「こんにちわァ、テディちゃでス!
きょうはァ、おひさしぶりィのォ~!」
「がるる!ぐるがぅるるぅるる!」(←訳:虎です!長編フィクションだ!)
こんにちは、ネーさです。
え?梅雨ド真ん中なのかしら晴れてるけど?な本日の読書タイムは、
ずっしり・みっしり・ヘヴィこの上なき
長編小説作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 暗手 ――
著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2017年4月に発行されました。
『暗手』は『あんしゅ』とお読みくださいね。
「むゥ? あんしゅゥ~??」
「ぐるるるがるるぐる~…!」(←訳:なんだか不吉な響き~…!)
いかにも不吉な、
そしてまたほの暗い、
いえ、どす暗い展開を予想させる『暗手』という題名のこの物語には、
ああ、なんということでしょう、
イタリアです、
イタリアのサッカー界が深く係わってきます。
チャンピオンズリーグ決勝で敗れてしまったユヴェントスを
ひたすら応援する私ネーさにとっては、
ヘヴィどころか立ち直れなくなっちゃう重苦しい設定ですが……
「ネーさッ、しッかりィ!」
「がぅるるぅるぐるる!」(←訳:フィクションだから!)
そ、そうね、フィクションなのよね、
物語の舞台も、ええ、
ユヴェントスの本拠地トリノではなく、
ミラノとその周辺が主ですし。
「だいとしィ、みらのッ♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:デザインの都!)
ミラノには世界的に有名な
サッカーのクラブチームが二つあり、
ミラノから程近い小都市や町にも
プロサッカーチームと、
それらのチームに所属するサッカー選手たちがいます。
彼らの本質を、
著者・馳さんが軽々と喝破してみせるのは
御本の本文9ページ目――
《スーパースターは八百長には関わらない。
スーパースターを目指す連中も関わらない》
「ふァいッ! そのとォりィでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:それが一流!)
そう、一流の選手さんは
自分の履歴に泥を塗ろうなんて考えません。
けれど……
誰もが一流になれるわけでも、ない。
一流になれるのは、
ビッグクラブでスポットライトを浴びながらプレイできるのは、
ほんの一握りの選手だけ。
そして、残酷な『暗手』の魔手が狙うのも、
そういった“一流になれない”選手の身。
「あいてにしてはァ、いけませんでスよゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:追い払おう!)
簡単に追い払えないのが、
容易には逃げ出せないのが、
『暗手』が巧妙に張り巡らせた糸の罠です。
かつて、台湾のプロ野球で八百長に手を染めたがため、
坂を転がり落ちるように
罪を重ねていった日本人・加倉昭彦さん。
名を変え、
顔も変えて、
いま欧州の闇社会を流れ歩く彼の異名は『暗手(アンショウ)』。
「じゃァ、こんかいィのォ、しごとはァ~…!」
「がっるーるぐるるる?!?」(←訳:サッカーで八百長を?!?)
『暗手』の標的となったのは
ミラノ郊外の町のプロサッカーチームの、
日本人GK(ゴールキーパー)。
サッカーの技量や知識を除けば
世間知らずとさえ言える若い日本人GKを罠にかけるなぞ、
『暗手』には朝飯前のこと、
かと思われましたが。
「よそうがいィのォ、じょうきょうゥ!」
「ぐるるるーるがるぐる!」(←訳:コントロール不能です!)
どこまでも転がり落ちてゆく『暗手』の足元に、
光が射すことはあるのか。
出口は、どこかに見つかるのか――
著者・馳さんの本領・ノワールロマンの昏い霧が
最初から最後まで読み手を離さず包み込む、
“ダーク”極まる彷徨の物語は
クライムノベル好きな活字マニアさんに、
ミステリ好きさんにもおすすめですよ。
一気呵成に、ぜひ!
きょうはァ、おひさしぶりィのォ~!」
「がるる!ぐるがぅるるぅるる!」(←訳:虎です!長編フィクションだ!)
こんにちは、ネーさです。
え?梅雨ド真ん中なのかしら晴れてるけど?な本日の読書タイムは、
ずっしり・みっしり・ヘヴィこの上なき
長編小説作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 暗手 ――
著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2017年4月に発行されました。
『暗手』は『あんしゅ』とお読みくださいね。
「むゥ? あんしゅゥ~??」
「ぐるるるがるるぐる~…!」(←訳:なんだか不吉な響き~…!)
いかにも不吉な、
そしてまたほの暗い、
いえ、どす暗い展開を予想させる『暗手』という題名のこの物語には、
ああ、なんということでしょう、
イタリアです、
イタリアのサッカー界が深く係わってきます。
チャンピオンズリーグ決勝で敗れてしまったユヴェントスを
ひたすら応援する私ネーさにとっては、
ヘヴィどころか立ち直れなくなっちゃう重苦しい設定ですが……
「ネーさッ、しッかりィ!」
「がぅるるぅるぐるる!」(←訳:フィクションだから!)
そ、そうね、フィクションなのよね、
物語の舞台も、ええ、
ユヴェントスの本拠地トリノではなく、
ミラノとその周辺が主ですし。
「だいとしィ、みらのッ♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:デザインの都!)
ミラノには世界的に有名な
サッカーのクラブチームが二つあり、
ミラノから程近い小都市や町にも
プロサッカーチームと、
それらのチームに所属するサッカー選手たちがいます。
彼らの本質を、
著者・馳さんが軽々と喝破してみせるのは
御本の本文9ページ目――
《スーパースターは八百長には関わらない。
スーパースターを目指す連中も関わらない》
「ふァいッ! そのとォりィでスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:それが一流!)
そう、一流の選手さんは
自分の履歴に泥を塗ろうなんて考えません。
けれど……
誰もが一流になれるわけでも、ない。
一流になれるのは、
ビッグクラブでスポットライトを浴びながらプレイできるのは、
ほんの一握りの選手だけ。
そして、残酷な『暗手』の魔手が狙うのも、
そういった“一流になれない”選手の身。
「あいてにしてはァ、いけませんでスよゥ!」
「ぐるるるる!」(←訳:追い払おう!)
簡単に追い払えないのが、
容易には逃げ出せないのが、
『暗手』が巧妙に張り巡らせた糸の罠です。
かつて、台湾のプロ野球で八百長に手を染めたがため、
坂を転がり落ちるように
罪を重ねていった日本人・加倉昭彦さん。
名を変え、
顔も変えて、
いま欧州の闇社会を流れ歩く彼の異名は『暗手(アンショウ)』。
「じゃァ、こんかいィのォ、しごとはァ~…!」
「がっるーるぐるるる?!?」(←訳:サッカーで八百長を?!?)
『暗手』の標的となったのは
ミラノ郊外の町のプロサッカーチームの、
日本人GK(ゴールキーパー)。
サッカーの技量や知識を除けば
世間知らずとさえ言える若い日本人GKを罠にかけるなぞ、
『暗手』には朝飯前のこと、
かと思われましたが。
「よそうがいィのォ、じょうきょうゥ!」
「ぐるるるーるがるぐる!」(←訳:コントロール不能です!)
どこまでも転がり落ちてゆく『暗手』の足元に、
光が射すことはあるのか。
出口は、どこかに見つかるのか――
著者・馳さんの本領・ノワールロマンの昏い霧が
最初から最後まで読み手を離さず包み込む、
“ダーク”極まる彷徨の物語は
クライムノベル好きな活字マニアさんに、
ミステリ好きさんにもおすすめですよ。
一気呵成に、ぜひ!