テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

小さくて、大きな名画たち。

2009-08-11 22:09:24 | ブックス
 水害、また地震による被害を受けた方々に心よりお見舞い申し上げます。
 一日も早い復旧を願っているテディちゃ&ネーさです、こんにちは。

「こんにちわゥ、テディちゃ、こわかッたでス……。
 じしんはァ、おそろしィでスよゥ~」

 衝撃と動揺を鎮めるため、私たちはラジオに聴き入りました。
 さらに心を静めるためには、そう、御本を!
 本日は、さあ、こちらを、どうぞ~!

 
 
              ―― 美の壺 切手 ――


 
 編者はNHK『美の壺』制作班の皆さん、’09年6月に発行されました。
 先日御紹介いたしましたのは、夜空の美『花火』でしたが、
 『切手』といえば、とても身近な美、ですね。

「ふむふむッ、
 よーくゥみればァ……(←ハガキや封書をごそごそチェック中です)
 むむッ!
 かちょいいィ!」

 てのひらより、
 頬ぺたより、
 小さなサイズの画面に織り込まれる
 肖像画や風景画、さまざまなデザイン画。
 じっと見詰めれば、
 そこにはサイズ以上の深い物語がうかがえます。

 今回も、三つの『ツボ』で読み解かれてゆく
 切手の鑑賞法とは――

 壱のツボは『大胆なレイアウトに秘密あり』、
 弐のツボは『小さなキャンバスに彫刻の冴あり』、
 参のツボでは『限られた色が創る無限の世界』。

「うーむゥ、
 けッこうゥ、ふくざつゥでス……」

 記念切手では5~6色刷り、
 通常の切手ならば3~4色で
 刷り上げられる印刷の、なんと艶やかなことでしょう。
 そして、もうひとつの驚きは……

 この切手くんたちを作っているのは
 たった8人の精鋭さんたち!

「ふァ? はちにんッ??」

 日本で発行されている
 郵便切手のデザイン&製作業務を担当しているのは、
 郵便事業株式会社内の、
 『切手デザイン室』と呼ばれる部署の方々なのですが、
 その人員数、8名!

 画のレイアウトをし、
 使用素材の著作権などの交渉、
 切手発行時の宣伝用ポスター制作まで、
 すべて、この8人さんたちが行う、というのです。
 
「わきゃッ?
 それぜーんぶをォ、はちにんでッ!」

 すごいですね!
 日本で年間に発行される切手の総数を考えると……
 あれもこれも、どれもみな、
 8人さんの任務の成果です!
 
「ふゥ~、めがァまわるゥ~~~」

 ハガキに、封筒の左上に、
 ぺたん、と貼られて遠く旅をする切手さんたち。
 伝説の名切手や、
 コレクターさん垂涎の切手なども多数掲載、
 とりわけビギナー収集家さんにおすすめの一冊です。
 いや、コレクションするつもりはないんだけど……
 という御方も、ぜひ!

「ネーさ!
 すぐゥゆきましょゥッ!
 ゆうびんきょくにィ!」 (←ここにビギナーがひとり……)
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欧州史ファン必読ミステリ?

2009-08-10 22:12:20 | ブックス
「ネーさ! たいふゥでスよゥ! ちゅういィ、でスよゥ!」

 そうね、テディちゃ。
 台風9号(アジア名はアータム)が接近中です。
 どうか皆さま、充分に御注意を!

「じゃァ、きょうはァ、ほんのおはなしィはァ、おやすみにしてェ、
 ひなんぶくろにィ、おかしをォつめてェ……」

 いいえ、避難袋の用意は既に準備OK!
 本日も御本の紹介をいたしますよ~♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!


