「こんにちわッ、テディちゃでス!
あややッ? このォこえェはッ??」
「がるる!ぐるるるがるる?」(←訳:虎です!ツバメの子の声?)
こんにちは、ネーさです。
今朝から我が家周辺でツバメの親子の声が?
え? もう巣作りの季節は過ぎたわよね?
エサ探し? 遊びに来たの? 迷子?
なんかよく分からないけど逞しく育つんだぞー!と屋根を見上げながら、
さあ、ここからは(ちょっと心配しつつ)読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
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―― 母の記憶に ――
著者はケン・リュウさん、2017年4月に発行されました。
日本オリジナルの短編集第二作となるこの作品には
『MEMORIES OF MY MOTHER AND OTHER STORIES』と
英語題名が付されています。
「いまァ、ぐんぐんッ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:人気上昇中~!)
ええ、そうなんですよね。
日本オリジナルのケン・リュウさんの作品集第一作
『紙の動物園』が刊行されたのは2015年のことでしたが、
同年度のベストSFランキングでも上位に食い込み、
もちろん売れ行きも好調で、
新刊への期待は高まるばかり!
「そしてェ、ようやくゥ~…!」
「がるるる!」(←訳:来ました!)
この御本には、訳者・古沢嘉通さんが選んだ14篇と、
著者ケン・リュウさんから2篇を推薦される等の経緯もあり、
最終的には計16篇の短編作品から構成されることとなりました。
御本の冒頭の
『烏蘇里羆(ウスリーひぐま)』、
中ほどに収録されている『ループのなかで』他、
いずれも読み手に嘆息させる素晴らしい作品、
なのですけれども……
ここは敢えて、
表題作品『母の記憶に』を激おすすめいたします!
「ほんぶんッ、きゅうじゅうななァぺーじィでス!」
「ぐーるがるる……」(←訳:えーと原題は……)
『母の記憶に』――
『Memories of My Mother』(2012年)。
短い。短いです。
2段組みで印刷するポケミスの、
5ページ分にも満たぬ短編作品です。
が、この短い作品の中に、
想像を絶する“長さ”が叩き入れられています。
「とくべつなァ、みじかさッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:凝縮された時間!)
そこは、おそらく現在の私たちから見れば
《未来の世界》なのでしょう。
ただ、《未来》ではあっても
《完全な世界》ではありません。
人々は、病気にかかる。
《未来》にしてなお、治らぬ病気もある――
少女エミーさんの母親も、
治らぬ病に身を蝕まれています。
医師から宣告された余命は、たったの二年。
二年で、何が出来るのか。
可愛い我が子のいまを、将来を、
知らぬまま、見ぬままに
病に屈してしまうのか。
それでいいのか?
「だからッ、おかあさんはァ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:一計を案じました!)
母親が立てた計画、
実行にうつしたその計画は、
娘のエミーさんの眼にはどう映り、
日々にゆらぎをもたらすのか。
母と娘の、“二年間”は
喜びなのか、哀しみなのか――
「なんどもォなんどもォ!」
「がるるるるぅる!」(←訳:読み返しちゃう!)
この作品は、この作品だけは、
SFぅ?好きじゃないもん!という活字マニアさんも、
読みこぼしてはなりません。
本年度ベストに推したい傑作なんですから、
皆さま、ぜひ~!
あややッ? このォこえェはッ??」
「がるる!ぐるるるがるる?」(←訳:虎です!ツバメの子の声?)
こんにちは、ネーさです。
今朝から我が家周辺でツバメの親子の声が?
え? もう巣作りの季節は過ぎたわよね?
エサ探し? 遊びに来たの? 迷子?
なんかよく分からないけど逞しく育つんだぞー!と屋根を見上げながら、
さあ、ここからは(ちょっと心配しつつ)読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

―― 母の記憶に ――
著者はケン・リュウさん、2017年4月に発行されました。
日本オリジナルの短編集第二作となるこの作品には
『MEMORIES OF MY MOTHER AND OTHER STORIES』と
英語題名が付されています。
「いまァ、ぐんぐんッ!」
「ぐるがるる~!」(←訳:人気上昇中~!)
ええ、そうなんですよね。
日本オリジナルのケン・リュウさんの作品集第一作
『紙の動物園』が刊行されたのは2015年のことでしたが、
同年度のベストSFランキングでも上位に食い込み、
もちろん売れ行きも好調で、
新刊への期待は高まるばかり!
「そしてェ、ようやくゥ~…!」
「がるるる!」(←訳:来ました!)
この御本には、訳者・古沢嘉通さんが選んだ14篇と、
著者ケン・リュウさんから2篇を推薦される等の経緯もあり、
最終的には計16篇の短編作品から構成されることとなりました。
御本の冒頭の
『烏蘇里羆(ウスリーひぐま)』、
中ほどに収録されている『ループのなかで』他、
いずれも読み手に嘆息させる素晴らしい作品、
なのですけれども……
ここは敢えて、
表題作品『母の記憶に』を激おすすめいたします!
「ほんぶんッ、きゅうじゅうななァぺーじィでス!」
「ぐーるがるる……」(←訳:えーと原題は……)
『母の記憶に』――
『Memories of My Mother』(2012年)。
短い。短いです。
2段組みで印刷するポケミスの、
5ページ分にも満たぬ短編作品です。
が、この短い作品の中に、
想像を絶する“長さ”が叩き入れられています。
「とくべつなァ、みじかさッ!」
「がるるるるぐる!」(←訳:凝縮された時間!)
そこは、おそらく現在の私たちから見れば
《未来の世界》なのでしょう。
ただ、《未来》ではあっても
《完全な世界》ではありません。
人々は、病気にかかる。
《未来》にしてなお、治らぬ病気もある――
少女エミーさんの母親も、
治らぬ病に身を蝕まれています。
医師から宣告された余命は、たったの二年。
二年で、何が出来るのか。
可愛い我が子のいまを、将来を、
知らぬまま、見ぬままに
病に屈してしまうのか。
それでいいのか?
「だからッ、おかあさんはァ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:一計を案じました!)
母親が立てた計画、
実行にうつしたその計画は、
娘のエミーさんの眼にはどう映り、
日々にゆらぎをもたらすのか。
母と娘の、“二年間”は
喜びなのか、哀しみなのか――
「なんどもォなんどもォ!」
「がるるるるぅる!」(←訳:読み返しちゃう!)
この作品は、この作品だけは、
SFぅ?好きじゃないもん!という活字マニアさんも、
読みこぼしてはなりません。
本年度ベストに推したい傑作なんですから、
皆さま、ぜひ~!