テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

日本の橋、あれやらこれやら。

2007-06-21 13:24:34 | ブックス
「こにちはッ、テディちゃでス。
 ネーさ、いつも夜にかいてるのに、きょうはおひるんでスか?」
 
 こんにちは、ネーさでございます。
 本日はちょっと気分を変え、
 お昼どきに書いてみましょうか、と思いつきました。
 ていうか、何かしていないと脳みそ煮えちゃいそう……
 東京地方は今日も夏日(真夏日?)です。ふー。

 こんな時には涼やかなビジュアル本を!というわけで、


      ―― 橋を見に行こう ――

 
 写真・文は平野暉雄(ひらの・てるお)さん。
 副題の〈伝えたい日本の橋〉が示すように、
 日本各地の橋を写真で紹介している御本です。

 橋って、絵になりますねえ。
 太鼓橋の写真を見ていると、モネが睡蓮の池に
 橋を架けた理由が解るような気がします。
 構図が、ピタリと決まる。引き締まる。アクセントになる……。
 また、橋というのは一種の数学・力学的表現でもありますから、
 黄金率の美しさ、と言えるかもしれません。

 けれど、ハッとしたのは、弥彦神社の橋。
 新潟県弥彦村、弥彦神社にある玉ノ橋(たまのはし)は、
 ひとが渡る橋ではありません。

「え? ひとはわたらないのでスか???」

 そうなのです、テディちゃ。
 この橋を渡るのは、神さま。
 神さまだけがお渡りになる、屋根付きの御橋なのです。
 人間は渡れないのですよ。

 歴史はとても古く、奈良時代の文書に
 既にこの橋の名が在るそうです。1300年以上の昔ですね。

「れいんぼぶりじぃ、なんて、めじゃない、でスね」

 まさに。現代の橋がプラモデルに見えちゃいます。

 他にも、美しい橋、不思議な橋がページを彩ります。
 湖の水位が下がると姿を現す北海道糠平湖のタウシュベツ川橋梁、
 静岡県大井川の蓬莱橋(木造歩道橋では世界一!全長約897m)、
 石川県鶴仙渓谷の蟋蟀橋(こおろぎばし)は総檜造り、
 沖縄県那覇の円鑑池に架かる天女橋は日本最古の石造アーチ橋…。

 先日の京都旅行で私たちが渡った三条の橋も木造でした。
 素朴な木や石で出来た橋には、風情、雰囲気がありますねえ…。

「はしのうえや、かわのそばは、
 すずしーから、よいでスよ。ネーさ」

 揺れる吊り橋は勘弁してほしいけど、
 涼しい川辺へ行きたい気分!になったら、ぜひこの一冊を。
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雨と元気、もとむ。

2007-06-20 23:14:11 | 花雑記
「あついでスね、ネーさ。
 つゆ、どっかいっちゃった、でスよゥ」

 本当に、真夏みたい。
 私たちの住むここ八王子市は、
 東京西部、多摩地方の中でも
 地形的に熱が溜まりやすいらしく、
 けっこう気温が上昇するのです。

 お花屋さんの店先のひまわりも、
 このとおり、だいぶお疲れのご様子。
 陽射しに強い筈の向日葵がこれだもの、
 我々も注意しないと、
 早々に夏バテしてしまいそう。

「カゼも、はやってるんでスよ!」

 らしいわね。
 こないだまでは、はしか。今度は風邪。
 何か、力のつく物を食べて乗り切らなくちゃ。

「はちみつ!」

 じゃなくて。
 普通の食べ物、だよ。テデイちゃ。
 うん、旬の果物とか、野菜だね。
 サクランボとか、スイカとか。
 魚だと、アジ、かな? カツオも?

「はちみつが、いちばんいいのにィ……」
 
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たのしうて、やがてせつなき、ラジオの日。

2007-06-20 22:46:35 | ブックス
「ときすぎて らぢおのまつり とおくなり
                 ……byテディちゃ!!」

 げほっ、ごほっ、こんばんは、ネーさでございます。
 変てこな雑俳もどきは、きっと空耳にちがいありません。
 さっさと忘れてしまいましょう。
 さあ本日ご紹介いたしますのは、

    
       ―― ラジオな日々 ――

 
 著者は藤井青銅さん。副題に〈‐80's RADIO DAYS〉と
 あります通り、80年代のラジオ番組制作現場を綴った一冊です。
 自伝的小説、なのだそうですが、
 登場する人物のお名前を変えたり匿名にしていないところが
 とても良いです! 実名は、パワーがあります!
 
