テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ワニをも投げとばす?

2018-01-26 22:25:08 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 むぱッ♪ いまがァいちばんッなのかもォ~♪」
「がるる!ぐっるがーるる!」(←訳:虎です!トップシーズン!)

 こんにちは、ネーさです。
 極寒のお天気なれど、苺の季節ですね。
 風邪にもインフルエンザにも
 雪掻き後の筋肉痛にも屈せぬ身体を作るために、
 美味しい苺をパクっと頬張りながら、
 さあ、本日の読書タイムは
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



        ―― ワニの町へ来たスパイ ――



 著者はジャナ・デリオンさん、原著は2012年に、
 日本語版は2017年12月に発行されました。
 英語原題は『LOUISIANA LONGSHOT』、
 前回記事に続いてミステリ作品の御紹介となりましたが、
 ふっふっふっ♪
 同じミステリのジャンルではあっても、
 方向性はまったく違うんですよ。

「わらおうゥ、みんなァでッ!」
「ぐるるがるるぐる!」(←訳:お腹が捩れるほど!)

 本格ミステリに課せられる約束事に用は無し。
 端正とか、上品とか、シブいとか、
 そんな評価は最初っから求めず、気にせず。

 突っ走るのだ、ルイジアナの荒野を!

「こうやァじゃなくてェ~」
「がるぐるるる!」(←訳:湿地だけどね!)

 のんびり、のほほん、な物語を期待していた方々は、
 冒頭の数ページに目を通した時点で
 ポカンとすることでしょう。

 主人公のレディングさんの職業は、
 情報機関のスパイ――工作員です。

 ただし、知性で暗号を解読したり、
 機転と演技力で敵陣営に潜入して捜査、
 というタイプではありません。

「なぜかァ、いッつもォ~!」
「ぐるるるがる!」(←訳:トラブル多発!)

 こっそり潜入、するはずが、
 なぜかいつも監視対象の悪人と顔を合わせるや
 早々にトラブルを起こし、
 作戦はめちゃくちゃ、
 現場は竜巻が通過したかのような惨状を呈してしまうんですから、
 ホントに困ったもので。

 今回も、ああ、やらかしてしまいました。

 中東の潜入先で敵組織のボスのファミリーと激闘!

 武器ひとつ持っていなかったレディングさんは
 ハイヒールのかかとで相手をブチのめし、
 着の身着のままで合衆国に帰ってきた、んですけど。

「たいへんッでスゥ!」
「がるぐるるるるぅっる!」(←訳:賞金かけられちゃった!)

 レディングさんを恨む敵組織のボスは
 彼女の首に賞金を懸けたのでした。

 この事態に、
 レディングさんの上司さんが動き出します。

 なぜ正体がばれたのか。
 いや、その点を解明する前に、
 彼女を安全な土地に潜伏させなくては!

「そうでス、にげましょうゥ!」
「ぐるるるるる!」(←訳:ルイジアナへ!)

 ルイジアナ。
 そこはメキシコ湾に面した南部の州。
 州都はバトンルージュ、
 賑やかな大都市ニューオリンズを中心に
 独自の文化と歴史を持つ土地柄で、そして。

 湿地とワニの国。

「そのォひょうげんはァ~」
「がるるぐるるる!」(←訳:誤解を招きます!)

 ワニに関する真偽はともかくも、
 油断は出来ません。

 目的の町に到着したその日から、
 レディングさんの周辺では事件が次々と!

「いなかまちィ、なんでスけどねッ」
「ぐるるるるるるがるるっ」(←訳:とんでもない町ですねっ)

 レディングさんをはじめ、
 登場するのはヘンテコな人ばかり?
 暴走するストーリーは
 お笑い路線を目指しているのか?
 大真面目なのか?
 レディングさんの首に懸けられた賞金は、どうなる?

 笑いの要素たっぷりのこの作品、
 本国アメリカでは大人気なのだそうです。
 米国系のミステリがお好きな活字マニアさん、
 アクション/サスペンス好きな方々も
 ぜひ、一読を~♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする