「こんにちわァ、テディちゃでス!
あすはァ、せいじんしきィ~でスねッ!」
「がるる!ぐるるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!おめでとう新成人さん)
こんにちは、ネーさです。
ちょっとお天気が心配なんですけど、
明日の成人式に敬意を表して、
本日の読書タイムは、
これぞ大人!な一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 逆襲される文明 ――
著者は塩野七生(しおの・ななみ)さん、2017年9月に発行されました。
『日本人へ Ⅳ』とシリーズ題が記されているこの御本、
2017年後半のベストセラーになり、
現在も売れ行き好調だそうです。
「えッとォ、てーまはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:歴史と政治!)
「そのほかァ、なんでもォありィ!」
前回記事の展覧会情報では
『ボストン美術館 パリジェンヌ展』をお報せしました。
オシャレなフランスに比して、
著者・塩野さんが活動のベースとしておられるのは、
イタリアのローマ。
ローマ――
その歴史の長さたるや、
おフランスなぞ問題にもなりません。
ローマが世界的な国家の首都として繁栄を極めた頃、
パリはド田舎の小さな村、っていうレベル。
ロンドンは泥だらけの湿地で、
アメリカなんて存在すらしていなかった……。
そんな筋金入りの歴史都市に暮らす塩野さんの眼に、
世界は、日本は、
どう映っているのでしょう。
「たぶんッ、きッとォ~」
「がるぐるる!」(←訳:問題だらけ!)
問題っていうのはね、
あっていいんです、ていうか、
何ひとつ問題がない国や地域なんて
実際のところゼロでしょ?
大事なのは、
問題に対峙する気構えを持っているか否か、
ではないか――
それを如実に詩的しているのが、
本文の中ほどに収録されている
『EU政治指導者たちの能力を問う』
という一編なんですけど、
もうビックリさせられたり、
ズシリと納得させられたり、
短いながらも濃厚な文章でした。
「せいじかさんのォ、のうりょくゥ?」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ダメ出ししますか!)
繰り返しますが、
“ローマ目線”の塩野さんの政治家鑑定は、
日本にいる私たちの目線とは異なっています。
塩野さんによれば、
英国の首相だったキャメロンさんは
『救いようがない』。
フランスの前大統領オランドさんは、
『影響力』が『まったく無し』どころか
『完全に地に落ちた』。
ドイツのメルケル首相は、
『先頭に立って引っ張っていく気概なり肝っ玉なり』がなく、
『言葉にも、まったく熱がない』。
「ふァ~…」
「がる~…」
これを読んで、ああ、そういわれれば、と
頷いてしまうのは私ネーさだけでしょうか。
特に、メルケル首相評は、
ドイツの、そしてEU全体の問題を看破しているようで、
なるほどなぁと感じ入りました。
EUの未来をきり拓く肝っ玉……そうね、
気概と肝っ玉を持っている政治家さんて、
絶滅してしまったんでしょうか……。
「どこかにィ~…?」
「ぐるるるる~…?」(←訳:いるのかな~…?)
政治や歴史、宗教、文化などなど、
どちらかというと“重たい”話題が中心ですが、
読みやすく、分かりやすい語り口で
塩野さんは“ローマ目線”を貫きます。
それも、ユーモアを忘れることなく。
オトナの方々、
新書初挑戦の未成年さんも新成人さんも、
ぜひ、一読してみてくださいね♪
あすはァ、せいじんしきィ~でスねッ!」
「がるる!ぐるるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!おめでとう新成人さん)
こんにちは、ネーさです。
ちょっとお天気が心配なんですけど、
明日の成人式に敬意を表して、
本日の読書タイムは、
これぞ大人!な一冊を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 逆襲される文明 ――
著者は塩野七生(しおの・ななみ)さん、2017年9月に発行されました。
『日本人へ Ⅳ』とシリーズ題が記されているこの御本、
2017年後半のベストセラーになり、
現在も売れ行き好調だそうです。
「えッとォ、てーまはァ~…」
「ぐるるがる!」(←訳:歴史と政治!)
「そのほかァ、なんでもォありィ!」
前回記事の展覧会情報では
『ボストン美術館 パリジェンヌ展』をお報せしました。
オシャレなフランスに比して、
著者・塩野さんが活動のベースとしておられるのは、
イタリアのローマ。
ローマ――
その歴史の長さたるや、
おフランスなぞ問題にもなりません。
ローマが世界的な国家の首都として繁栄を極めた頃、
パリはド田舎の小さな村、っていうレベル。
ロンドンは泥だらけの湿地で、
アメリカなんて存在すらしていなかった……。
そんな筋金入りの歴史都市に暮らす塩野さんの眼に、
世界は、日本は、
どう映っているのでしょう。
「たぶんッ、きッとォ~」
「がるぐるる!」(←訳:問題だらけ!)
問題っていうのはね、
あっていいんです、ていうか、
何ひとつ問題がない国や地域なんて
実際のところゼロでしょ?
大事なのは、
問題に対峙する気構えを持っているか否か、
ではないか――
それを如実に詩的しているのが、
本文の中ほどに収録されている
『EU政治指導者たちの能力を問う』
という一編なんですけど、
もうビックリさせられたり、
ズシリと納得させられたり、
短いながらも濃厚な文章でした。
「せいじかさんのォ、のうりょくゥ?」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:ダメ出ししますか!)
繰り返しますが、
“ローマ目線”の塩野さんの政治家鑑定は、
日本にいる私たちの目線とは異なっています。
塩野さんによれば、
英国の首相だったキャメロンさんは
『救いようがない』。
フランスの前大統領オランドさんは、
『影響力』が『まったく無し』どころか
『完全に地に落ちた』。
ドイツのメルケル首相は、
『先頭に立って引っ張っていく気概なり肝っ玉なり』がなく、
『言葉にも、まったく熱がない』。
「ふァ~…」
「がる~…」
これを読んで、ああ、そういわれれば、と
頷いてしまうのは私ネーさだけでしょうか。
特に、メルケル首相評は、
ドイツの、そしてEU全体の問題を看破しているようで、
なるほどなぁと感じ入りました。
EUの未来をきり拓く肝っ玉……そうね、
気概と肝っ玉を持っている政治家さんて、
絶滅してしまったんでしょうか……。
「どこかにィ~…?」
「ぐるるるる~…?」(←訳:いるのかな~…?)
政治や歴史、宗教、文化などなど、
どちらかというと“重たい”話題が中心ですが、
読みやすく、分かりやすい語り口で
塩野さんは“ローマ目線”を貫きます。
それも、ユーモアを忘れることなく。
オトナの方々、
新書初挑戦の未成年さんも新成人さんも、
ぜひ、一読してみてくださいね♪