テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

夢と謎の日々。

2013-11-10 21:42:03 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪あるぷすゥいちまんじゃくゥ~♪」
「がるる!ぐるるるがる~♪」(←訳:虎です!アルペン踊り~♪)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日11月9日の『ステキな金縛り』TV放送を観て以来、
 ♪アルプス一万尺~♪のフレーズが頭から離れません……
 どうしたものやらと溜め息しつつ、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― わたしのリミット ――



 著者は松尾由美さん、2013年9月に発行されました。
 《バルーンタウン》シリーズ、『安楽椅子探偵アーチー』、
 『雨恋』、『ハートブレイクレストラン』他の作品で
 ミステリファンの心をがっちりつかんでいる著者・松尾さんの最新作です!

「ひょうしにはァ、おんなのこッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:二人いるね!)

 表紙に大きく描かれているのは
 10代とおぼしき女の子がふたり……
 申すまでもなく、この御本の主人公さんたちですね。

 向かって右、学校の制服姿の女の子が、
 物語の語り手でもある『わたし』――
 坂崎莉実(さかざき・りみ)さんです。

 莉実さん、17歳の誕生日を迎えたばかりなのに、
 浮かぬ顔をしていますが、
 その理由は……

「むゥ~? おうちのォ、なかでェ~…」
「がるがるる!」(←訳:何か異変が!)

 お父さんとふたり暮らしの莉実さん、
 いつもと変わらぬ朝、のつもりで起きて、
 そこで首を傾げました。

 あれ? お父さんがいない?

「おさんぽォ、でスかァ?」
「ぐるるる?」(←訳:おトイレ?)

 いいえ、お家の中のどこにも
 お父さんはいないのです。

 代わりにあったのは、書置き。
 しばらくのあいだ留守にする、
 行き先については知らせるわけにはいかない、
 一か月後には戻ってくる、必ず戻ってくる、という内容の。

 そして、“代わり”がもうひとつ。

 莉実さんが会ったこともない、
 見知らぬ女の子がひとり、
 お家の中にいたのでした。

「いつのまにィ?」
「がるがるぐるるっ?」(←訳:どこから来たのっ?)

 いつ?
 どこから?
 何の目的で?
 莉実さんが疑問と謎に振り回される一ヶ月が始まり、
 そして一ヶ月の終わりに見出すものとは……?

「うゥ~むゥ! かんたんなァようなッ?」
「ぐるがるるる?」(←訳:難解なような?)

 ミステリマニアさんの中には、
 お話の骨格を見抜いてしまう御方もいるかもしれません。
 けれど、ぼんやり予想をしていてもなお、
 心を動かされる《結び》が
 読み手を待っています。
 ミステリに於けるトリックや手段や動機よりも、
 はるかに貴重で大切な何かとともに。

「これこそがァ、ものがたりィ!」
「がるるるる!」(←訳:まことの美!)

 この御本も、2013年ベストBOOK!に挙げたい一冊です。
 活字マニアの皆さま、ぜひ~! 


 
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砂丘の歌、100年。

2013-11-09 21:29:44 | ミュゼ
「こにゃにゃふぃわァ、テディちゃでふゥ!
 むふぁッ、さむさでェ、うみゃくゥ~しゃべれなふぃッ!」
「がるる!ぐるるるぅ!」(←訳:虎です!寒いですぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 関東圏も一気に寒さを増した週末になりましたね。
 本日は読書タイムをお休みして、
 さあ、アート情報を、どうぞ~!

  


 
         ―― 生誕100年! 植田正治のつくりかた 展 ――


 東京ステーションギャラリーにて、
 会期は2013年10月12日~2014年1月5日(月曜休館、祝日の場合は開館して翌火曜日休館)、
 日本を代表する写真家の
 植田正治(うえだ・しょうじ)さん(1913~2000)の、
 生誕100年を記念しての企画展です♪

 ↑上の画像のチラシでは、
 え?植田さんて誰?
 どんな写真を撮った御方なのかなぁ?
 と、ピンとこないかもしれませんが……

  

「じゃじゃんッ!
 これでェ、どうだッ!」

  

「ぐっるるる!」(←訳:こっちもね!)

