テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

20人の、光と闇(その1)。

2017-06-04 22:12:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ネーさがァ、おちこんでェいまスゥ!」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!どん底です!)

 こんにちは、ネーさです。
 はぁ~…やっちまいました……ユヴェントス、レアルに完敗す……
 さらにはトリノのパブリックビューイングでアクシデント発生、と
 ユーヴェファンにとっては悪夢のような一日でした、が……
 ええいっ! カラ元気も元気のうち!
 怪我をしたユーヴェサポさんたちの快復を祈りつつ、
 気力を振り絞って(涙も!)
 本日の読書タイムを、どうぞ~♪

  



        ―― 王妃たちの最期の日々 ㊤ ――



 編者はジャン=クリストフ・ビュイッソンさん、ジャン・セヴィリアさん、
 原著は2015年に、画像の日本語版は2017年4月に発行されました。
 仏語原題は『LES DERNIERS JOURS DES REINES』、
 『フィガロ』誌編集長のビュイッソンさんと
 同誌副編集長にして歴史雑誌『フィガロ・イストワール』学術顧問の
 セヴィリアさんによって編まれたこの御本は、
 歴史ドキュメント風の連作……とでも形容すべきでしょうか。

「れきしィどらまッ?」
「ぐるがるぐるるぅるるぅる!」(←訳:限り無くノンフィクション!)

 良い意味でも悪い意味でも、
 古代でもそして現代でも、
 常に注目されているのが王族というものです。

 王族の中でも女性、
 とりわけ王妃の位に在る女性は
 日頃の言動(何を言った?)、
 行動(何を食べた?)、
 衣装(どんなドレスを着た?)など
 あらゆる事々が人々に注視され、
 話題にされている特殊な存在、と申せましょう。

「いッしゅんもォ~!」
「がるぐるるるる!」(←訳:気を抜けません!)

 そんな“いま話題のあのひと”が、
 寿命や病、
 不慮の死、
 はたまた陰謀に巻き込まれての死を迎えたなら、
 どうなるのか――
 どんな《最期の日々》を過ごすことになるのか。

 この御本では、
 上巻で10人、下巻で10人、と
 合わせて20人の王妃たちの《最期の日々》が描かれています。

 まず最初に取り上げられているのは、
 プトレマイオス朝のクレオパトラ七世さん。

「それはァ、えじぷとのッ?」
「ぐるがるるる!」(←訳:あの王妃さま!)

 カエサルさんと浮名を流し、
 アントニウスさんとともにローマと闘ったエジプトの王妃(女王)。

 彼女の死は、単なる一個人の死ではありません。
 女王が亡くなれば、
 そのときプトレマイオス朝はローマ帝国に完全に呑み込まれる。
 
 ひとりの死は、ひとつの国家の死でもあるのですから、
 穏やかに済むはずもない……!

「ううゥ、そうゥかんがえるとォ~」
「がるるるる!」(←訳:空恐ろしい!)

 クレオパトラさんに続いては
 ローマの皇帝ネロの母・アグリッピーナさん、
 
 カスティーリャとレオンを統治したイサベル一世さん、

 スコットランドのメアリ・スチュアートさん、

 フランス国王妃カトリーヌ・ド・メディシスさん他、

 この上巻では
 オーストリアのマリア・テレジアさんまでの
 《最期の日々》10編が収録されています。

「なかなかァ、ないのでスゥ!」
「ぐるるがる……!」(←訳:平穏な眠り……!)

 歴史好きな活字マニアさんに
 激おすすめしたいこの作品の、
 下巻の内容は次回の記事にて御紹介いたしますが
 さて、そちらでは――

「だれがァ、でてェくるのかなァ?」
「がるるぐるるるる!」(←訳:どうぞお楽しみに!)

 

 
コメント
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