 
          ―― 修道女フィデルマの叡智 ――


 
 著者はピーター・トレメインさん、原著は2000年に、
 画像の日本語版は’09年6月に発行されました。
 英原題は『THE POISONED CHALICE AND OTHER STORIES』、
 5編の短編が収められている短編集です。

「しゅうどうじょォさんッ?
 ふむふむッ、おぼうさまァでスねッ」

 尼僧さま、と言って下さいな。
 しかもフィデルマさんは、ありきたりの尼僧さまとは
 ちょっと、いえ、随分と違っている御方です。

 キルデア女子修道院のフィデルマ修道女さんは
 『ドーリィー』なる資格を持っています。
 弁護士であり裁判官である法律家に
 与えられるのがこの称号。
 現代でいう、法廷弁護士さんのようなものでしょうか。

 賢いフィデルマ修道女さんが
 その叡智を発揮する時代がまた、変わっています。
 それはなんと!
 7世紀のアイルランド!

「ひょぽッ? おおむかしィでスゥ!」

 大昔ではありますが、違和感はありません。
 巧みなストーリーテリングのためか、
 すんなりと読み進んでゆけます。
 冒頭の第一話は、
 原題にもなっている
 『聖餐式の毒杯』――
 舞台は、あらまあ、またも驚き!
 ローマです!

「むかしむかしィのォ、ろーまッ??
 わおォ!」

 教皇庁のあるローマにやってきたフィデルマさん、
 とある教会のミサに参加しようとしたのですが……
 彼女の目前で、参列者のひとりが突然倒れます。
 これは、毒殺?!?
 教会の責任者さんは
 法律家『ドーリィー』であるフィデルマさんに、
 謎を解いて欲しいと依頼しました。
 出来れば、いますぐにでも!

「むちゃでスゥ、ふかのうでスゥ~!」

 はたして、
 フィデルマさんの『叡智』は不可能をも可能にし得るのか?
 目撃証人たちへのインタヴューから、
 浮かび上がる事実とは?

 ブラウン神父さまの探偵譚を想い起こさせる
 法律家修道女さんが主役の本格ミステリ!
 ヨーロッパ史に明るくなくても
 存分に楽しめる一冊です。
 ミステリ好きさんは、
 ぜひ夏休みの課題図書に!
 いえ、必読本リストに!

「むむむゥ~?
 かんそうぶんをォかかなくちゃッ!
 ネーさ、だいひつゥ、してくださいッ!」

 いやですっ!  
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~ 多摩の夏祭り ~

2009-08-09 22:11:37 | おまつり
「わッしょいィ~、わッしょいィ~! おまつりィでスよゥ!」

 年に一度のお祭りも最終日となった東京・八王子から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわッしょいィ、テディちゃでスッ!」

 本日はお祭りのミニレポートをお送りいたしましょう♪
 画像は、車両の乗り入れが規制された甲州街道で、
 ピ~ヒャララ~と
 祭囃子の競演を繰り広げている山車さんの図、ですよ。
 ネーさが下手ぴぃですので
 ここには4台(4基?)の山車しか写り込んでいませんが、
 お祭りに参加している山車の総数は19!
 他に、重さ4トンの『千貫(せんがん)みこし』を筆頭に、
 町ごとの神社からも御神輿が街道を練り歩き、
 子ども用の山車も加わり……と、
 もうたいへんな賑わいぶりです。

「はッぴすがたがァ、かちょいいィでスねッ」

 御神輿の担ぎ手さん、
 山車でお囃子を奏でる方々は
 クラシカルな祭り装束がエレガント!
 男前も急上昇中!ってなもんです。
 
 おお、テディちゃ、
 なぜか獅子舞も始まりましたよ~!

「なんだかァわきゃらないィけどォ、
 めでたいッ♪
 わッしょいッ!」(←一緒にライオンダンス!)

 規模が大きい割には厳しいルールもなく、
 ゆるやか~に皆で楽しめるのが《八王子まつり》です。
 グズグズのお天気、
 豪雨に雷、
 つい先程は地震もありました……
 ええいっ!景気の悪いことは神さまのお囃子で厄払い!
 悪霊退散!商売繁盛!家内安全!福よ来い!