 植田さんは、ときに《砂丘の写真家》とも形容される、
 前衛的な作風で知られる写真家さんです。
 故郷の鳥取砂丘を舞台(背景?)に、
 奥さまやお子さんたちをモデル(オブジェ?)に撮影された作品は
 『植田調(うえだちょう)』として
 写真マニアさんや研究家さんにはよく知られていますね。

「ゆにーくゥでスゥ!」
「がぅーるる!」(←訳:シュールだ!)

 今回の展覧会では、
 植田さんの代表作と、
 新発見の作品を含む150点が展示されています。
 
 会場の東京ステーションギャラリーは
 東京駅の赤煉瓦(レンガ)駅舎内の風情ある空間!
 展示作品も建築も楽しめるギャラリーへのおでかけ、
 おすすめですよ~♪

「ぷひひッ♪
 とうきょうえきィにはァ~」
「ぐるるるがるるぐっるる!」(←訳:美味しいお店もいっぱい!)
「ゆこうッゆこうッ♪」




  では、ここで美味しいモノつながりのオマケ画像も、どうぞ~♪
  
  『カンロ』さんの《期間限定 実りのピュレグミ 色づく季節のチェリー味》!
  「あまずッぱいィ~♪」
  「がるるるぐる!」(←訳:秋だけど桜桃!)
  では皆さま、風邪に気を付けつつ穏やかな休日を♪


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~ 緑の指の持ち主 ~

2013-11-08 21:53:43 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 もうすぐゥ、こがらしィ??」
「がるる!ぐるぐるるる!」(←訳:虎です!吹きそうだよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年2013年に立冬は昨日――11月7日でしたね。
 もうすぐ木枯らしが吹くぞ~と予報が出ている週末の読書タイムは、
 目に麗しいこちらの御本はいかがでしょうか♪

  



 
         ―― ポール・スミザーの おすすめ花ガイド ――



 著者はポール・スミザーさん、2013年10月に発行されました。
 『Recommended Garden Plants』と英語題名が、
 『ナチュラルガーデンの四季を彩る草花と花木』と日本語副題が付されています。

「ふァ~! みどりィ~!」
「ぐるるるぅ!」(←訳:きれいだぁ!)

 御本の表紙で、
 農具を握って庭の手入れをしているのは
 著者・スミザーさん。

 ううむ! スミザーさんのお庭の、
 瑞々しくもなんと美しいこと!

 猛暑の後のせいか、錦秋というには物足りない紅葉と、
 道端でカサコソ音を立てる落ち葉を見慣れてしまった私たちには、
 まるで異世界のように思われますが……

「ぶぶゥーッ!
 ここはァ、にほんでスゥ!」
「がるぐぅるるる~!」(←訳:外国じゃないよ~!)

 ええ、そうなんですよね。
 ポール・スミザーPaul Smither ポール・スミザーさんは、
 英国に生まれ育ち、
 王立園芸協会ウィズリー・ガーデンで
 植物についての知識や園芸の技術を学んだ御方ですが、
 現在は日本を拠点に
 ガーデンデザイナーさんとして活躍しておられます。

 なので、日本の土壌と植物に、
 ガーデニングの本場・英国仕込みのセンスを加えたら……

「こんなにィ、みどりィいッぱいィのォ、おにわがァ~」
「ぐるぅっる!」(←訳:出来ちゃった!)

 イギリス(イングランド)の庭園に馴染む植物と、
 日本の風土に合う植物。

 両方を知悉するスミザーさんは、
 この御本で或る“確信”を述べています。

   肥料なんて要らない!
   もちろん農薬も要らない!

   水さえあれば、植物は自分の力で生きてゆく!

