「こんにちわァ、テディちゃでス!
ふゥ~…おわッちゃうゥ~のでスゥ~…」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!さらば連休~…)
こんにちは、ネーさです。
終わってしまうのは悲しゅうございますが、
なかなか悪くないGWでしたわ♪
ムットーニさんの展覧会に行けたし、
街でポニーちゃんに出逢ったし、
ユヴェントスはCL準決勝で先勝できたし♪と
楽しい思い出に浸りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!
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―― 病気を描くシェイクスピア ――
著者は堀田饒(ほった・にぎし)さん、2016年10月に発行されました。
名古屋大学名誉教授である医学者の著者・堀田さんがチャレンジするのは、
《病》という観点から
劇聖シェイクスピアさんの作品分析する、という新機軸!
これがね、めっぽう面白いんですよ~!
「びょうきィがッ??」
「ぐるるる?」(←訳:面白いの?)
病気……というと、
なんだか空気が暗くなりそうですけれど、
読み始めてみると、そうでもありません。
むしろ、章ごとに、
そうだったのか!
こういう意味が隠されていたのね!等々、
発見の喜びが湧きあがってきます。
シェイクスピアさんの戯曲や詩の、
名場面や名台詞に、
なにげなく、さりげなく使われている言葉に、
これほど《時代》と《背景》が
織り込まれていたとは!
「そんなにィ~??」
「がるるぐるる?」(←訳:驚きのタネが?)
では、《驚き》の一例を挙げてみましょう。
本文133ページに収録されているのは
『古から死に神と恐れられた黒死病』――
黒死病とは、つまりペスト。
14世紀頃、アジアからヨーロッパに持ち込まれたという
この恐ろしい疫病は、
数ヶ月のうちにヨーロッパの全人口の三分の二が罹患、
流行期は八年間にわたり、
感染者の半分以上が亡くなったと推定されています。
シェイクスピアさんのグローブ座が本拠としたロンドンも
ペスト禍を逃れられず、
ロンドンの劇場は閉鎖され、
一座は地方巡業に出ねばなりませんでした。
「しぇいくすぴあァさんはッ?」
「ぐるがっるる?」(←訳:無事だったの?)
シェイクスピアさんがペストに罹ったという
記録はありません。
しかし、ペストの災厄を目の当たりにした劇聖さんは
ペストゆえの悲劇を書き上げます。
その作品は、
『ロミオとジュリエット』。
ペストの流行を阻止しようと
検疫官が交通を遮断したために、
ロレンス修道士が送った
ロミオ宛の手紙は届くのが遅れてしまった――
ペストの流行が、もしも、無かったとしたら。
そうしたら、ロミオは。
「むむゥ! それじゃァ、すべてはァ~」
「がるるぐる!?!」(←訳:疫病のせい!?!)
E・A・ポーさんの『赤死病の仮面』では
《病》は“表”の主役でした。
対して『ロミオとジュリエット』では、
『病』は“裏”の主役。
幕の陰から、物語を支配してゆく――
「うむゥ! おそろしィけどォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:尽きぬ興味!)
著者・堀田さんは
シェイクスピアさんの肖像や
作品を図案化した切手も紹介してくださっていて、
こちらは演劇好きさん垂涎の図版といえましょう♪
「こちらもォ、やぱりィ!」
「がるる~!」(←訳:面白い~!)
エリザベス朝の、演劇から覗く《病》の歴史、
《病》が変えたヒトの在り様。
演劇マニアさん&戯曲好きさんに、
全活字マニアさんにおすすめの快作です。
皆さまぜひ、一読を♪
ふゥ~…おわッちゃうゥ~のでスゥ~…」
「がるる!ぐるるがる~…」(←訳:虎です!さらば連休~…)
こんにちは、ネーさです。
終わってしまうのは悲しゅうございますが、
なかなか悪くないGWでしたわ♪
ムットーニさんの展覧会に行けたし、
街でポニーちゃんに出逢ったし、
ユヴェントスはCL準決勝で先勝できたし♪と
楽しい思い出に浸りながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

―― 病気を描くシェイクスピア ――
著者は堀田饒(ほった・にぎし)さん、2016年10月に発行されました。
名古屋大学名誉教授である医学者の著者・堀田さんがチャレンジするのは、
《病》という観点から
劇聖シェイクスピアさんの作品分析する、という新機軸!
これがね、めっぽう面白いんですよ~!
「びょうきィがッ??」
「ぐるるる?」(←訳:面白いの?)
病気……というと、
なんだか空気が暗くなりそうですけれど、
読み始めてみると、そうでもありません。
むしろ、章ごとに、
そうだったのか!
こういう意味が隠されていたのね!等々、
発見の喜びが湧きあがってきます。
シェイクスピアさんの戯曲や詩の、
名場面や名台詞に、
なにげなく、さりげなく使われている言葉に、
これほど《時代》と《背景》が
織り込まれていたとは!
「そんなにィ~??」
「がるるぐるる?」(←訳:驚きのタネが?)
では、《驚き》の一例を挙げてみましょう。
本文133ページに収録されているのは
『古から死に神と恐れられた黒死病』――
黒死病とは、つまりペスト。
14世紀頃、アジアからヨーロッパに持ち込まれたという
この恐ろしい疫病は、
数ヶ月のうちにヨーロッパの全人口の三分の二が罹患、
流行期は八年間にわたり、
感染者の半分以上が亡くなったと推定されています。
シェイクスピアさんのグローブ座が本拠としたロンドンも
ペスト禍を逃れられず、
ロンドンの劇場は閉鎖され、
一座は地方巡業に出ねばなりませんでした。
「しぇいくすぴあァさんはッ?」
「ぐるがっるる?」(←訳:無事だったの?)
シェイクスピアさんがペストに罹ったという
記録はありません。
しかし、ペストの災厄を目の当たりにした劇聖さんは
ペストゆえの悲劇を書き上げます。
その作品は、
『ロミオとジュリエット』。
ペストの流行を阻止しようと
検疫官が交通を遮断したために、
ロレンス修道士が送った
ロミオ宛の手紙は届くのが遅れてしまった――
ペストの流行が、もしも、無かったとしたら。
そうしたら、ロミオは。
「むむゥ! それじゃァ、すべてはァ~」
「がるるぐる!?!」(←訳:疫病のせい!?!)
E・A・ポーさんの『赤死病の仮面』では
《病》は“表”の主役でした。
対して『ロミオとジュリエット』では、
『病』は“裏”の主役。
幕の陰から、物語を支配してゆく――
「うむゥ! おそろしィけどォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:尽きぬ興味!)
著者・堀田さんは
シェイクスピアさんの肖像や
作品を図案化した切手も紹介してくださっていて、
こちらは演劇好きさん垂涎の図版といえましょう♪
「こちらもォ、やぱりィ!」
「がるる~!」(←訳:面白い~!)
エリザベス朝の、演劇から覗く《病》の歴史、
《病》が変えたヒトの在り様。
演劇マニアさん&戯曲好きさんに、
全活字マニアさんにおすすめの快作です。
皆さまぜひ、一読を♪