「ぴィ~ひゃらァ、わッしょいィ!」

 お祭りを機に、皆さまのもとへ明るい明日が来ますように~! 

「かむかむゥ、らッきー&はぴィ!」
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ダーク異世界の……冒険譚?

2009-08-08 22:13:43 | ブックス
 お祭り真っ盛り!の東京・八王子から、
 こんにちは、ネーさです。お囃子の音が賑やかですね~♪

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ~!
 わッしょいィしょいィ~♪ぴィ~ひゃららッ♪」

 さて、本日ご紹介いたしますのは……
 夏のお祭りとは一切関係なし?の、はい、こちらです!
 どうぞ~!


 
            ―― 英雄の書 上・下 ――


 
 著者は宮部みゆきさん、’09年2月に発行されました。
 上下2巻から成る重厚な物語は……ファンタジーでしょうか?
 それとも……?

「ふァ?
 えいゆうさんのォでてくるゥ、
 いさましいィおはなしィ、でしょッ?」

 主人公は、森崎友里子(もりさき・ゆりこ)さん――
 小学校5年生の彼女は、ごく普通の女の子です。
 英雄などとは縁のない友里子さんの生活は、
 或る日、激変することとなりました。

 兄の大樹(ひろき)くんが
 トラブルを起こし、姿を消してしまった……?
 探せど、探せど、大樹お兄ちゃんは見つからない……?
 お兄ちゃんは何処へ行ったのだろう……?

「うわわゥ、しんぱいィでスゥ~!」

 悲しみ、苦しむ友里子さんは
 必死にお兄さんの手掛かりを追い求めます。
 そうして、やっと辿り着いた手掛かりは
 ――書物!

「しょむつッてェ、ほんッ?」
 
 ええ、御本です。
 友里子さんと大樹くんの大叔父さんに当たる御方の、
 書物でいっぱいの図書室で、
 友里子さんは痕跡を発見します。
 お兄ちゃんは、ここに来ていた、ようだけど
 でも、今は……いない。

 うちひしがれる友里子さんに言葉をかけたのは、
 なんと、その図書室の書物たち!
 舶来の古書さんたち、
 どうやら大樹くんの行方を知らぬでもないようです。
 
「どこどこッ? 
 おにいちゃんッ、どこにいるのォでスかッ?」

 鍵となるのは《無名の地》。
 この世ならぬ異界の丘に、
 兄の居場所の手掛かりはある――

 友里子さんは旅立ちます。
 《無名の地》へ、《無名の地》から繋がる別世界へ。

「わほッ♪
 ふぁんたじーのォはじまりィでスねッ♪」

 異世界を往き来する友里子さんのこの物語は、
 はたしてファンタジーなのでしょうか?
 友里子さんが見出すのは、
 ヒトの心の闇が作る恐怖と悲嘆。
 お気楽な冒険だの通過儀礼だのは
 どこにもなし。
 これは、ダークな神話か、あるいはホラーか……?
 
 昏い世界に、救いは見当たりません……。
 
「うううッ、こわくゥなッてきたでスゥ~こわいィィ~」 
 
 一筋の光明もないような、
 しかし《なにか》を隠し持つ
 はるかな異界のものがたり。
 いままでの宮部さんのファンタジー作品とは《なにか》が違う
 壮絶な『荒野』が描かれます。
 ダークではあれど面白さは超一級!
 最後の一行まで、
 深ーく読みふけってください!

「こわいィけどォ、やめられませんッ!」
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夏の光華、たかく咲けば。

2009-08-07 21:58:56 | ブックス
 青空、煮える陽射しに、雹(ひょう)、夕立……と
 不安定な夏の一日の東京・多摩地方でした。
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ!
 どッかんッ! どぱぱんッ!
 なつとォいえばァ、これッ!」

 はい、立秋を迎えても、いえ、
 このシーズンだからこその、これ!ですね。
 さあさあ、本日の一冊、御覧あれ~!