「えッ?? みずゥだけッ??」
「がるるるぐるる??」(←訳:水だけでいいの??)

   化学肥料も有機肥料もいらない。
   余分なものを使わない、自然のままがいちばんいい。

 以前に英国で行われた研究の結果や
 御自身の経験をもとに、
 日本の庭に適した草花、花木の数々が
 この御本では紹介されています。

 通常、植物や花の辞典、図鑑、というと……

「おおきいィ~! おもいィ~!」
「ぐるるるがる~!」(←訳:専門的で難解~!)

 ということが多いのですけれど、
 この御本はコンパクトにまとまっていて、
 お花の写真も可愛らしい!

 
「ほんかくてきなァ、がーでなーさんにもッ」
「がるるるぐるるがるぐるっ」(←訳:ベランダ園芸家さんにもっ)
「おすすめでス♪」

 いやー園芸は苦手で~…という御方も、
 冬を迎える心と瞳の保養のために、ぜひ!
 御本のところどころに顔を出す
 ムシくんやカエルくんのキュートな御姿も必見ですので
 写真集としてもお楽しみくださいな♪♪




 
 

 
 
 
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― 東京へ、百の手紙 ―

2013-11-07 21:55:25 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱちぱちぱちぱちィ! まッてましたでス!」
「がるる!ぐるるるがる~!」(←訳:虎です!あの御方です~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい!本日の読書タイムでは、
 活字マニアさん以外の方々にも大人気&大注目の
 あの御方の作品に来ていただきましたよ~♪
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  



 
              ―― 東京百景 ――



 著者は又吉直樹(またよし・なおき)さん、2013年9月に発行されました。
 ええ、本好き諸氏には『第2図書係補佐』、
 せきしろさんとの共著『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』、
 田中象雨さんとの共著『鈴虫炒飯』でお馴染みの
 ピースの又吉さんの御本です!

「いよッ、またよしィおにいさんッ!」
「ぐるぐるるがるる!」(←訳:ますますのご活躍!)

 又吉さん、最近は
 《書生芸人》さん、なんて呼ばれちゃってるらしいですね。
 でも、それも当然だわ!と納得してしまう“筆の力”が
 この御本の中で高熱を発しています。
 北風に負けない太陽のように!

「ぜんぶでェ、ひゃくゥ!」
「がるぐるるる!」(←訳:百の東京です!)

 又吉さんが愛する太宰治さんの短編『東京八景』――

 東京での思い出を、その折々の風景に委ねて書いてみたい、と思い、
 又吉さんが始めた連載の題名は『東京百景』でした。
 東京で暮らすようになって10年、という頃のことです。

 限りなく白紙に近かった、
 と述懐する時代から10年を経、
 白紙はやがて、
 又吉さんの見た東京の町々の風景に変わってゆき、
 こうして一冊の書籍になりました。

「まずはァ、えェ~とォ、むさしのッ!」
「ぐるるがるる?」(←訳:三鷹が多いね?)

 太宰さんが住まい、
 御自身もアパートを借りて暮らした三鷹や高円寺周辺に
 又吉さんは書く別の思い入れがあるようです。
 そして、暮らした町と対極ともいえる仕事場としての町、
 TV局やスタジオ、
 養成所のある町、
 ロケで知ったオシャレな街や埠頭。

「うむゥ! いろんなァ、とうきょうゥ!」
「がるがるがっるるぐるっるる!」(←訳:キラキラだったり暗かったり!)

 又吉さんの目に映る、
 お台場、下北沢、赤坂……

 それら東京の景色のうち、
 最も《仕事の空間》色が濃いのは
 『ルミネtheよしもと』
 と題された一編でしょうか。

 新宿、LUMINEの7階。
 ここに又吉さんたちが出演する劇場があることは
 よく知られていますね。
 けれど、出演する若手芸人さんたちの
 舞台袖での息遣いまで伝わってくるようなこの描写は、
 そこで生きる者にしか分からない、知りようがない……

 《芸》の、《芸能》の世界を道に選んだ者の、
 喜び、誇り、かなしみ、つらさ、切なさ。
 そして、覚悟。
 そのすべてが、短い一編の内側で
 輝き、澱み、咆哮しているかのよう!
 本当に素晴らしい作品です!

