「こんにちわッ、テディちゃでス!
とうきょうゥでェ~ぷらだッ!」
「がるる!ぐるるるるるがるる!」(←訳:虎です!庭園美術館でプラダ!)
こんにちは、ネーさです。
プラダによる現代文化をテーマにしたイベント
《PRADA MODE》が、
5月12日&13日に東京都庭園美術館で開催されます。
アートイベントが好きな御方はぜひお出掛けしてみてくださいね
(詳細は美術館HPをご参照くださいね)。
どんな催しになるのかなぁと楽しく想像しながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― 国道16号線 (文庫版) ――
著者は柳瀬博一(やなせ・ひろいち)さん、
単行本は2020年11月に、画像の文庫版は2023年5月に発行されました。
『《日本》を創った道』と副題が付されたこの御本は、
拙ブログでも以前にご紹介した作品ではありますが……
「むむッ? これはァ……ちがァ~うゥ!」
「ぐっるるーるがるる!」(←訳:アップデートしてる!)
東京の郊外をぐるりと巡る、
全長330キロの長~い道――国道16号線。
この国道16号線の沿線となる地域は、
日本史上で常に”重要な地域”であり続けた、
とする柳瀬さんの文明論『国道16号線』が刊行されたのは、
2020年11月のことでした。
私たちの地元・八王子市は、
国道16号線と国道20号線(甲州街道)によって
形成されている街ですから、
なるほど、こういう見方もあるのねえ、と
頷きながら読み耽ったものですが。
「おもえばァ、あれはァ~…」
「がるるるるぐる……!」(←訳:コロナ禍の只中……!)
2020年は、東京オリンピックが中止になった年であり、
日本中で、世界中で、
人びとは不安を隠しきれずに、
それでも何とか踏ん張って、
世紀の難事を乗り越えようと模索していた時期でもありました。
後世からは
”暗黒期”とも見えるかもしれないこのパンデミック期間に、
国道16号線では、何が起こっていたのか。
変化はあったのか。
著者・柳瀬さんは冷静に、
病魔がもたらした新たな変化を観測し、
本文に加筆してゆきます。
また、文庫化にあたって、
解説者として参戦、いえ、16号線論に参加したのは、
作家の三浦しをん さん!
「わァおッ♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:隣市民さんだ!)
巻末の
『解説――地域に広がる16号線の輪』
にも書いておられるように、
三浦さんは《町田っ子》さんで、
町田市を舞台にしたシリーズ作品は大人気ですよね。
そんな三浦さんにとって、
国道16号線および接続する国道246号線は、
《ヤンキー輸送路》。
八王子と町田のヤンキーは、
車で16号から246号を通って
渋谷や六本木に繰り出すものなのだ、
と快論を展開してゆきます。
「ぷふふふッ!」
「がるるっ!」
国道16号線は、
コロナ禍を経て、
さらなる進化を遂げてゆくのか――
一段と研ぎ澄まされた本文と、
愉快な解説は必読!な文庫版『国道16号線』は、
中世史・近代史・現代史好きな方々に、
サブカル好きな活字マニアさんにもおすすめですよ。
もちろん16号線の近くにお住まいの方々も、
本屋さんの新刊コーナーで、
ぜひ、探してみてくださいな♪