 
              ―― 美の壺 花火 ――


 
 編者はNHK『美の壺』制作班のみなさん、’08年12月に発行されました。
 夜空を彩る光の華――花火。
 まさにいま、夏季こそが花火のトップシーズン!

「どぱぱァーんッ!
 せんしゅうはァ、はなびィたいかいィ、あッたでス!」

 ええ、きれいな花火を堪能いたしましたよ。
 赤や青、オレンジに緑……
 でも、歴史をさかのぼると、初期の花火は
 けっこう、そのぅ……
 シブいものだったようです。

「ふァ? しぶゥッ??」

 徳川家康さんが鑑賞したのは
 手筒花火と呼ばれる
 『火柱』タイプのもの。
 どーんと天にのぼる打ち上げタイプの花火が盛んになるのは
 八代将軍・吉宗さんや
 その後代の家斉さんの時代のことでした。
 
「よッ! たまやァ~! かぎやァ~!」

 その『玉屋』さん&『鍵屋』さんが
 両国の花火で大成功!
 一気に名を知られるようになりましたが、
 思わぬ悲劇が『玉屋』さんを襲います。
 江戸から『玉屋』の花火が消えた
 その理由とは……

「むむむゥ~、どらまァのようでス!」

 壱のツボは『千変万化する色を味わう』、
 弐のツボは『真円の菊に目を凝らせ』、
 そして参のツボでは『火花のうつらいを愛でる』。

 大輪の尺玉から、
 ぴりり、ちりりと火珠がはぜる
 線香花火の可愛らしさまで。
 花火職人さんたちの美意識が、
 明日の花火を創り出します。

「おみごとォでスよゥ~!
 ぱちぱちぱちィ~!」

 ユニークでわかりやすく、
 よりいっそう花火大会が楽しくなる御本です。
 写真も豊富で、眺めるだけで夏気分満喫!
 
「せんこゥはなびィ、ほしくゥなッちゃうゥ~!」

 近年は日本製の高級線香花火も売れ行き良好なのだとか。
 各ツボで花火の機微を学んだら、
 専門店(浅草橋周辺に問屋さんがあります)で
 買ってみるのもいいですね♪

「よォしッ!
 テディちゃもォ、はなびィをォ、げッとォ!
 ばけつにィ、おみずをォよういィしてェ……
 てんかッ!」

 (む? シュパパパパーッと音が?!?)

 えっ? わっ? きゃーっ!!
 テディちゃ、それはネズミ花火っ!

「むきゃきゃきゃむわきゃーッ!!
 おいかけてくるゥ~ッ!」

 (注意! よい子は決して真似しないように!) 
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珍獣ハンティングはHAPPYハンティング♪

2009-08-06 20:30:50 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでスゥ! ぷふふッ♪」
「ちわっす、しろくまユキノジョーだいっ! くひひっ♪」

 こんにちは~、ネーさです。
 久々乱入のユキノジョーと一緒に、はい、本日は……くすくすっ。

「ネーさ、わらッちゃァだめェでスゥ!」
「そーだそーだ、しつれいだぞぉ!」

 も、申し訳ありません、だって、その、つい……
 ええ、そうなんです、
 本日ご紹介いたしますのは、こちらなんですから~!


 
          ―― 珍獣ハンター イモトの動物図鑑 ――


 
 編集長はイモトアヤコさん、’09年2月に発行されました。
 TV番組『世界の果てまでイッテQ!』出演を機に
 人気者となったイモトアヤコさんによる珍獣解説図鑑です。
 海を越え、野を越え、サバンナもジャングルも越えての
 珍獣ハンティング……いやー、これって……