「またよしおにいさんにィ~!」
「ぐるるがる!」(←訳:今回も拍手!)

 さあ、活字マニアの皆さん、
 読み逃さないでくださいね♪
 2013年きっての必読本なんですから!!




 
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クマか、トラか!(秋のくまニュース)

2013-11-06 21:29:02 | くま
「こんにちわッ、テディちゃでェ~ス!
 くまにゅーすへェ、ようこそッ!」
「がるる!ぐぅーるがるるぐる!」(←訳:虎です!ニュースだそうです!)

 こんにちは、ネーさです。
 週の半ばは読書をおサボリしてアート情報やおやつ情報……のはずですが、
 本日は、お送りしますよ、くまニュース!
 さあ、こちらを、どうぞ~!

  

 郵便局さんで発見しましたのは
 『秋のグリーティング』切手発売案内のチラシ!

「くまァでス! しんせきィでスゥ!」
「ぐるがるる!」(←訳:くま切手だ!)

  

 上の画像の、手前側が《ぽすくまは今日の元気!》版、
 奥が《ぽすくまの一日》版です。
 
 《ぽすくまの一日》は額面50円の切手10種10枚、
 《ぽすくまは今日も元気!》は額面80円の切手10種10枚から成っていますよ♪  

  

「ふァ~♪ きゃわゆいィ~♪」

  

「がるぐーるぐるぐるるがるるる!」(←訳:切手シートそのものがイラスト!)

 丸い形や、オーバル型、クマ型の切手、って
 すっごく珍しい気がいたしますね。
 くまマニアさんにはたまらないコテクターアイテムだわ♪

  

 主演は↑この子!
 『ぽすくま』ちゃんです!
 白くて小さいのは『ぽすこぐま』のみるくちゃん!
 他に、
 『ぽすくま』ちゃんに似た『とーすと』くんというくまもいるようですね。

「むッ? こッちのはァ~?」
「ぐるるるっ?」(←訳:何ですかっ?)

  

  

 こちらも今秋発売の切手なのですが、
 《ほっとする動物シリーズ》ですって。
 アムールトラ、シンリンオオカミ、ホッキョクグマ、
 シャチやアフリカゾウのチビっ子たち……

 えーと……チビっ子のうちはいいとして、
 大きくなったら《ほっとする動物》といえるのか、
 悩むところ、ではあります……が、
 切手マニアさんは、どうか気になさらず、
 がんがんコレクションしちゃってくださいな~♪♪

「みなさまッ、ぜひッ、くまにッ!
 くまにィ、きよいィいッぴょうゥをッ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:トラにも一票を!)

 えへん、人気投票は行っておりませんので、あしからず。


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~ 眺望、晴れ晴れ ~

2013-11-05 21:48:20 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 くはァ~ッ、きんにくつうゥのォ、よかんッ!」
「がるる!ぐるぐるがるる~!」(←訳:虎です!あちこち痛そう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 ええ、今日の読書タイムでは必要になるかもしれませんね、
 湿布やマッサージジェルや炎症対策のスプレーが。
 それは何故かと申しますと……
 はい、本日はこちらの御本を、どうぞ~!

  



 
           ―― 久住昌之の こんどは山かい!? 関東編 ――



 著者は久住昌之(くすみ・まさゆき)さん、2013年4月に発行されました。
 隔月刊誌『ワンダーフォーゲル』2012年2月号~2013年2月号に連載の
 《越境するグルメ》を大幅に加筆した7編に、
 書き下ろし2編を加えて刊行されたこの御本は……

 渾身の登山記!

