テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― ひかりの海辺に ―

2017-05-02 22:14:32 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 きせつゥはァ~かしわもちィ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!鯉のぼりです!)

 こんにちは、ネーさです。
 青空高く鯉ちゃんたちが泳ぎはためく
 連休後半戦の読書タイムは
 お出掛け時にも活用できるこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♪

   



          ―― MOA美術館 ――



 監修・著者はMOA美術館の皆さん、2017年2月に発行されました。
 関東圏にお住まいの方々は御存知かと思いますが、
 MOA美術館といえば、熱海の――

「わきゃッ♪ あたみィ~!」
「ぐるがるるぐるる!」(←訳:いま人気の観光地!)

 そうね、“昭和の人気観光地”であり、
 一時期は衰退がウワサされたりもしたものの、
 近年は完全復活!
 駅周辺の再開発も進んで
 ものすごく賑わっているという、
 熱海。

 その熱海の、JR熱海駅からバスで約7分ほどの、
 相模湾を見渡す高台に
 MOA(エム・オー・エー)美術館は建っています。

「ふァいッ! テディちゃ、しッてまスゥ!
 おがたァこうりんッさんッ!」
「がるるぐる!」(←訳:国宝の屏風!)

 ええ、御本の表紙にもなっている
 尾形光琳さんの傑作『紅白梅図屏風』を収蔵していることで
 アート好きさんから常に注目の的となっているこの美術館は、
 2016~2017年にかけて大規模な改修が行われました。

 改修の基本設計を担当したのは、
 杉本博司さん。

 大判カメラによる《海景》や《劇場》
 《ポートレート》のシリーズ、
 能舞台、神社など建築に関する制作でも知られる美術家さんの手で、
 館内のロビーエリア、展示空間は
 現代的なデザインに生まれ変わりました。

「うむゥ! このォ、ひかりィ!」
「ぐるがる!」(←訳:照明だね!)

 世界中の美術館で、いま、
 照明設備の見直しが進んでいるようですけれど、
 杉本さんもやはり、
 《光り》を重視しています。

 本文6ページには、杉本さんの光りへのこだわりが著されていて、
 室町時代の芸術家たちが目にした光りを、
 美術館の内部に実現すべく、
 最先端の光学技術を舞台裏に忍び込ませた、と
 解説しておられますよ。

「さいしんのォ、ひかりがァ~」
「がるるぐるがるる!」(←訳:中世の美を照らす!)

 御本の各章では、
 MOA美術館が所蔵する
 琳派を中心とする絵画作品、
 日本と中国の仏教美術、
 奈良から室町時代の古筆切を集めた書跡、
 貴重な陶磁器のコレクションなどとともに
 美術館を取り巻く四季の様子も
 紹介されていて……
 う~ん、きれいな海!

「ろけーしょんッ、さいこうゥでスゥ!」
「ぐるる~る!」(←訳:行きた~い!)

 美術館のオフィシャルガイドブックとして、
 また、日本美術の写真集としても楽しめるこの御本、
 熱海へご旅行予定の方々は、
 お出掛け前に手に取ってみてくださいね。
 
「うみのォ、ひかりィ~♪」
「がるるるぐる!」(←訳:美術館の光り!)

 もちろん、
 アート好きさん&杉本さんのファンさんも、
 ぜひ、一読を♪

 
 
 
コメント
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