「こんにちわッ、テディちゃでス!
きょうはァ、かんぜんなァ~」
「がるる!ぐるるるるーるがる!」(←訳:虎です!アイスクリーム日和!)
こんにちは、ネーさです。
アイスクリームと日傘も必須の明る~い春の日は、
さあ、このところ拙ブログではすっかり恒例の
あのシリーズで読書タイムですよ。
こちらを、どうぞ~♪
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―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 霊 ――
編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、2017年3月に発行されました。
先日は同シリーズの『呪』の巻を御紹介したばかりですが、
来たわね、『霊』が!
「こわいィしりーずゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:今度も怖そう!)
古今の文豪さんたちが手がけた怖い話や不思議な話を通じ、
日本語と日本文学の奥深い魅力に親しんでもらおうと編まれた
文学ビギナーさん向けのアンソロジーシリーズ、
《文豪ノ怪談ジュニア・セレクション》。
こちらの『霊』巻に於ける著者さんは収録順に
星新一さん、倉橋由美子さん、岡本綺堂さん、
室生犀星さん、水木しげるさん、三浦哲郎さん、久生十蘭さん。
御本の表紙には、やや大きめに、
星新一さんと室生犀星さんのお名前が書いてあります。
なるほど、それも道理だ、と思わせてくれるのは、
いちばん初め――
目次の次のページから始まる
星新一さん著『あれ』。
「……そのォ、だいめいィ……!」
「がっるるぐるる……!」(←訳:すっごく怖いぞ……!)
物語の幕が開くのは、
あるホテルの一室。
ひとりの会社員さんが
出張でその地方都市を訪れ、
ホテルに宿泊したのです、が。
静かな真夜中に、
彼はふと、目を覚まします。
背中のあたりに、つめたいものが――
「ひいいいィ!」
「ぐるがるぐるっ!」(←訳:もう充分怖いっ!)
ホテルで。夜中に。奇怪な気配。
な~んだ、そんなの。
よくある話じゃん。定型ってヤツだよ。
と、鼻で笑う活字マニア諸氏もおられましょうが、
この後の展開が、おそろしい。
「むぐぐゥ? もッとォ、おそろしィことがッ??」
「がるるるるるるぅ!」(←訳:考えたくないよぅ!)
普通でない体験をした人は、
心の内にその体験を閉じ込めておけるものでしょうか。
ついつい、誰かに打ち明けたい、
聞いてもらいたい、と
考えてしまうものではないでしょうか。
会社員さんは親しい同僚さんに
静かな夜の不思議な体験を話します。
すると、より不可思議な出来事が
彼の身に……?
「ええええェッ?」
「ぐるるぅ!」
この『霊』巻を導く“言霊”のような
星新一さんの短編に、さあ、盛大な拍手を!
「こッ、こわいィけどォ!」
「がるるるるるる!」(←訳:すばらしいんだ!)
でもね、残念なニュースがあるのよ。
金井田英津子(かないだ・えつこ)さんによる絵にも
賛嘆の拍手を送りたいこの『霊』巻をもって、
《文豪ノ怪談ジュニア・セレクション》シリーズは
完、のようです。
ああ、もったいない……(←溜め息)。
「ふァ? おわりィ?」
「ぐるっるぅるる?」(←訳:終わっちゃうの?)
いつかまた、
再開してほしい《文豪ノ怪談》シリーズ。
『夢』『恋』『獣』『呪』『霊』から成るシリーズの、
どれがおすすめかといえば、
ええ、そうですねえ、
『夢』もしくは『恋』の巻から
《怪》の世界へ
ちょっとずつ踏み入ってみてはいかがでしょうか。
《怪》だけれど、ただの《怪》ではない
文豪さんたちの見た夢。
大人な方々も少年少女さんたちも
どうか、ぜひぜひ、
一読してみてくださいね~♪
きょうはァ、かんぜんなァ~」
「がるる!ぐるるるるーるがる!」(←訳:虎です!アイスクリーム日和!)
こんにちは、ネーさです。
アイスクリームと日傘も必須の明る~い春の日は、
さあ、このところ拙ブログではすっかり恒例の
あのシリーズで読書タイムですよ。
こちらを、どうぞ~♪

―― 文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 霊 ――
編者は東雅夫(ひがし・まさお)さん、2017年3月に発行されました。
先日は同シリーズの『呪』の巻を御紹介したばかりですが、
来たわね、『霊』が!
「こわいィしりーずゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:今度も怖そう!)
古今の文豪さんたちが手がけた怖い話や不思議な話を通じ、
日本語と日本文学の奥深い魅力に親しんでもらおうと編まれた
文学ビギナーさん向けのアンソロジーシリーズ、
《文豪ノ怪談ジュニア・セレクション》。
こちらの『霊』巻に於ける著者さんは収録順に
星新一さん、倉橋由美子さん、岡本綺堂さん、
室生犀星さん、水木しげるさん、三浦哲郎さん、久生十蘭さん。
御本の表紙には、やや大きめに、
星新一さんと室生犀星さんのお名前が書いてあります。
なるほど、それも道理だ、と思わせてくれるのは、
いちばん初め――
目次の次のページから始まる
星新一さん著『あれ』。
「……そのォ、だいめいィ……!」
「がっるるぐるる……!」(←訳:すっごく怖いぞ……!)
物語の幕が開くのは、
あるホテルの一室。
ひとりの会社員さんが
出張でその地方都市を訪れ、
ホテルに宿泊したのです、が。
静かな真夜中に、
彼はふと、目を覚まします。
背中のあたりに、つめたいものが――
「ひいいいィ!」
「ぐるがるぐるっ!」(←訳:もう充分怖いっ!)
ホテルで。夜中に。奇怪な気配。
な~んだ、そんなの。
よくある話じゃん。定型ってヤツだよ。
と、鼻で笑う活字マニア諸氏もおられましょうが、
この後の展開が、おそろしい。
「むぐぐゥ? もッとォ、おそろしィことがッ??」
「がるるるるるるぅ!」(←訳:考えたくないよぅ!)
普通でない体験をした人は、
心の内にその体験を閉じ込めておけるものでしょうか。
ついつい、誰かに打ち明けたい、
聞いてもらいたい、と
考えてしまうものではないでしょうか。
会社員さんは親しい同僚さんに
静かな夜の不思議な体験を話します。
すると、より不可思議な出来事が
彼の身に……?
「ええええェッ?」
「ぐるるぅ!」
この『霊』巻を導く“言霊”のような
星新一さんの短編に、さあ、盛大な拍手を!
「こッ、こわいィけどォ!」
「がるるるるるる!」(←訳:すばらしいんだ!)
でもね、残念なニュースがあるのよ。
金井田英津子(かないだ・えつこ)さんによる絵にも
賛嘆の拍手を送りたいこの『霊』巻をもって、
《文豪ノ怪談ジュニア・セレクション》シリーズは
完、のようです。
ああ、もったいない……(←溜め息)。
「ふァ? おわりィ?」
「ぐるっるぅるる?」(←訳:終わっちゃうの?)
いつかまた、
再開してほしい《文豪ノ怪談》シリーズ。
『夢』『恋』『獣』『呪』『霊』から成るシリーズの、
どれがおすすめかといえば、
ええ、そうですねえ、
『夢』もしくは『恋』の巻から
《怪》の世界へ
ちょっとずつ踏み入ってみてはいかがでしょうか。
《怪》だけれど、ただの《怪》ではない
文豪さんたちの見た夢。
大人な方々も少年少女さんたちも
どうか、ぜひぜひ、
一読してみてくださいね~♪