 (図書館でこの本を手に取った私は、
 大好きな小林信彦さんの名をパラパラとめくったページに発見し、
 即座に貸し出しカウンターへ走ったのでした)

 出だしは、やや青春小説風……。
 が、中盤からは疾走が始まります。
 松田聖子さん、小林信彦さん、大瀧詠一さん……
 綺羅星のような、ビッグネームとの共闘に大喝采です。
 いいなあ、こういうラジオ、
 リアルタイムで聴きたかったなあ……。

 普段私が聴いているのは、FMラジオ、
 しかも(何故か)FMヨコハマ(東京都民なのに)。
 AMラジオの世界って、すごそうじゃん、と
 今回初めて認識いたしました。
 明日から新聞のAMラジオ欄を細かく調べ、
 聴いてみるのも良いかもしれない……。

 80年代文化に興味のある方、
 放送史に興味がある、という方はぜひ!
 読んでみて下さい! 面白いです!

「すてちゃだめでス!」

 ? 突然なんなの、テディちゃ?

「ばんぐみのてーぷ、すてちゃいけません、でス!」

 あ~その点は私も驚きました。
 80年代ともなれば、放送資料として番組のテープを
 保存保管するのは常識かと思っていたんだけれど、
 廃棄してしまうのが普通だったなんて。
 余りにも勿体ないです。
 貴重なものも沢山あったでしょうに……。
 現在は、そうなっていないことを祈りますが……。

「ぽいはだめ すつるなかれの てーぷかな
                 by テディちゃ!!」
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疲れたアタマに、美味しいものを。

2007-06-19 23:14:38 | 美味
「あ。おかしでス! ネーさ!」
 
 小難しいSFを読んで疲れちゃった頭脳に栄養を補給せねば、
 とても立ち直れません。
 で、先日の京都旅行でゲットした御菓子の箱を開けました。
 
 《マールブランシュ》というお店の新作らしいです。
 『古都こと』8個入りセット、ですって。
 焼き菓子なので日持ちしますよ、とは
 お店のおねえさんのお言葉でした。
 おお、美味しそうではありませんか。

「テディちゃ、ちょこあじ、ね」

 私は柿フィナンシェにしましょう。
 おや、干し柿と洋菓子のコンビネーションっていけますね。
 甘さ、しっとり感が程よくて。

「ちょこも、んまいでス!」

 暑い時期には冷蔵庫で冷やすと良いかも。

「もっと! おかわり、でスぅ!」

 もう夜中、ですってば。

「じゃ、これと、これと、これは、あしたにとっとく、でス」

 全部食べる気なのか……。
 
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サイバーエンジェルは、重たいです。

2007-06-19 22:46:14 | ブックス
 あ~重たい一冊だったわ。
 読み終えて、くたくた、です。

「どしたでスか、ネーさ?」

 いま評判のSF新作を読んだんだけど、
 なんかね、非常に濃ゆくて、疲れる御本でしたの。

  
     ―― ブロークン・エンジェル ――

 
 著者はリチャード・モーガンさん。
 上下2巻セットで本屋さんの平台に並ぶと、相当に目立ちます。
 
「えすえふ、なのでスか」

 SFというスタイルは取っているけど、その設定を除けば
 ハードボイルドに近いような。
 ミステリ的要素が強いので、うーん、ストーリーはね、
 お話ししちゃうとルール違反になりそうです。困ったなあ。

「ややこし、でスね」

 ただね、何故か私、読んでいる間、
 ずーっと頭から離れませんでした。
 主演ラッセル・クロウ、というのが。

「えいが、、でスかァ?」

 そうなの。ハリウッドで映画化するなら主演はR・クロウ。
 ヨーロッパ資本の製作なら、ジュード・ロウかなあ、と。
 CGだらけになりそうな展開は、脚本化に際して難航が予想されます。
 
