「こんにちわゥ、テディちゃでス!
♪るるゥ~♪あるぷすゥいちまんじゃくゥ~♪」
「がるる!ぐるるるがる~♪」(←訳:虎です!アルペン踊り~♪)
こんにちは、ネーさです。
昨日11月9日の『ステキな金縛り』TV放送を観て以来、
♪アルプス一万尺~♪のフレーズが頭から離れません……
どうしたものやらと溜め息しつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!
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―― わたしのリミット ――
著者は松尾由美さん、2013年9月に発行されました。
《バルーンタウン》シリーズ、『安楽椅子探偵アーチー』、
『雨恋』、『ハートブレイクレストラン』他の作品で
ミステリファンの心をがっちりつかんでいる著者・松尾さんの最新作です!
「ひょうしにはァ、おんなのこッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:二人いるね!)
表紙に大きく描かれているのは
10代とおぼしき女の子がふたり……
申すまでもなく、この御本の主人公さんたちですね。
向かって右、学校の制服姿の女の子が、
物語の語り手でもある『わたし』――
坂崎莉実(さかざき・りみ)さんです。
莉実さん、17歳の誕生日を迎えたばかりなのに、
浮かぬ顔をしていますが、
その理由は……
「むゥ~? おうちのォ、なかでェ~…」
「がるがるる!」(←訳:何か異変が!)
お父さんとふたり暮らしの莉実さん、
いつもと変わらぬ朝、のつもりで起きて、
そこで首を傾げました。
あれ? お父さんがいない?
「おさんぽォ、でスかァ?」
「ぐるるる?」(←訳:おトイレ?)
いいえ、お家の中のどこにも
お父さんはいないのです。
代わりにあったのは、書置き。
しばらくのあいだ留守にする、
行き先については知らせるわけにはいかない、
一か月後には戻ってくる、必ず戻ってくる、という内容の。
そして、“代わり”がもうひとつ。
莉実さんが会ったこともない、
見知らぬ女の子がひとり、
お家の中にいたのでした。
「いつのまにィ?」
「がるがるぐるるっ?」(←訳:どこから来たのっ?)
いつ?
どこから?
何の目的で?
莉実さんが疑問と謎に振り回される一ヶ月が始まり、
そして一ヶ月の終わりに見出すものとは……?
「うゥ~むゥ! かんたんなァようなッ?」
「ぐるがるるる?」(←訳:難解なような?)
ミステリマニアさんの中には、
お話の骨格を見抜いてしまう御方もいるかもしれません。
けれど、ぼんやり予想をしていてもなお、
心を動かされる《結び》が
読み手を待っています。
ミステリに於けるトリックや手段や動機よりも、
はるかに貴重で大切な何かとともに。
「これこそがァ、ものがたりィ!」
「がるるるる!」(←訳:まことの美!)
この御本も、2013年ベストBOOK!に挙げたい一冊です。
活字マニアの皆さま、ぜひ~!
♪るるゥ~♪あるぷすゥいちまんじゃくゥ~♪」
「がるる!ぐるるるがる~♪」(←訳:虎です!アルペン踊り~♪)
こんにちは、ネーさです。
昨日11月9日の『ステキな金縛り』TV放送を観て以来、
♪アルプス一万尺~♪のフレーズが頭から離れません……
どうしたものやらと溜め息しつつ、
さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

―― わたしのリミット ――
著者は松尾由美さん、2013年9月に発行されました。
《バルーンタウン》シリーズ、『安楽椅子探偵アーチー』、
『雨恋』、『ハートブレイクレストラン』他の作品で
ミステリファンの心をがっちりつかんでいる著者・松尾さんの最新作です!
「ひょうしにはァ、おんなのこッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:二人いるね!)
表紙に大きく描かれているのは
10代とおぼしき女の子がふたり……
申すまでもなく、この御本の主人公さんたちですね。
向かって右、学校の制服姿の女の子が、
物語の語り手でもある『わたし』――
坂崎莉実(さかざき・りみ)さんです。
莉実さん、17歳の誕生日を迎えたばかりなのに、
浮かぬ顔をしていますが、
その理由は……
「むゥ~? おうちのォ、なかでェ~…」
「がるがるる!」(←訳:何か異変が!)
お父さんとふたり暮らしの莉実さん、
いつもと変わらぬ朝、のつもりで起きて、
そこで首を傾げました。
あれ? お父さんがいない?
「おさんぽォ、でスかァ?」
「ぐるるる?」(←訳:おトイレ?)
いいえ、お家の中のどこにも
お父さんはいないのです。
代わりにあったのは、書置き。
しばらくのあいだ留守にする、
行き先については知らせるわけにはいかない、
一か月後には戻ってくる、必ず戻ってくる、という内容の。
そして、“代わり”がもうひとつ。
莉実さんが会ったこともない、
見知らぬ女の子がひとり、
お家の中にいたのでした。
「いつのまにィ?」
「がるがるぐるるっ?」(←訳:どこから来たのっ?)
いつ?
どこから?
何の目的で?
莉実さんが疑問と謎に振り回される一ヶ月が始まり、
そして一ヶ月の終わりに見出すものとは……?
「うゥ~むゥ! かんたんなァようなッ?」
「ぐるがるるる?」(←訳:難解なような?)
ミステリマニアさんの中には、
お話の骨格を見抜いてしまう御方もいるかもしれません。
けれど、ぼんやり予想をしていてもなお、
心を動かされる《結び》が
読み手を待っています。
ミステリに於けるトリックや手段や動機よりも、
はるかに貴重で大切な何かとともに。
「これこそがァ、ものがたりィ!」
「がるるるる!」(←訳:まことの美!)
この御本も、2013年ベストBOOK!に挙げたい一冊です。
活字マニアの皆さま、ぜひ~!