テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

すももも、ももも、やまももも?

2007-06-25 23:18:40 | 花雑記
「なンでしょ、これ?……ねーさ、しゃしんへたぴぃだから、
 よくわかんないでス」

 下手ぴぃですみませんね。
 これは、きょう外出途中で撮影したもので、
 たぶん、ヤマモモだと思うのよね。
 赤い実がなっているのが見えるでしょうか。

「やまももォ?」

 うん、ヤマモモ……であろう、と。
 撮影場所は山奥、な訳はなくて、町中の道路縁の、
 緑地帯みたいな一角でした。

「ふうン。
 やまもも、って、おいしのでスか?」

 ……それが、う~ん……。

「え? まさかッ??」

 樹の周囲のアスファルトには、
 熟した実がいっぱい落ちたまま、でした。
 たわわに実がなっている枝へ飛んで来る鳥もおりません。
 つまり……。

「つまりッ?」

 食べられないことはないでしょうが、
 鳥にも相手にされないということは、
 相当な確率で、さして美味しくはないであろう、と。

「なぁ~ンだァ、がっかりでスぅ」

 そうがっかりしないで。
 いま旬の実といえば、他にもあります。
 桑の実なんて、いかがでしょう?

 その昔、ここ、多摩地方一帯では養蚕業が盛んでした。
 現在でも、本気出して探せば、
 かつてお蚕さまを養った桑の樹の一本や二本、
 すぐ見つかります。
 どんな実がなるのかというと、
 ラズベリーを黒く染めたような感じ、かな。

「くわのみ……たべちゃってへいき、なのでスか?
 おなか、こわさないでスか?」

 私の伯母は、果実酒の材料には良いよ、と言ってました。
 でも私、お酒類は飲まないので、
 お味の判定については、パス。

「……えーと。
 テディちゃも、ぱす、しようかナ……」

 



 
 

 

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取扱い注意!のミステリ。

2007-06-25 13:59:57 | ブックス
 本日取り上げますのは、こちら。
 つい先日、御紹介した高田崇史さんの《QED》シリーズ番外編
 と申せばよろしいでしょうか。


        ―― 毒草師 ――


「こないだのは、かっぱちゃんの、おはなし、だったでスね」

 そうですよ、テディちゃ。でも今回は、《QED》に出てきた
 御名形史紋(みなかた・しもん)氏が探偵さんの役どころ。
 脇役から独演へ。
 癖のある性格が、良いです。
 ホームズ以来の伝統、ですね。
 初期の島田荘司さんの作風を、ちょっと思い出しました。
 テーマがまた……いけない、ネタばらしになっちゃいそうです。
 これ以上はお話ししない方がベターですね。

「みすてりって、ややこし、でスね~」

 装丁がなかなかシックというか、
 おどろおどろしい?美しさなのも、なおさら良いです。
 本屋さんの新刊コーナーでも異彩を放っておりましたね。

 黒系の見た目も印象的ですが、
 ノベルズのサイズである《QED》ものと違い、
 A5弱サイズの単行本というスタイルも新鮮な感じです。

「テディちゃより、おもたい、せもたかい、でスよぅ。
 かたこり、しそうでス」

 いいえ、こわーいのは肩凝りではなく、
 作中で語られる歴史の秘話にマジでゾゾっと……
 うう、まただわ。
 この先は言えません。
 言ってはいけませんね。

「だめだめ、いっちゃだめでスぅ。
 おこられちゃうんでスよゥ」
 
 ではネーさよりアドヴァイスをおひとつ。
 後半の展開はスピーディです。
 ならばここはもう、一気読みすべき、でしょう。
 時間に余裕を持ってトライすることをお勧めいたします。

「がんばして、よむ、のでス!」
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