テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

旅路と、《食》。

2017-06-06 22:06:20 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでッス!
 しょくよくゥ~ぜんかいィ!」
「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!夕食前は特に!)

 こんにちは、ネーさです。
 歴史ロマンにひたる前々回&前回記事とは打って変わって、
 本日の読書タイムは、はい、
 食欲がグググイっと増進しちゃう御本が登場願いましょうか。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  

 

       ―― 世界まるごとギョーザの旅 ――



 著者は久保えーじさん、2017年3月に発行されました。
 ギョーザ――いかがです?
 食べたことないわ、っていう御方は、まず、現在のこの日本には――

「いませんッでスゥ!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:みんな大好き~!)

 著者・久保さんは、
 《旅の食堂ととら亭》を営む“食のプロ”さんです。

 といっても、お料理を担当しているのは
 久保さんの奥さまの、智子さん。

 久保さんは、お店の広報とフロア担当なんですって。

「むふふゥ! ぎょーざァというとォ、ちゅうかりょうりィ!」
「がるぐる?ぐるる?」(←訳:蒸し餃子?水餃子?)

 そうね、ギョーザ発祥の地は、本場は、
 やはり中国……であるんですけど。

 世界には、それはもうたくさんの、
 ギョーザ風であったり、
 ギョーザそっくりなお料理が存在するんです。

 最も有名なのは、えーと、
 イタリア料理の、ラビオリかしらね?

「もッちもちィ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:美味しいよね!)

 しかし、久保さんは“ニョッキの本場”を目指しません。

 智子さんとのふたり旅で向かうのは、
 トルコのギョーザ《マントゥ》を食べさせてくれる
 カッパドキアの、カッパドキアの隣り町のアヴァノスの、
 イスタンブールの海沿いの屋台の、
 庶民的なレストラン。

「これはァ、らむのォおにくゥ?」
「がーるるるるぐーる?」(←訳:ヨーグルトのソース?)

 あら、お気に召しましたか?
 ならば、こちらもいかが?

 ドイツの、マウルタッシェン!

「えッ? どいつゥにもッ?」
「ぐるるるがぅーる?」(←訳:ドイツ風ギョーザ??)

 ドイツで驚いてちゃ《旅の食堂》は出来ませんよ。

 中国の、ジャオズ!

 アゼルバイジャンの、ギューザ!

 かつてはグルジアと呼ばれた
 現ジョージアの、ヒンカリ!

 韓国のマントゥは、
 蒸したり揚げたりスープ風だったり!

「つぎはァ、ぽーらんどォ?」
「がるるるる?」(←訳:スロバキア?)

 ポーランドのピエロギに、
 スロバキアのピロヒー。

 ウズベキスタンへも、
 カザフスタンにだって、
 久保さんと智子さんは出掛けます。

「そこにィ、ぎょーざがァあるのならァ??」
「ぐるるるる??」(←訳:どこへでも??)

 この御本は、
 美味しいものを追い求める食探訪記であると同時に、また
 ちょっとした冒険旅行記であるとも言えそうです。

 だってね、個人旅行でウズベキスタンなんて、
 これはなかなか、行けそうにありませんからね。

「でもォ、いッてみればァ~…」
「がるぐるるる!」(←訳:収穫多いのだ!)

 本文の終盤には
 旅の成果たる《ギョーザ考》と分類図も掲載されています。
 
 食は、どこから来たのか。
 どう変容し、
 或いは変容せずとも受け入れられ、受け継がれてゆくのか。

「これもォ、れきしィでスねッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:身近な歴史!)

 歴史マニアさんも、
 食いしん坊さんも、
 ぜひ、一読を♪


コメント
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