テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

七つ星の七つ屋にて。

2017-06-27 22:06:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 わむむゥ~! じめじめッ!」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!毛がうねる~!)

 こんにちは、ネーさです。
 梅雨――それはクセっ毛人間にはつらい季節……ですけれど、
 さあ、明る~いコミックスで
 この湿気を笑い飛ばしましょう♪
 本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~! 

  


      ―― 七つ屋志のぶの宝石匣 3 ――


  


      ―― 七つ屋志のぶの宝石匣 4 ――


 著者は二ノ宮知子(にのみや・ともこ)さん、
 『3』は2016年11月に、『4』は2017年4月に発行されました。
 先日御紹介しました『1』巻と『2』巻に続いての、
 笑ったり感心したり驚いたりの
 宝石探究コミックですよ~♪

「おべんきょうゥにィ、なりまスゥ!」
「ぐるるるがるるるぐる!」(←訳:ボクらの知らない世界!)

 そうなのよねえ、
 ダイアモンドにルビー、サファイア、真珠、
 そして合成石――

「ごッ、ごうせいィ??」
「がるぐるる!?!」(←訳:偽物ですか!?!)

 『1』『2』巻をおすすめした際は、
 老舗質屋《倉田屋(くらたや)》さんに
 質草として預けられてしまった名家の御曹司、
 北上顕定(きたがみ・あきさだ)さんの
 切なく、狂おしく、
 それでいて、どこかのどかな生きザマについて
 お喋りいたしましたが。

 今回は、この物語のもうひとりの主役、
 質屋《倉田屋》さんの跡継ぎ、
 志のぶちゃんに、スポットライトを当てましょう~!

「まだァ、わかいィのにィ~」
「ぐるるるがる!」(←訳:デキる子です!)

 志のぶちゃん、
 跡継ぎの呼び名は伊達じゃありません。

 高校の2年生でありながら、
 剣道部の部活はない時には
 お店でしっかりお仕事します。

   ……これ、お鐘になるかしら?

 と、持ち込まれた宝飾品を
 ちゃちゃっと鑑定、
 買い取り金額もしくは預かり金額を
 瞬時にしてハジキ出す。

「ぷッ、ぷろふぇッしょなるゥ!」
「がっるるるぅ!」(←訳:すっごいなぁ!)

 宝石を見分ける“天与の才”を持っている志のぶちゃん。

 そんな才を持っているからこそ、
 不安に思っているのです。

 顕ちゃん――
 《倉田屋》さんでともに育ち、
 お祖父ちゃんによって
 志のぶちゃんの婚約者と定められた顕定さんは
 何をこっそり企んでいるんだろう……?

   滅んでしまった北上家の再興?

   散り散りになった家族を探しているのか?

「おいえェさいこうゥ??」
「ぐるるるっるぅ!」(←訳:ドラマチックぅ!)

 お家の再興に役立つのは、
 北上家に代々伝わる《幸福の石》。

 何処かへ失われてしまった《幸福の石》を
 顕定さんは必死に探しているのらしい、と気付き、
 志のぶちゃんも考えます。

 《幸運の石》とは、
 どんな“宝石”なのだろう?

「まじめにィ、ほうせきィさがしィ!」
「がるるる……!」(←訳:のはずが……!)

 ええ、そこで著者・二ノ宮さんの
 コメディ・センスが冴え渡ります。

 質屋商売に欠かせぬ真贋鑑定の闘い!
 ニセ高級ブランド品に騙されるな!
 盗難品が持ち込まれたらどうする?
 近所にブランド物高価買取店がオープンしたら?

「ふわァ~、しちやさんッてェ~」
「ぐるがる・」(←訳:激務激職?)

 ときにシリアス、ときに笑い、
 宝石・天然石の知識まで大盛りに盛り付けた
 ファンタスティックなコミック既巻4冊、
 梅雨時の厄払いにもおすすめです。
 ぜひ、一読を~♪

 
コメント
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