テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

花々を、見て&読んで。

2017-05-12 22:10:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 しんりょくゥ、まぶしすぎィなのでスゥ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!五月だからね!)

 こんにちは、ネーさです。
 南関東ではそろそろ藤の季節が終わり、
 一年で最もバラが美しいシーズンが訪れようとしています。
 本日の読書タイムも、
 花・花・花の御本を、さあ、どうぞ~♪

  



          ―― ときめく花図鑑 ――



 文は中村文さん、写真は水野克比古さん、監修は多田妙恵子さん、
 2017年2月に発行されました。
 山と渓谷社さんから刊行されている《ときめく図鑑》シリーズは、
 『ときめくカエル図鑑』『ときめくコケ図鑑』
 『ときめく縄文図鑑』など、
 ユニークなテーマの図鑑として評判ですが――

「このォごほんはァ、おはなッ♪」
「ぐるがるぐるるるー!」(←訳:安心して読めるよー!)

 はい、両生類や爬虫類アレルギーの方々、
 リラックスしてくださいな。
 この御本のテーマは『花』です。
 『カエル』ではありません。

 そして、美しい花たちのお写真が多数!

「ぶんしょうゥもォ~」
「がるぅる!」(←訳:オシャレ!)

 《花の記憶》
 《花の物語》
 《花の生態学》
 《華麗なるバラの世界》
 《そして人は花を》

 と、五つのストーリーで構成された本文の、
 《華麗なるバラの世界》では
 ええ、バラ好きさんはワクワクさせられることでしょう。

 人類にとって
 バラ科の植物がいかに大きな意味を持つものなのか、
 どれほど愛されてきたのか、
 じんわりと伝わってきます……

「うめもォ、さくらもォ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:バラ科です!)
「もももォ、あんずもォ!」

 古代のギリシアやローマの時代、
 中国でも、オリエントの地でも、
 バラの花は愛され、大切にされてきました。

 日本では『そうび』『しょうび』の名で
 歌に詠まれていますけれど、
 絵画(日本画)では『薔薇』と表記されることが多い、かな?

「かおりィ、よしッ♪」
「がるるぐる!」(←訳:精油も良品!)

 おっと、ついついバラに注目してしまいましたが、
 バラ以外のお花も紹介されていますよ。

 《花の物語》の章では、
 ウメ、サンシュユ、コブシ、モクレン、サクラ、
 モモ、ボケ、ヤマブキ、ボタン、シャクヤク……と
 私たちもよく目にする花たちのプロフィールが
 短くも鮮烈に綴られています。

「もうすぐゥ、さくのはァ~」
「ぐるるる!」(←訳:アジサイ!)

 花と人のかかわりに想いを馳せたいのなら、
 本文8ページの
 《人と花とおもかげと》がおすすめです。

 『日本と花』と聞いて思い出す五人、として
 ここで挙げられているのは、

 植物学者の牧野富太郎さん、
 千利休さん、
 徳川家康さん、
 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトさん、
 シャルル・マルタン・エミール・ガレさん。

「ふァ? いえやすゥさんッ?」
「がるぐるっ?」(←訳:なぜまたっ?)

 タヌキ親爺なんてディスられちゃう家康さん、
 江戸城内に『御花畑』を作っておられたそうな。

 もしかしたら、
 江戸時代に園芸文化が興隆したのも
 家康さんのおかげ、なのかも?

「たぬきィおじさんさんがッ?」
「ぐるがるる!」(←訳:お花愛好家!)

 花たちのお写真を眺めて楽しい&
 花にまつわるエピソードを読んでも楽しい
 五月の読書タイムに最適最上の花図鑑を、
 皆さま、ぜひ、手に取ってみてくださいな♪
 
コメント
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