テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 垣間見る、恐竜の時代 ~

2018-01-23 21:56:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みなさまァ、ごぶじィでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!まだまだ御用心!)

 こんにちは、ネーさです。
 東京を雪まみれにした低気圧は北上したものの、
 東北や北海道ではこれからが荒天のピークでしょうか、
 どうかくれぐれも気を付けてくださいね。
 雪掻きが一段落してぐったり、な方々は
 筋肉痛対策のマッサージをしながら、
 さあ、読書タイムで休憩いたしましょう。
 本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

  



      ―― 鳥類学者、無謀にも恐竜を語る ――



 著者は川上和人(かわかみ・かずと)さん、2013年4月に発行されました。
 昨年は『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』が
 大評判となった鳥類学者の著者・川上さん。

 この御本は、
 『鳥類学者だからって…』よりも前に刊行された科学ノンフィクションですが、
 川上さんのスタンスは変わっていません。

「ちょうるいィ、ひとすじィ!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:ブレてないよね!)

 “恐竜を語る”ことが、
 なぜまた、“鳥類一筋!”なのか。

 それはもう、あらためて説明するまでもありません。

「ちょうるいィのォ、ごせんぞさまはァ~」
「がるぐるる!」(←訳:恐竜なのさ!)

 数十年前ならば疑う向きもあったでしょう。
 始祖鳥の化石はニセモノだ!
 約6500万年前、恐竜は完全に絶滅したんだ!と。

 しかし現在では、
 鳥類たちのパパママを遡れば、
 恐竜に行き着く、という学説はほぼ確定しています。

 ただ、ねえ……。

「わからないィこともォ、たァ~くさんッ!」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:進化の枝葉がね!)

 恐竜、とひと口に言いますが、
 これがけっこう多様で、分類がまた複雑で。

 それでも、これだけは言い切れる、っていうのは……

   翼竜は鳥類の祖先じゃない!

「うすうすゥ、わかッてたけどォ~…」
「がるるぐるる~…」(←訳:なんか寂しい~…)

 翼竜の身体は地上性爬虫類時代の痕跡を引きずっている。

 対して、
 鳥になる道を選んだ恐竜たちは?
 どんな身体を(形態を)していたのか?
 どういう変化を経て
 飛ぶ方向に進化していったのか?

 著者・川上さんは、
 “結果”から“原因”を推理するように、
 鳥たちの御先祖像を推察します。

 いまいる鳥たちの先祖に相応しいのは、
 いったいどのような恐竜であるべきか――

「いろいろォ、しょうげきィでしたでス!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:初めて知ったよ!)

 恐竜も、ピンチの時はトカゲのように
 自分のシッポ切って逃げた、かもしれない?

 恐竜は《渡り》をした、が、
 哺乳類だって《渡り》をした!

 恐竜たちも少子化を体験したけど、
 それは社会安定の証拠!

 恐竜たちの行動が、
 地球の植物にも変化をもたらした!

 ……ああ、タイムマシンが欲しいわね。
 そのころ地球で何が起こったのか――
 《古生代の地球・びっくりベストテン!》とか、
 《生物ベスト進化賞!》とか
 《NG進化はこれだ!ワースト20例!》とか
 拝見してみたいものです。

「あのォだいじけんもッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:小天体衝突事件!)

 天変地異をも超え、
 翼もつものたちが辿る、長い道。

 その歴史の一場面、
 一景を覗く旅へ、
 鳥を愛してやまぬ鳥類/恐竜学者さんのガイドを得て、
 皆さま、ぜひ、お出掛けを♪
 

 
コメント
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