「こんにちわッ、テディちゃでス!
えいがかんッ、だいィせいきょうゥ~!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!連休だもんね!)
こんにちは、ネーさです。
映画興行の関係者さんが名付けたという、ゴールデンウィーク。
本日の読書タイムは、黄金週間に敬意を表し、
↓こちらのご本を、どうぞ~♪
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―― スクリーンのなかへの旅 ――
著者は立野正裕(たての・まさひろ)さん、2017年1月に発行されました。
『A VOYAGE TO THE SCREEN』と英語題名が付されています。
書店さんでは、おそらく映画評論本のコーナーに
配架されているかと思われますが、
著者・立野さん御自身が巻末の『あとがき』で
エッセイ、と述べておられます。
「ふむふむゥ? えいがのォ、えッせいィ??」
「ぐるがるるる!」(←訳:48作品分の!)
明治大学文学部教授さんでもある立野さんが綴るのは、
いわゆる映画“評論”ではありません。
ならば映画の“紹介”なのかというと、
それもちょっと違う、のです。
御本の題名にありますように、
スクリーンのなかへ、
映像と物語の奥へと旅をする――
想いに浸りつつ、自分の足で。
「じぶんのォ、あしィ?」
「がるるぅる~!」(←訳:疲れちゃう~!)
いえいえ、現代でこそ、
旅といえば飛行機や高速鉄道となっちゃってますが、
ほんの50年60年昔はそうでもなかったのでした。
御本のいちばん初めに収録されているのは
フレッド・ジンネマンさん監督作品
『日曜日には鼠を殺せ』(1964年)についての文章です。
内戦時代のスペインを背景とする作品ですから、
時刻表通りに発車する列車なんて、有り得ませんね。
罠が待ち受ける故国へと、
危険を承知で旅立とうとする主人公。
彼のこころに寄り添うように、
立野さんの映画をめぐる旅も始まります。
「しんさくもォ、ありィ~」
「ぐるるがる~」(←訳:旧作もあり~)
クリント・イーストウッドさん監督の近作や、
モノクロのサイレント・ムーヴィー
『アッシャー家の末裔』(1926)など、
制作年代にはこだわらず。
西部劇、戦争映画、文芸もの、と
ジャンルも特定せず。
自分のこころに残ったもの、
こころに引っ掛かったもの、を
連想ゲームのように並べてゆく旅。
「でもォなぜかァ~?」
「がるるるるるぐる?」(←訳:重苦しくないねえ?)
巡礼にも似た立野さんの《こころの旅》は、
何故か不思議と、重苦しくはありません。
その答えは、本文14ページの一行に見つけられます。
《十歳でこの映画を見た私は、
やはり果報者だった》
と、『翼よ、あれが巴里の灯だ』(1957)について
立野さんは記しています。
そこにあるのは、
映画に出会えた幸せ、
映画で笑い、泣き、学び、涙したしあわせ。
「ううむゥ! いいでスねェ~♪」
「ぐるがるぐるるるっるぅる!」(←訳:その映画見たくなっちゃう!)
すばらしい映画がそこにあった、
記憶すべき作品がそこにあった。
本文の最後の一行まで、
さらには『あとがき/ピレネーへの旅』にまで、
立野さんの情愛が織り込まれ、
私たち読み手に伝わってきます。
この映画に出会えてよかった、と――
「わすれじのォ~…」
「がるるぐる……」(←訳:遥かな旅路……)
このゴールデンウィークは映画館のハシゴ!という御方も、
お家でDVD三昧という方々も、
エッセイ好きな活字マニアさんにも
おすすめの一冊です。
本屋さんで図書館で、ぜひ、探してみてくださいね~♪
えいがかんッ、だいィせいきょうゥ~!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!連休だもんね!)
こんにちは、ネーさです。
映画興行の関係者さんが名付けたという、ゴールデンウィーク。
本日の読書タイムは、黄金週間に敬意を表し、
↓こちらのご本を、どうぞ~♪

―― スクリーンのなかへの旅 ――
著者は立野正裕(たての・まさひろ)さん、2017年1月に発行されました。
『A VOYAGE TO THE SCREEN』と英語題名が付されています。
書店さんでは、おそらく映画評論本のコーナーに
配架されているかと思われますが、
著者・立野さん御自身が巻末の『あとがき』で
エッセイ、と述べておられます。
「ふむふむゥ? えいがのォ、えッせいィ??」
「ぐるがるるる!」(←訳:48作品分の!)
明治大学文学部教授さんでもある立野さんが綴るのは、
いわゆる映画“評論”ではありません。
ならば映画の“紹介”なのかというと、
それもちょっと違う、のです。
御本の題名にありますように、
スクリーンのなかへ、
映像と物語の奥へと旅をする――
想いに浸りつつ、自分の足で。
「じぶんのォ、あしィ?」
「がるるぅる~!」(←訳:疲れちゃう~!)
いえいえ、現代でこそ、
旅といえば飛行機や高速鉄道となっちゃってますが、
ほんの50年60年昔はそうでもなかったのでした。
御本のいちばん初めに収録されているのは
フレッド・ジンネマンさん監督作品
『日曜日には鼠を殺せ』(1964年)についての文章です。
内戦時代のスペインを背景とする作品ですから、
時刻表通りに発車する列車なんて、有り得ませんね。
罠が待ち受ける故国へと、
危険を承知で旅立とうとする主人公。
彼のこころに寄り添うように、
立野さんの映画をめぐる旅も始まります。
「しんさくもォ、ありィ~」
「ぐるるがる~」(←訳:旧作もあり~)
クリント・イーストウッドさん監督の近作や、
モノクロのサイレント・ムーヴィー
『アッシャー家の末裔』(1926)など、
制作年代にはこだわらず。
西部劇、戦争映画、文芸もの、と
ジャンルも特定せず。
自分のこころに残ったもの、
こころに引っ掛かったもの、を
連想ゲームのように並べてゆく旅。
「でもォなぜかァ~?」
「がるるるるるぐる?」(←訳:重苦しくないねえ?)
巡礼にも似た立野さんの《こころの旅》は、
何故か不思議と、重苦しくはありません。
その答えは、本文14ページの一行に見つけられます。
《十歳でこの映画を見た私は、
やはり果報者だった》
と、『翼よ、あれが巴里の灯だ』(1957)について
立野さんは記しています。
そこにあるのは、
映画に出会えた幸せ、
映画で笑い、泣き、学び、涙したしあわせ。
「ううむゥ! いいでスねェ~♪」
「ぐるがるぐるるるっるぅる!」(←訳:その映画見たくなっちゃう!)
すばらしい映画がそこにあった、
記憶すべき作品がそこにあった。
本文の最後の一行まで、
さらには『あとがき/ピレネーへの旅』にまで、
立野さんの情愛が織り込まれ、
私たち読み手に伝わってきます。
この映画に出会えてよかった、と――
「わすれじのォ~…」
「がるるぐる……」(←訳:遥かな旅路……)
このゴールデンウィークは映画館のハシゴ!という御方も、
お家でDVD三昧という方々も、
エッセイ好きな活字マニアさんにも
おすすめの一冊です。
本屋さんで図書館で、ぜひ、探してみてくださいね~♪