「ううゥ、あしがァいたァ~いィ!」
「ぐるるがるるるぅ!」(←訳:マメができたよぅ!)

 イラスト、エッセイ、デザイン、ミュージシャン、
 そして、人気の漫画『花のズボラ飯』『孤独のグルメ』原作者として知られる
 著者・久住さんが向かうのは、
 はたしてどんな急峻孤峰断崖絶壁なのでしょうか?
 世界の屋根ヒマラヤ?
 アイガーの北壁?
 南米のギアナ高地?

「……あれッ? でもォ……あしもとはァ~…」
「……がるーるー?」(←訳:……スニーカー?)

 スニーカーに、ジーンズ。
 ソフト帽をかぶって、ダッフルコートを着て。

 《隊長》こと雑誌の編集長のSさんと、
 《副長》ことこの御本の出版社の担当者Kくんとともに、
 久住さんが目指す山は――

 低山です。

「てッ??」
「ぐる??」(←訳:低山??)

 半日くらい、山を歩いて、
 普通の人がなかなか行かないところで酒でも呑んで
 ウマいもの食べて。

 うん、登れるとこまでバスやタクシーを使っちゃおう!
 山中のルートは小学生たちが遠足に使うような易しさの、
 下りが多い道がいいな♪

 あ、それでさぁ、
 山を下ったところに温泉でも湧いてたらイイよね!

「なななッ、なんだかァ~」
「がるるっ!」(←訳:ズルイっ!)
「でもッ、うらやましィ!」

 隊長・副長・久住さんの三人組は
 まず奥多摩へと向かうのでした。
 もちろん、JR青梅線とバスに乗って。

 吊り橋にはしゃぎ、
 廃線となった高架鉄道のトンネルに感心し、
 下り道を軽快に進んで、
 着きましたよ、温泉に♪
 温泉の後は、駅前の小さな飲食店街で、
 よぅし、一杯飲ったろう~♪

「ずずずずずずッ」
「ぐるがるぐる!」(←訳:それズル過ぎ!)

 ほどよく運動したあとの、
 御飯もお酒も温泉も
 なんともすばらしく気持ち良さそうなこと!

 読み手が思わず、
 御一緒させてくださいっ!と
 叫びたくなる低山めぐりの旅日誌は
 関東近郊の9山が舞台、いえ、冒険の地となっています。

 奥多摩に始まって、
 久住さんたちが次はどの山を攻めるのか、という点は
 敢えて秘密にしておきますので
 (皆さまの御近所かも!)、
 どうか、この御本を手に取って発見してみてくださいね。

 
「ずるくてェ、うらやましくてェ~」
「がるるるぐるぐるがるるる!」(←訳:でも心がウキウキしてくる!)

 晴れ晴れと楽しい一冊です。ぜひ!


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響く美声は……ニャオオゥ~♪

2013-11-04 21:40:20 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 むむゥ! でたなッ、あやしのォものッ!」
「がるる!ぐっるがるるるる!」(←訳:虎です!きっとオバケです!)

 こんにちは、ネーさです。
 妖しの物とか、お化けとか、失礼しちゃってますが、
 いーえ、本日の読書タイムで主演の座に輝いているのは、
 滅法ステキなフツーの猫ちゃんですよ。
 ……それとも、フツーじゃないんでしょうか?
 詳細は、はい、こちらを、どうぞ~!

  



 
            ―― 鯖猫長屋ふしぎ草紙 ――



 著者は田牧大和(たまき・やまと)さん、2013年6月に発行されました。
 くうぅ~!可愛い!
 猫好きさんをジャケ買いならぬジャケ読みに走らせる表紙画は丹地陽子さん、
 装幀は泉沢光雄さんによるものです。
 あ、『鯖猫』は『さばねこ』とお読みくださいね~♪

「こいつがァ、さばねこゥ~??」
「ぐるるがるがる?」(←訳:三毛に見えるよ?)

