テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

両手に、フクロウ♪

2017-05-26 22:06:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 あううゥ~、しょッくゥなのでスゥ~…!」
「がるる!ぐーるる……!」(←訳:虎です!カールが……!)

 こんにちは、ネーさです。
 明治のカールといえばチーズ味が大好き♪なんですけど、
 ああ、もう食べられなくなってしまうんでしょうか。
 しんみりしつつも、
 さあ、元気出して読書だ!の時間です。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― イートン校の2羽のフクロウ ――



 著者はジョナサン・フランクリンさん、
 原著は1960年、原著改訂版が2016年に、
 そして日本語版は2017年3月に発行されました。
 英語原題は『Two Owls at Eton』、
 落ち込んだ気持ちもたちまち回復する?動物ノンフィクション作品です♪

「ふッ、ふくろうゥ??」
「ぐるるがーるる」(←訳:しかもイートン?)

 ええ、イートン校というのは、あのイートン校です。
 英国の有名な私立寄宿学校、
 名門貴族の子弟が通い、
 数多のエリートを輩出してきたことで知られる
 あの、イートン校で。

 学生のジョナサンくん、
 かつてどんな生徒さんもしなかった難行に
 挑む事態となりました。

「おきてェやぶりィのォ?」
「がるるるぐる!」(←訳:フクロウ同行!)

 だって、仕方ありません、
 見つけちゃったんですもん。

 フクロウのヒナを、巣の中に。

 おっと、誤解しないでいただきたいのですが、
 ジョナサンくん、
 巣からヒナたちを強奪してきたわけではありません。

 友人の家の庭にモリフクロウが巣を作ったところ、
 お母さんフクロウは猟師に撃たれてしまった……

 巣には赤ちゃんフクロウが何羽か
 取り残されているらしくて――

「そッ、それはァ!」
「ぐっるるがるる!」(←訳:ほっとけないよ!)

 現在でしたら、
 日本では一般市民が野鳥を飼うことはできませんし、
 英国でも何らかの法規があろうと思われますものの、
 ジョナサンくんがフクロウのヒナと出会ったのは
 1960年以前のこと。

 ならば、鳥好きな少年ジョナサンくんが
 どうしてチビっ子フクロウたちを
 放っておけるでしょう。

「ごはんッ、あげなくちゃッ!」
「がるるるぐるるるる!」(←訳:世話してやらないと!)

 ジョナサンくんがフクロウのヒナたちを救出したのは、
 新学期が始まる数日前。

 長い夏休みの最中ならともかく、
 すぐ学校が始まるっていうのに、
 始まるって……始まる……ん?

「あはァ! ひらめきィましたでス!」
「ぐっるがるるぅるる!」(←訳:グッドアイディアが!)

 学校に連れていって
 フクロウたちの面倒を見る。

 そんなこと……そんなステキなこと……!

「わぽぽぽゥ~♪」
「がるるるっ♪」

 この妙案は実現するのか?

 実現したらしたで
 どんなハチャメチャとドタバタがジョナサンくんを見舞うのか?

 同級生や保護者たちや先生たちの反応や如何に??

「ゆけゆけェ~!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:負けるなぁ!)

 ジョナサンくんとフクロウたちの愉快な学校生活の続きは、
 はい、どうか御本を読んで
 ご自分の眼で確認してみてくださいね。

 イートン校=お堅いエリート校、
 というイメージの幾割かが崩壊することは間違いなしの
 英国らしい魅力に満ちたノンフィクションは
 動物好きな活字マニアさんにおすすめです。
 ぜひぜひ、一読を~♪
 
 
 
 
コメント
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