「こんにちわッ、テディちゃでス!
うむむゥ! どこもォ~だいこんざつゥ?」
「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!行列多し~!)
こんにちは、ネーさです。
賑やかなゴールデンウィークの街角で、
おや? 或るお店だけ雰囲気が違っているのは
いったい何故でしょうか……?
その秘密を解き明かすために、
さあ、本日の読書タイムは、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪
―― 猫と紳士のティールーム 1 ――
著者はモリコ ロス(もりこ・ろす)さん、
2023年3月に発行されました。
『Cat and Gentleman's Tea room』と英語題名が付されています。
「にゃんこォ、でスよゥ!」
「ぐるがるぐるぅ!」(←訳:窓に猫がいるぅ!)
お顔やボディ、尻尾は黒色で、
胸のあたりが白いニャンコ、
いわゆる“タキシードキャット”ちゃんが、
窓辺でチョイチョイと毛繕いして、
ニャンコ好きな通行人をうっとりさせるお店――
いえ、失礼しました、
ここは。
《CAMELLIA TEA ROOM》
紅茶専門店、と記されていますね。
「こうちゃッ?」
「がるぐるる~!」(←訳:おお珍しい~!)
コーヒーショップやカフェなら、
駅の内外や繁華街やショッピングモールに
数え切れないほど並んでおりますが、
紅茶専門店……?
偶然お店の前を通りかかった若い女性――
片出(かたいで)さんは、
一瞬迷いを感じたものの、
窓の向こうからこちらを見つめる
タキシードキャットちゃんの可愛さに抗えず、
ふらふらと、お店の中へ。
「おッ! きれいィ!」
「ぐるっるるがるるるる!」(←訳:外国っぽいインテリア!)
ヨーロピアンな内装と、
座り心地の良さげな椅子、
そして。
『お店の人 イッケオジ――!』
と片出さんが心のウチで叫んでしまうくらい、
“立ち姿も麗しい“店主さんが、
丁寧に淹れてくれる
《本日の紅茶》は……
「うァ!」
「がるぅ!」
言葉に出来ない美味しさ。
「おかしもォ!」
「ぐるるる~!」(←訳:おいしい~!)
大事件が起きるのではなく、
背筋がゾゾッとするホラー展開も、
アクションもスリルもサスペンスもなく、ただ。
紅茶をいただく。
お菓子を味わう。
シンプルな構成は美しく、
ホッとさせられます。
何より、強度の人見知り、という
店主・瀧(たき)さんのキャラクターが素晴らしくて、
読み手の私たちは笑顔になってしまいます。
人見知りなのに接客業って、
毎日タイヘンでしょうけど、
猫のキームンくんがそばにいてくれて、
紅茶への愛があれば……!
「なんとかァ、なるゥ!」
「がっるぐっる!」(←訳:グッドラック!)
ダージリン、アールグレイ、ディンブラ、アッサム。
それぞれの紅茶に合うお菓子は?
紅茶とお菓子をいただくお客さんたちの表情は?
紅茶好き&お菓子好きさんに、
愛猫家さんにも激おすすめの新刊コミックは、
早くも重版出来!となったそうですから、
もしや映像化もアリでしょうか。
だとしたら、イケオジな店主さん役に相応しいのは……?
などと想像するのも楽しい一冊を、
皆さま、ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