テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 《色》とりどりの名競べ ~

2023-05-08 22:10:10 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!

 いえやすゥさんッ、にげてェ~ッ!」

「がるる!ぐるるるるぅ!」(←訳:虎です!待ち伏せだぁ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 大河ドラマ『どうする家康』第17回で描かれたのは、

 三方ヶ原の戦い……!

 戦い前夜の経緯はこうだったのか、と感心させられました。

 (武田軍の補給線ってどうなってるんでしょう?)

 次回の『シン』ならぬ『真・三方ヶ原合戦』を待ちながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 色を表すことばの辞典 ――

 

 

 監修は國本学史(くにもと・のりふみ)さん、

 2023年3月に発行されました。

 『日本と世界の色をイラストとともに味わう』

 と副題が付されています。

 

 ”色を表すことば”を集めたこの御本には、

 16のテーマに分けて、

 日本と世界から厳選された426色が取り上げられ、

 名前の由来、

 色見本のイラストなど、

 各色のプロフィールが詳しく解説されています。

 

 これが、エッセイを読んでいるかのようで、

 とても面白いんですよ。

 

「はなのォ、いろッ!」

「ぐるる!」(←訳:空の色!)

「たべもののォ、いろッ!」

「がるるる!」(←訳:金属の色!)

 

 花、草木、土・砂、鉱物(宝石)など

 分かりやすい色から、

 天気・天候、海の生き物、金属・錆といった

 繊細な色があって、

 身近ではあるけれど

 なかなか区別しにくい

 染色の色と、顔料の色……。

 

 私ネーさが特に唸らされたのは、

 染色の色の、

 紫・青の染色、でしょうか。

 

 染めあがった紫や青系の色を見分けることって、

 簡単そうに思えて複雑です。

 

 『紫』と『パープル』、

 『濃色(こきいろ)』、

 『薄色(うすいろ)』、

 『京紫』に『似紫(にせむらさき)』、

 『江戸紫(えどむらさき)』や、

 『古代紫(こだいむらさき)』。

 

「むむむゥ? にてるゥ!」

「ぐるるる!」(←訳:カオスだ!)

 

 『二藍(ふたあい)』と『藍色』、

 『紺色』と『濃紺』、

 『インディゴ』と『鉄紺(てつこん)』、

 『鉄納戸(てつなんど)』……。

 

 でね、染料の色と顔料の色がまた、

 微妙に異なっているんですよ。

 

「うゥ~むゥ!」

「がるるるぐるる!」(←訳:さらなるカオス!)

 

 この御本では、

 色ごとにRGB値(光学的な比率)、

 CMYK値(印刷の色指定などで使用されるインキ4色の比率)

 が書き添えられていますので、

 おお、ここが違うんだ!と

 色を“読み分ける”ことが出来る仕様になっています。

 

 そして、文化から来る

 ”色のイメージ”の違いも解説されていますよ。

 

 『桃色』と聞いて、

 私たち日本人がイメージするのは

 桃の花のピンク色……なんですけど、

 欧米の人がイメージするのは

 もっとオレンジがかった色合いで、

 桃の果実の色、であると。

 

「おはなとォ、かじつゥ?」

「ぐるるるがるるぐる~1」(←訳:似てても違う色だね~!)

 

 巻末には、

 江戸の文化を彩った渋~い《茶》《鼠》色の紹介、

 色の系統別索引一覧なども掲載されています。

 

 この色いいな、好きだなぁ、と見入ったり、

 あ、この色ってこういう名前なんだ?と学んだり、

 色と、色が持つエピソードを

 見比べ、読み比べるのは楽しくて、

 GW明けの気分転換におすすめですよ。

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

 

 

コメント
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