 敢えてストーリーの説明と整理を試みるなら、
 レイモンド・チャンドラーの名作、『○△○▽○△○▽』に
 似ていなくもない……。
 チャンドラー作品の映画は成功率低いから、
 やはり、こちらも映像化は無理かもしれませんね。

「ネーさ、○と▽ではわからないでスよゥ」

 ですから、題名を言ってしまうとネタばらしになっちゃうのよ。
 後半、特に最終章の辺りはホントに似てる……と思えて。
 ハードボイルドファンなら、これだけでピンと来るかもね。

 それにしても、死人の多さにも疲れました。
 ヴァーチャルな死であれば再生可能なんだから
 深く考える必要はないさ……などという捉え方は
 へなちょこの私には出来ません。
 その意味で、重かった。
 確かに面白いんですけど、
 素直に楽しめたかというとね、
 失敗しちゃったかもしれません……。
 波に乗る前に振り落とされた、って感じです。

 誰か、分かり易く、軽く、映画化して下さい。

「えいがにしたら、おはなし、
 めちゃくちゃになっちゃうかも、でスよ?」

 それを期待してるのです。
 いっそのこと、誰も死なないコメディーに。
 
「さっかのおじさん、おこるでショね」
 
 
 
 
 
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船長の受難。

2007-06-18 23:28:33 | その他
 昨日は、ゲーセンで目玉のおとうさんに出会ったお話をしましたが。

「そうでスね、ネーさ」

 お父さん御一人ではございません。
 もう御一方、こんな場所にあの御方が!
 そんな出会いもあったのです。

 ジャック・スパロウ船長!

 どうしてシーフードカレーせんべいなのです?

「あ。ほんとでスよぅ。
 おせんべ、だってェ」

 なんでおせんべ?!
 カリビアンなおせんべなの?
 わけわかんないわ!

 そりゃね、前にもありましたよ、
 ロード・オブ・ザ・リングのポテトチップ、とかね。
 チョコとかも、ね。
 今回もそのノリなのかもしれないけど。
 
 でもでもね、
 どうしておせんべ?
 何故にいきなりおせんべに走っちゃったの船長?

「みすまっちをねらった、のかも、でスよ?」

 ミスマッチにも許容範囲と限度というものがあります!
 おせんべ?
 どうせなら超激辛南洋風味ナッツ、ぐらいにしなきゃ!

「ネーさ、げきから、にがてなくせにィ~」



 
 
 
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長く楽しいカンタービレ♪

2007-06-18 23:04:46 | ブックス
 先日発売になったばかりですね、本日のご紹介は、


    ―― のだめカンタービレ 18巻 ――


 著者はもちろん、二ノ宮知子さん。

「コミックスでスね、ネーさ」

 そうですよ、テディちゃ。《のだめ……》は昨冬のドラマで
 大ブレイクしましたから、皆さま御存知でしょう。
 アニメも好評のようですし。

「ふッふッ、ぼくたちは、もーっとむかしから
 のだめちゃんと、ちあきくんをしってるでスよ」

 確か、第3巻が本屋さんの店頭に並んだあたりでしたね、
 表紙の絵に惹かれ、いわゆるジャケ買いをしたのです。
 内容を知らずに購入するのは冒険でしたが、
 読んでみて、これは当たりだ!と思ったものです。
 以降、欠かさず買ってまいりました。

 個人的には、いちばん好きなのは第5巻、
 ミルヒ&千秋くんのラフマニノフ演奏シーンです。
 考えてみれば、その頃の、大学時代の千秋くんに始まり
 最近のヨーロッパ進出に至るまで、
 ずいぶん遠くへ来たもんだ♪というところでしょうか。
 
「ちょっと、なつかしいでスね。
 みねくん、げんきでショか」

 そうですね。
 変態、いえ失礼、変人キャラの出番が少ないと
 なんと申しましょうか、ハラハラしてしまいます。

「はらはらァ?」
 
 真面目路線まっしぐらだと、
 どどどどうしよう?何か悪いことでも起きるのじゃ??
 って心配になってしまうのよ。
 もっとキャラさんたちに、良い目を見せてあげたい。
 こんなに苦労してるんだもん御褒美をあげても。
 たまには大脱線したっていいじゃん。
 いつ爆発してくれるのかなー、と。

「ヘンなキタイしちゃダメでスよう。
 ちあきくんは、おうじさま、なんだもン」

 いいえ。
 本当の王子様キャラは、千秋くんじゃなく、
 他にいるのですよ。
 テディちゃ、気付かなかった?

