テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

お妃さま、走る!

2017-06-25 21:54:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪ささのはァ、さらさらァ~♪」
「がるる!ぐるるがるる!」(←訳:虎です!願い事しよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 七夕まであと2週間となってチビっ子たちは
 何をお願いしようかな?と思案中でしょうか。
 オトナの私たちとしては
 地球上のどこもかしこものんびり読書できる平和な世界を!
 との思いをこめって、
 さあ、本日は、こちらのご本を、どうぞ~♪
 
  



          ―― 紅霞後宮物語 ――



 著者は雪村花菜(ゆきむら・かな)さん、2015年5月に発行されました。
 『紅霞後宮』は『こうかこうきゅう』とお読みくださいね。
 文庫好き&ライトノベル好きな活字マニアさんは
 既に御存知のことでしょう、
 いま大ヒット中の“中国史”風ファンタジーですよ。

「さんごくしィ~?」
「ぐっるがるる?」(←訳:レッドクリフ?)

 そうですね、
 ファンタジー作品といえど、
 魔法は出てきません。
 神仙の存在も感じられません。

 そういう意味では、『西遊記』とは違うジャンルの
 ファンタジーなんですけど……

 睡眠時間を削ってでも
 ついつい読み込んでしまう勢いがありまーす!

「しゅじんこうゥさんッ、かわりだねェでス!」
「がぅるるぐる!」(←訳:キャリア有り!)

 関小玉(かん・しょうぎょく)さんは、
 33歳、女性の身でありながら、
 プロの軍人さんです。

 それも、下っ端軍人ではなくて、
 大軍を率いる将軍の位にあって
 軍略の天才と謳われる御方なのですが、
 このたび、あっさり転職いたしました。

「わほゥ? それでェ~…」
「ぐるるるる?」(←訳:再就職先は?)

 いま、小玉さんがいる場所とは。

 後宮です。

 皇帝陛下のお妃さまたちが暮らす、
 『紅霞宮』と呼ばれる後宮の……

「おやくにんッ?」
「がるる?」(←訳:護衛官?)

 いいえ、現在の彼女は。

 皇后さま。

「ええッ??」
「ぐるぅ?」

 かつて、軍人として共に戦った仲間、
 友人でもある文林(ぶんりん)さんは、
 なんと、皇帝として玉座に上っていたのでした。

 文林さん、いえ、皇帝陛下に頼まれて、
 その軍才を後宮で発揮すべく
 皇后の座に就いたのです。

 いまは落ち着いているけれど、
 この国はまだまだ荒れるだろう。
 後宮にも、その嵐は及ぶだろう。
 そんなとき、こいつに任せておけば大丈夫!と思えるのは。

「ただひとりィ~?」
「がるるるぐる?」(←訳:小玉さんだけ?)

 バリバリの武人キャリア小玉さんと、
 特殊な空間=後宮。

 両者の相性はどうかというと、
 今日も朝早くから、
 皇后・小玉さんの私室に
 イヤがらせのためのブタの頭が放り込まれる――

「ひええェッ!」
「ぐる~!」(←訳:怖い~!)

 後宮で、小玉さんは何を見つけるのか。
 後宮の人々は、
 小玉さんの言動に何を見出すのか。

 ムチャと波乱の後宮物語は、
 続巻が刊行されておりますし、
 コミック版も本屋さんに並んでいます。
 ファンタジー好きさんだけでなく、
 歴史もの大好きな活字マニアさんも、
 ぜひ、一読を~♪
 
 
 
 
コメント
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