テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 近代と現代をつなぐ ~

2018-01-21 22:14:16 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでスッ!
 ……ほんとォにィ~ふるゥかなァ~??」
「がるる!ぐるるるるがるる!」(←訳:虎です!降りませんように!)

 こんにちは、ネーさです。
 水仙のお花が道端で愛らしく咲いているというのに、
 大雪が降っちゃうんでしょうか……
 雨がいいなぁ雨にしときましょ!と天へのお願いもこめて、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



           ―― 牧野富太郎 ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、
 2017年11月に発行されました。
 『植物博士の人生図鑑』と副題が付されています。

「はかせェ~!」
「ぐるがるる~!」(←訳:植物ハカセ~!)

 はい、ご存知の活字マニアさんも多いことでしょう、
 ↑上の画像の、御本の表紙でにっこりしているのは、

 牧野富太郎(まきの・とみたろう)さん(1862~1957)。

 副題の通り、
 《植物博士》
 あるいは
 《日本植物分類学の父》と呼ばれた学者さんです。

「にほんのォ、しょくぶつゥがくのッ!」
「がるるる!」(←訳:お父さん!)

 学歴は、なんと小学校中退。

 それでいて、理学博士の博士号を取得。

 現在、牧野さんの誕生日である5月22日は
 《植物の日》に制定されている、という
 日本の歴代博士史上に於いても
 スペシャルな“知の巨人”さん。

 この御本では、
 牧野さんの評伝とともに
 御自身を『草木の精かも知れん』と形容した牧野さんが
 精魂を傾けて作成した植物画、ノート、
 牧野さんが収集した文献の写真資料などが
 紹介されています。

「こッ、このォしゃしんッ!」
「ぐるるるるぅ!」(←訳:おそるべしぃ!)

 日本植物学の父たる牧野さんに関する伝説のひとつが、

  お家がすごいことになっていた……!

 というものなんですが、
 これは、本当にスゴイわ!
 自宅の標本室で標本作成中の
 牧野博士のお写真が数点掲載されているんですけど、
 その背後には標本(標品)の山、山、山……

「ためいきィ~しかないィでスゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:さすがは博士!)

 江戸時代も末の頃、
 牧野さんは四国――高知県に生まれました。
 
 生家は裕福なお家でしたが、
 チビっ子・富太郎さんの興味はすでに
 家業よりも、植物学。
 いえ、当時そういった学問は本草学とされていたので、
 植物学なる呼称を、
 その中身を、
 切り拓き、耕していったのは、
 まさにこのひとりの博士――牧野さんでした。

「ぱいおにあァさんッ、でスねェ!」
「ぐっるるるるがる!」(←訳:カッコいいよパパ!)

 御本後半、92ページには
 『花の雲で東京を埋めりゃよい』
 と題された文章が収録されています。

  ―― 東京の都はどうしても桜の花で埋めにゃいかん ――

 そんな一文から始まる牧野博士の桜考察は、
 東京都民の皆さまに
 ぜひ読んでいただきたい名文です。
 書店さんで、図書館で、
 探してみ手くださいね~♪
 
 

コメント
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