「いもとおねえさんッ、すごッ!」
「すごすぎだぜい!」

 強運にまかせ、
 脚力にまかせ、
 走る走るイモトさん!
 コモドドラゴンには勝利しましたが、
 チーターには完敗でした……。
 あ、ヘビは苦手だそうですね。

「ふァ~、へびィ……」
「うんっ、へびは、おれもォ、ぱすっ!」

 先日放送されたキリマンジャロ登山編では、
 現地のベテランガイドさんや
 同行スタッフさんがばったばったとリタイヤする中、
 感動の登頂を成し遂げておられたイモトさん。
 イモトさんと、
 重い機材を担いで難路を登りきったカメラさんに、
 ああ、涙、涙……。

「やぱりィ、すごいィ!」
「すごすぎてぇ、おどろきもものきっ!」

 眺めて笑♪&読んで楽しいこの御本は
 イモトさんだけでなく
 動物くんたちの生命力も感じさせてくれる
 貴重な図鑑です。
 イモトさんと対決する彼らの目の光、存在感たるや、
 只者ではありませんよね。

 そして、珍獣くんたちを
 女王然と従えるイモトさんの気合も!

 ふと、想い起こされるのは、
 映画『マペットムービー』の一場面。
 或る言葉が、
 睡蓮の葉の上で歌う
 カエルのカーミットの心を動かします。
 《きみの歌は、何百万という人を幸せにするよ!》
 この一言が、
 カーミットの運命を大きく変えてゆくのでした。
 ありふれた池の暮らしから、ハリウッドへ、と――

 イモトさんの珍獣ハント、
 いえ、珍獣ファイティングもまた、
 それを観る私たちを笑わせ、なごませ、幸せにしてくれます。
 そう!
 イモトさんの『ぎゃー!』や『ぐわー!』といった絶叫は
 ラッキーカムカムの裏返し!

「わらうゥかどにはァ、ふくきたるゥのでス!」
「はっぴーで、らっきー!」

 イモト編集長たっての希望による
 特別ふろくのページも笑え、いえ、ハッピーです。
 モデルさん風フルメイクのイモト編集長は……
 あの、やっぱり眉の太さは変わっておられないのですが……。

「ぷふふッ、くすくすゥ♪」
「いひひっ、くひひひっ♪」

 イノチのチカラあふれる
 珍獣ハンターさんの御本、
 活字マニアさんはぜひ一読を!
 驚きのハッピーが満載です!

「いもとおねえさんッ、けがにはァ、きをつけてくださいィ!」
「まらそんも、はっぴーぱわーでぇ、ふぁいと!」  
コメント (2)
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究めよ、怖い画!

2009-08-05 22:17:15 | ブックス
 蒸し暑い日が続いている東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。
 映画好きさんでしたら、ホラームーヴィー日和!
 私たち活字マニアには……怖い御本日和、ですね!

「……こわいィのはァ、いやでスゥ~……テディちゃでスゥ……」

 大丈夫! みんなで怖がれば怖くないわ!(←大嘘です)
 さあ、本日は、こちらの怖~い御本をどうぞ~!


 
             ―― 怖い絵 3 ――



 著者は中野京子さん、’09年6月に発行されました。
 アート評論ジャンルとしては特筆すべき大ヒットとなった
 『怖い絵』シリーズの、完結編となる第3冊目ですね。

「ひィィ~ッ!
 ひょうしィがァ、もォこわいィようゥ~ッ!」

 表紙の画は、ヨハン・ハインリッヒ・フュースリさん作
 『夢魔』――
 原題は『Nightmare(ナイトメア)』
 1781年に描かれたものです。

 この作品に、どのような《怖さ》が秘められているのか?
 その《怖さ》の、複雑な構造、
 歴史的な重みをも、
 著者の中野さんは分かりやすく解剖して下さいました。
 これは……怖い!
 たしかに怖いわ!

