「こんにちわッ、テディちゃでス!
またしてもォ、ちんじゅうゥ~はッけんッ!」
「がるる!ぐるるがるーる!」(←訳:虎です!今度はポニーだ!)
こんにちは、ネーさです。
タカ(実はハヤブサ)、野良ウズラに続いて出会った珍獣は、
……ポニー!
一昨日のこと、
周囲はビルとマンションだらけという市街地を、
茶色いポニーくんが、ぽくぽくぽく……と歩いておりまして、
私ネーさ、啞然といたしました。
GWですからね、何かのイベントだったのでしょうが、
本日の読書タイムでご紹介するのも、
市街地でポニー!に劣らないシュールなフィクション作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 横浜駅SF ――
著者は柞刈湯葉(いすかり・ゆば)さん、2016年12月に発行されました。
第一回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞したのが
この御本、なんですけど……
皆さまは、聞いたことがあるでしょうか?
横浜駅にまつわるおそろしい伝説を?
「そッ、それはァ~…!」
「ぐるるがる!」(←訳:もしやあの!)
横浜駅――
“いつも工事中”。
いえ、“いつ行っても工事中”な場所。
いつ行っても、駅のどこかしらが必ず、工事中。
工事をしていない日、なんて無い。
かくして、誰かが言い始めました。
《永遠に完成しない日本のサグラダ・ファミリア》、
それが横浜駅であると。
「うむむふゥ! わきゃりィまス!」
「がるるぐるるがるるるるぅ~」(←訳:本当に工事中なんだよねぇ~)
何度か横浜駅を訪れた御方なら、
実感をもって深く頷くに違いないこの《伝説》を、
物語にしてしまえ!と
閃いた著者・柞刈の着眼点、発想力、見事です!
永遠に工事を続ける空間・横浜駅、
普通では有り得ないようなその空間が、
自己増殖を始めたら、どうなる?
今でさえ巨大なターミナルが、
さらにさらに、西へ東へ、北へ南へと、
ぐんぐん膨張していったなら?
「ひえええッ! どこもォかしこもォ?」
「ぐる?!?」(←訳:駅に?!?)
複雑に交差する階層、
幾十幾百ものエスカレーター、
拡大と拡張を重ね、
ついに、本州の99%が“横浜駅化”してしまった未来――
脳に埋め込んだSuikaによって
人間が管理されるエキナカ社会で、
ひとりの少年が自動改札を通過します。
少年・ヒロトくんがかざすのは、
箱状の端末《18きっぷ》。
有効期限5日の《きっぷ》を手に、
彼は出発します。
人類の未来を決する冒険に。
目指すは……《42番出口》?!?
「よんじゅゥにッ??」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:聞いたことあるような?)
『銀河ヒッチハイクガイド』ファンの方々、
鉄道ファンの方々、
ターミナル駅で迷子になりかけた経験がある御方は、
吹き出してしまったり、
ニヤリとしたりすることでしょう。
そうして、手に汗握る展開のはて、
ヒロトくんが見出す“出口”とは……
「しゅーるゥでェ、こみかるゥでェ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:でもシリアス!)
Webでは外伝が、
また漫画版『横浜駅SF』も発表されているこの作品、
活字マニアさんにはやはり、
書籍版がおすすめです。
御本全体の装丁と
田中達之さんによるすばらしいイラストも味わいつつ、
ぜひ、一読を~♪
またしてもォ、ちんじゅうゥ~はッけんッ!」
「がるる!ぐるるがるーる!」(←訳:虎です!今度はポニーだ!)
こんにちは、ネーさです。
タカ(実はハヤブサ)、野良ウズラに続いて出会った珍獣は、
……ポニー!
一昨日のこと、
周囲はビルとマンションだらけという市街地を、
茶色いポニーくんが、ぽくぽくぽく……と歩いておりまして、
私ネーさ、啞然といたしました。
GWですからね、何かのイベントだったのでしょうが、
本日の読書タイムでご紹介するのも、
市街地でポニー!に劣らないシュールなフィクション作品です。
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 横浜駅SF ――
著者は柞刈湯葉(いすかり・ゆば)さん、2016年12月に発行されました。
第一回カクヨムWeb小説コンテストSF部門大賞を受賞したのが
この御本、なんですけど……
皆さまは、聞いたことがあるでしょうか?
横浜駅にまつわるおそろしい伝説を?
「そッ、それはァ~…!」
「ぐるるがる!」(←訳:もしやあの!)
横浜駅――
“いつも工事中”。
いえ、“いつ行っても工事中”な場所。
いつ行っても、駅のどこかしらが必ず、工事中。
工事をしていない日、なんて無い。
かくして、誰かが言い始めました。
《永遠に完成しない日本のサグラダ・ファミリア》、
それが横浜駅であると。
「うむむふゥ! わきゃりィまス!」
「がるるぐるるがるるるるぅ~」(←訳:本当に工事中なんだよねぇ~)
何度か横浜駅を訪れた御方なら、
実感をもって深く頷くに違いないこの《伝説》を、
物語にしてしまえ!と
閃いた著者・柞刈の着眼点、発想力、見事です!
永遠に工事を続ける空間・横浜駅、
普通では有り得ないようなその空間が、
自己増殖を始めたら、どうなる?
今でさえ巨大なターミナルが、
さらにさらに、西へ東へ、北へ南へと、
ぐんぐん膨張していったなら?
「ひえええッ! どこもォかしこもォ?」
「ぐる?!?」(←訳:駅に?!?)
複雑に交差する階層、
幾十幾百ものエスカレーター、
拡大と拡張を重ね、
ついに、本州の99%が“横浜駅化”してしまった未来――
脳に埋め込んだSuikaによって
人間が管理されるエキナカ社会で、
ひとりの少年が自動改札を通過します。
少年・ヒロトくんがかざすのは、
箱状の端末《18きっぷ》。
有効期限5日の《きっぷ》を手に、
彼は出発します。
人類の未来を決する冒険に。
目指すは……《42番出口》?!?
「よんじゅゥにッ??」
「がるるるるぐるるるる?」(←訳:聞いたことあるような?)
『銀河ヒッチハイクガイド』ファンの方々、
鉄道ファンの方々、
ターミナル駅で迷子になりかけた経験がある御方は、
吹き出してしまったり、
ニヤリとしたりすることでしょう。
そうして、手に汗握る展開のはて、
ヒロトくんが見出す“出口”とは……
「しゅーるゥでェ、こみかるゥでェ~…」
「ぐるがるるる!」(←訳:でもシリアス!)
Webでは外伝が、
また漫画版『横浜駅SF』も発表されているこの作品、
活字マニアさんにはやはり、
書籍版がおすすめです。
御本全体の装丁と
田中達之さんによるすばらしいイラストも味わいつつ、
ぜひ、一読を~♪