「え?え? だれが、おうじさま、なのでスかァ?」

 あのね、《のだめ……》の、真の王子キャラはね、

「だれ? だれでスかッ?」

 ミルヒこと、シュトレーゼマン!!

「…………」

 わがまま! 傍若無人! 天才! お金持ち!
 王子さまキャラの全てをそなえているのは唯一人!
 シュトレーゼマンさん、でしょう!

「…………」
 

 

 
 
 
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本日、遭遇したのは。

2007-06-17 23:26:10 | その他
 通りがかりのゲームセンターにて、遭遇。
 
 目玉のおとうさんたら、
 何故こんなところに。
 しかも貯金箱?

「ネーさ、あのね、テディちゃはね、
 しんきんかん、でスよぉ」

 親近感、て……そうね、サイズ的には、
 やや近いものがあるかもね。

「おとおさァん!」
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テデイちゃの観察記/ねじねじ。

2007-06-17 23:07:04 | 花雑記
「きんじょの、あきちで、はけーん、でス。
 なんか、へんな、おはな」

 テディちゃ、それは ネジリバナ、だよ。

「えッ、ネーさ、ねじりのおはな、でスか?」

 ネジリバナ。
 ほら、花の列ががねじりあがるような格好で咲いてるでしょ。
 螺旋状、とでも言いますか。
 

「ホントだ。ねじねじ、でス」

 だからネジリバナ、
 らしい。
 正式名称や学名は、分かりませんが。

「ねじりん。
 ねじねじ。
 ねじろん。
 ねじっぴこ、もいいでスね」

 勝手に名前を付けちゃ駄目です。
 スミソニアン協会あたりが怒るわよ。

「ねじりーな、はどうでス?」

 聞こえませーん。

 
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はみだしバンドワゴン♪

2007-06-17 22:50:08 | ブックス
 こんばんは、ネーさでございます。

「こばわ! テディちゃなのでス」

 いきなりでございますが、昨日ご紹介しました、
 小路幸也さんの御著作《シー・ラブズ・ユー》なのですが。

「どしたのでスか、ネーさ?」

 私、さんざん、早く続きが読みたいと言いましたものの。

「うん、いった、いってたでス」

 今日、本屋さんをうろうろしておりましたら、
 発見してしまいました。
 シリーズ最新作!!
 ただ、《シ・ラブ……》の続編、というよりは
 番外編、らしいのですけれどね。

「えっ、そうなのでスかぁ? でも、よかったでスね」

 本当に良かったです。読めて嬉しかった♪
 先週は忙しくて、あまり本屋さんへも行けず、
 つい気付くのが遅れました。
 
 現在発売中の『小説すばる』に、
 〈東京バンドワゴン〉シリーズの最新作?が掲載されています。
 題名は……
 いえ、ここでは言わない方がよいでしょう、
 この題にも、ちょっとしたタネも仕掛けもありまして、
 読んでいてニヤリとさせられるのですから。
 実物を手にしての、お愉しみ♪
 
「ヒミツ、なのでスね」

 他に、京極夏彦さんの新作も載っていて、
 そちらは目を通す暇は無かったのですが
 (はい、御想像通り、私、立ち読みでしたので)、
 明日にでも図書館の雑誌コーナーに押しかけ、
 じっくり読んでみたいですね。
 もちろん、バンドワゴンのお話も読み返したいですし。

「ごほんになるのは、いつごろでショ?」

 さあ……いつになるのでしょう……
 単行本化はまだまだ先、かなあ。
 タメ息です……見当もつきません。
 首を長く長く長ーくして、待ち続けるしかありませんね。
 〈バンドワゴン〉シリーズは装丁のイラストも可愛いので、
 その点でも次作が楽しみです。
 今度はブルーが基調になるのかな、なんて想像したりして。

「じきゅうせん、でスよゥ」

 でも、出来ることなら、やっぱり、一日でも早く!
 
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