「ひィィィッ!
 とりはだにィ、なッちゃうでスよゥ~ッ」

 ボッティチェリさん作『ヴィーナスの誕生』に始まり、
 レーピンさんの『皇女ソフィア』、
 伝レーニさんの『ベアトリーチェ・チェンチ』、
 中野さんが得意?とするハプスブルク家関連の画
 ベラスケスさん作『フェリペ・プロスペロ王子』……
 
 おお!
 ネーさ大好き!でも何故か日本ではメジャーになり切れない
 アルノルト・ベックリンさんの作品も
 解説されていますよ~!
 嬉しいですね!

「……ネーさ、ちッともォ、こわそォじゃないィでスゥ……」

 怖い、けれども読まずにいられない、
 大胆な、
 そして心をえぐり、
 溜め息を誘う、
 新たな《視点》がもたらす物語の数々。

 アート好きさんも
 歴史好きさんも
 ミステリ好きさんも、
 夏休みのレポート本を探している御方も、
 どうぞ、ぜひ!
 最終話の幕切れを飾るバイロン卿の言葉に
 やられた!と唸って下さい。

「あぐあぐゥ、
 ますますゥこわわわいィ~ッ」
 
 中野さん、素晴らしい《恐怖の宵》をありがとうございました!
 出来れば……アンコール編や番外編も!

「……あのゥ、
 はんぶんぐらいィのォ、こわさでェ、いいでスゥ……」
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真夏のショコラ♪

2009-08-04 22:12:34 | ショコラ
 こんにちは~♪ ショコラ大好き!ネーさです。
 本日は書籍の御紹介をさぼり、いえ失礼、
 ちょこっとお休みしちゃいましょう。
 だって、新作ショコラをゲットしたんですもの~♪

「こんにちわッ、テディちゃもォ、たべるきィまんまんッ!!」

 はいっ、ではさっそく、こちらを、どうぞ~!
 画像左側より順に、
 『kabaya』さんの、
 《塩バニラショコラ》、
 《ミントショコラ》です。
 
 《塩バニラショコラ》はドイツアルプスの岩塩と、
 マダガスカル産バニラビーンズ使用、とありますね。
 一方、《ミントショコラ》は
 ホイップしたミントクリームをミルクチョコでサンド、とあります。
 冷蔵庫で充分に冷してから……

「ふァいッ! いただきまスゥ! ぱくくッ!」

 ネーさも、いただきまーす!
 ぱくっ! もぐっ!
 うむ、クールなミントが美味しゅうございます♪
 夏に適したお味ですね。
 塩バニラの方は、というと、

「んままッ♪
 すッきりィ、でスよんッ」

 そうですね。
 甘過ぎないバニラチョコレートは香りも良く、
 こちらも夏用にアレンジされたお味かと思われます。
 塩味は……ごくうっすらとしか……?

「むむゥ??
 テディちゃ、よくゥわきゃんないィでスよゥ~?」

 個人的には、《ミントショコラ》がおすすめです。
 アイスクリームのチョコレートミント味が好きな御方は
 ぜひショコラのミントもお試し下さ~い♪
 スーパーやコンビニで手軽に買えちゃうお値段ですから、
 おやつタイムに食べ較べてみるのもよろしいかと~♪
 
「ぱくぱくッ!
 もふふッ、たべすぎィないでねッ」
 
 以上、フードファイターならぬショコラファイターの
 テディちゃ&ネーさがお送りいたしました。
 ん?……ちょっと、テディちゃ、
 それはショコラじゃなくて包み紙よ!
 食べられませんよ~!

「ふァうゥッ??」 (←夏バテで夏ボケ?)
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花、花……その名は。

2009-08-03 22:11:30 | ブックス
「わほッ♪ きれいィなァおにわッ!
 かけまわりィたくなッちゃうでスよッ、ネーさ!」

 ノンノン、テディちゃ、
 このお庭は歴史ある貴重な建物の中なのですよ。
 無作法に走り回ってはいけません。
 本日ご紹介いたします《花の旅》逍遥へは、
 礼儀正しく、足音はちょっと控え目に、さあ、どうぞ~!


