「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
いえやすゥさんッ、にげてェ~ッ!」
「がるる!ぐるるるるぅ!」(←訳:虎です!待ち伏せだぁ!)
こんにちは、ネーさです。
大河ドラマ『どうする家康』第17回で描かれたのは、
三方ヶ原の戦い……!
戦い前夜の経緯はこうだったのか、と感心させられました。
(武田軍の補給線ってどうなってるんでしょう?)
次回の『シン』ならぬ『真・三方ヶ原合戦』を待ちながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 色を表すことばの辞典 ――
監修は國本学史(くにもと・のりふみ)さん、
2023年3月に発行されました。
『日本と世界の色をイラストとともに味わう』
と副題が付されています。
”色を表すことば”を集めたこの御本には、
16のテーマに分けて、
日本と世界から厳選された426色が取り上げられ、
名前の由来、
色見本のイラストなど、
各色のプロフィールが詳しく解説されています。
これが、エッセイを読んでいるかのようで、
とても面白いんですよ。
「はなのォ、いろッ!」
「ぐるる!」(←訳:空の色!)
「たべもののォ、いろッ!」
「がるるる!」(←訳:金属の色!)
花、草木、土・砂、鉱物(宝石)など
分かりやすい色から、
天気・天候、海の生き物、金属・錆といった
繊細な色があって、
身近ではあるけれど
なかなか区別しにくい
染色の色と、顔料の色……。
私ネーさが特に唸らされたのは、
染色の色の、
紫・青の染色、でしょうか。
染めあがった紫や青系の色を見分けることって、
簡単そうに思えて複雑です。
『紫』と『パープル』、
『濃色(こきいろ)』、
『薄色(うすいろ)』、
『京紫』に『似紫(にせむらさき)』、
『江戸紫(えどむらさき)』や、
『古代紫(こだいむらさき)』。
「むむむゥ? にてるゥ!」
「ぐるるる!」(←訳:カオスだ!)
『二藍(ふたあい)』と『藍色』、
『紺色』と『濃紺』、
『インディゴ』と『鉄紺(てつこん)』、
『鉄納戸(てつなんど)』……。
でね、染料の色と顔料の色がまた、
微妙に異なっているんですよ。
「うゥ~むゥ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:さらなるカオス!)
この御本では、
色ごとにRGB値(光学的な比率)、
CMYK値(印刷の色指定などで使用されるインキ4色の比率)
が書き添えられていますので、
おお、ここが違うんだ!と
色を“読み分ける”ことが出来る仕様になっています。
そして、文化から来る
”色のイメージ”の違いも解説されていますよ。
『桃色』と聞いて、
私たち日本人がイメージするのは
桃の花のピンク色……なんですけど、
欧米の人がイメージするのは
もっとオレンジがかった色合いで、
桃の果実の色、であると。
「おはなとォ、かじつゥ?」
「ぐるるるがるるぐる~1」(←訳:似てても違う色だね~!)
巻末には、
江戸の文化を彩った渋~い《茶》《鼠》色の紹介、
色の系統別索引一覧なども掲載されています。
この色いいな、好きだなぁ、と見入ったり、
あ、この色ってこういう名前なんだ?と学んだり、
色と、色が持つエピソードを
見比べ、読み比べるのは楽しくて、
GW明けの気分転換におすすめですよ。
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