テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 日本の《道》は、なお進化中? ~

2023-05-10 22:07:14 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 とうきょうゥでェ~ぷらだッ!」

「がるる!ぐるるるるるがるる!」(←訳:虎です!庭園美術館でプラダ!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 プラダによる現代文化をテーマにしたイベント

 《PRADA MODE》が、

 5月12日&13日に東京都庭園美術館で開催されます。

 アートイベントが好きな御方はぜひお出掛けしてみてくださいね

 (詳細は美術館HPをご参照くださいね)。

 どんな催しになるのかなぁと楽しく想像しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

       ―― 国道16号線 (文庫版) ――

 

 

 著者は柳瀬博一(やなせ・ひろいち)さん、

 単行本は2020年11月に、画像の文庫版は2023年5月に発行されました。

 『《日本》を創った道』と副題が付されたこの御本は、

 拙ブログでも以前にご紹介した作品ではありますが……

 

「むむッ? これはァ……ちがァ~うゥ!」

「ぐっるるーるがるる!」(←訳:アップデートしてる!)

 

 東京の郊外をぐるりと巡る、

 全長330キロの長~い道――国道16号線。

 この国道16号線の沿線となる地域は、

 日本史上で常に”重要な地域”であり続けた、

 とする柳瀬さんの文明論『国道16号線』が刊行されたのは、

 2020年11月のことでした。

 

 私たちの地元・八王子市は、

 国道16号線と国道20号線(甲州街道)によって

 形成されている街ですから、

 なるほど、こういう見方もあるのねえ、と

 頷きながら読み耽ったものですが。

 

「おもえばァ、あれはァ~…」

「がるるるるぐる……!」(←訳:コロナ禍の只中……!)

 

 2020年は、東京オリンピックが中止になった年であり、

 日本中で、世界中で、

 人びとは不安を隠しきれずに、

 それでも何とか踏ん張って、

 世紀の難事を乗り越えようと模索していた時期でもありました。

 

 後世からは

 ”暗黒期”とも見えるかもしれないこのパンデミック期間に、

 国道16号線では、何が起こっていたのか。

 変化はあったのか。

 

 著者・柳瀬さんは冷静に、

 病魔がもたらした新たな変化を観測し、

 本文に加筆してゆきます。

 

 また、文庫化にあたって、

 解説者として参戦、いえ、16号線論に参加したのは、

 作家の三浦しをん さん!

 

「わァおッ♪」

「ぐるるるるる!」(←訳:隣市民さんだ!)

 

 巻末の

 『解説――地域に広がる16号線の輪』

 にも書いておられるように、

 三浦さんは《町田っ子》さんで、

 町田市を舞台にしたシリーズ作品は大人気ですよね。

 

 そんな三浦さんにとって、

 国道16号線および接続する国道246号線は、

 《ヤンキー輸送路》。

 

 八王子と町田のヤンキーは、

 車で16号から246号を通って

 渋谷や六本木に繰り出すものなのだ、

 と快論を展開してゆきます。

 

「ぷふふふッ!」

「がるるっ!」

 

 国道16号線は、

 コロナ禍を経て、

 さらなる進化を遂げてゆくのか――

 

 一段と研ぎ澄まされた本文と、

 愉快な解説は必読!な文庫版『国道16号線』は、

 中世史・近代史・現代史好きな方々に、

 サブカル好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。

 もちろん16号線の近くにお住まいの方々も、

 本屋さんの新刊コーナーで、

 ぜひ、探してみてくださいな♪

 

 

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