 
        ―― ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅 ――


 
 著者は松本路子さん、’09年3月に発行されました。
 緑したたるような御本の表紙写真を撮影したのは、
 著者の松本さん御自身――
 ええ、松本さんは写真集多数を著している写真家さんなのです。
  
「ふむふむッ、ふォとぐらふァさんッ!」

 その松本さんが欧州へ旅立ったのは、
 写真ではなく、
 バラの花のため。

 バラ園で出逢い、
 わが家のベランダにやって来たバラの苗。
 花の名は《エンプレス・ジョゼフィーヌ》……
 ナポレオンの皇妃ジョゼフィーヌの名を冠するバラでした。
 
 バラを愛し、
 数多のバラを育て、
 近代バラの母とも呼ばれる皇后ジョゼフィーヌの暮らした城を
 松本さんは訪ねます。
 
「ばらのォおしろッ♪
 ふひゃァ~、ろまんちッくゥ! かちょいいィ~♪」

 バラを広めたひと、
 バラを描いたひと、
 バラを歌ったひと、
 バラにその面影を宿すひと。

 花の女王・バラに関わるひとたちの事跡を求め、
 わずかな資料をもとに
 松本さんが行き着いたのは
 今も美しい花の王国。

 ジョセフィーヌの城、マルメゾン。
 ルドゥーテの小さなアトリエ。
 詩人ロンサールの修道院。
 シェイクスピアの生家に咲く盛りの花々……

「うゥ~むゥ、
 えいがのォようでスゥ!」

 歴史好きさんならしみじみとする、
 園芸家さんなら思わず身を乗り出す、
 花の名園をめぐる旅の御本です。
 庭園のお写真はもちろん、
 各分野のセレブさんたちの名を戴くバラの写真にも
 陶然とさせられますよ。
 たとえば……クロード・モネ! 

「しましまもようゥ、すてきィでス!」

 マリリン・モンローに、カトリーヌ・ドヌーヴ!

「ごうかァけんらんッ!」

 ウィリアム・モリス!

「いんぐりッしゅゥろーずゥ、でスねッ♪」

 花好きの御方に、
 また旅好きの御方にもおすすめしたい一冊です。
 目に優しいバラ花たちの写真集、ぜひ~!

「しんししょくんにもォ、おすすめェ、しまスゥ!」
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つるるんフルーティ♪

2009-08-02 22:09:16 | 美味
 8月最初の日曜日は雨また雨の東京・多摩地方から、
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわゥ~、テディちゃでスゥ~!
 ネーさ、またもォ、ぐみッ!でスねッ」

 はーい、グミです♪
 本日ご紹介いたしますこちらは、
 『明治製菓』さんの《果汁グミ フルーツブレンド味》、
 最近発売された新グミだそうですよ。
 ではっ、いっただきぃまぁーすっ!
 ぱくっ!

「テディちゃもォ、いただきまス!
 ぱくくッ、もぐッ」

 ブドウや苺果汁もブレンドされているようですが、
 お味のベースは桃、かな?
 酸っぱ過ぎない、食べやすいお味はネーさ好み!
 美味しい~♪

「もぐッ、ぱくッ、
 にほんのォぐみィはァ、ぷるるんッ♪つるるん♪」

 ぷるつるん、なのは
 コラーゲンが増量されているためでしょうか。
 パッケージ裏面に、
 たっぷりコラーゲン1.5倍!
 とありますよ。
 お肌に良さそうで嬉しい~ぱくぱくッ♪

「テディちゃもォ、まけずにィ、ぱくくッ!」

 スイカグミは先日実食しましたね。
 他に夏の果実といえば……
 枇杷(びわ)のグミや、
 黄桃のグミは商品化されないのかしら?

「くらんべりーもォ、なつのォ、ふるーつゥ、でスよッ」

 メーカーさん、
 さらなるバリエーション展開を期待してま~す♪

「ぱくくッ!」(←訳:待ってます!)
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