 ええ、それがね、
 猫の毛の模様って、本当に色々な種類があるらしくて。

 三毛、というのは白・茶・黒のニャンコさん。
 いまや、和猫(日本猫)の三毛ちゃんは超少数派だそうですが、
 お江戸の時代も事情はさして変わらなかったみたいね。

 白・茶・鯖縞(さばじま)のトリコロール。
 ほんの少し小柄な雄猫で、
 つややかな毛並、凛々しい顔立ち。

 まあ、それだけならちょっと珍しいわね、で済んでしまいそうなこの猫ちゃん、
 不思議なチカラを持っているとの評判です!

「ふしぎなァちからァ、ッてェ~…」
「がっるるが――」(←訳:やっぱり妖――)
「でたッ!」

 違うんですってば。
 不思議な評判っていうのは、良い評判なんですよ。

 或る日のこと、
 猫ちゃんは、出かけようとする人間たちの前にデンと陣取り、
 『通せんぼ』をいたしました。
 その梃でも動かぬ鋼鉄の『通せんぼ』ぶりに
 人間たちは仕方なく、外出を諦めます。

 と、どうでしょう!
 人間たちが出掛けようとしていた目的地、
 12年ぶりのお祭りで大賑わいとなった永代橋は、
 橋上に集(つど)った見物人の重みに耐えきれず崩壊した!というではありませんか!

「ええェ~??」
「がるる~??」

 以来、猫ちゃんが飼い主さんと暮らす長屋は
 《鯖猫長屋》と呼ばれるようになり、
 また、猫ちゃんは住人たちから甘やかされ、
 いえ、何くれとなく目をかけてもらい、
 悠々快適な毎日を送っています。

 けれども、もちろん、
 いいこともあれば、悪いことも忍び寄ってくるもので……

 こっそりと、
 《鯖猫長屋》の様子を窺う怪しい気配が?

「うむッ! そッちがァ、ほんもののォ~」
「ぐるっ?」(←訳:妖怪っ?)

 猫ちゃんの本名はサバ。
 そして、飼い主にして、
 歌川国芳さんを想わせる絵師の青井亭拾楽(あおいてい・しゅうらく)さん。

 一匹とひとり、じゃなくて、
 ふたりと《鯖猫長屋》の住人たちは、
 どうやって危機を乗り越えてゆくつもりなのか――?

「あくにんどもめッ! くらえッ、ねこぱんちィ!」
「がるるがるっ~る!」(←訳:爪研ぎアタッ~ク!)

 ニャンコ好きさんには大のおすすめ!
 お江戸もの好きな活字マニアさんにもおすすめの
 楽しくもエンタな長屋噺です。
 ニャハハ、とニヤつきながらお読みあれ~♪



 
 

 
 
 
 
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挑戦にアタフタ♪

2013-11-03 21:50:55 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 おとりさまでェ~…!」
「がるる!ぐるるるがるがる!」(←訳:虎です!商売繁盛祈願です!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日11月3日は一の酉ですね。
 私たちの地元・東京八王子の大鳥神社さまも大賑わいでした♪
 さあ、本日の読書タイムは、祭礼の日にふさわしく、
 大人気&大ベストセラー作家さんの作品を、どうぞ~!

  



 
              ―― ポーカー・レッスン ――



 著者はジェフリー・ディ-ヴァーさん、原著は2006年に、画像の日本語版は2013年8月に発行されました。
 英語原題は『More Twisted』、
 16の短編ミステリ作品が収録されているのですが……

   一冊まるごと《読者への挑戦状》!

 といったらよいのでしょうか、この御本は。

「ほほゥ? ちょうせんじょうゥ、となッ?」
「ぐぅるるるぅーがる!」(←訳:チャレンジャーだね!)

 著者・ディーヴァーさんは序文で、
 また御本巻末の編集者さんによる解説文でも述べられているように、
 この御本の前に出版された短編集の題名は
 『Twisted』(邦題『クリスマス・プレゼント』)、
 そしてこの御本の原題が『More Twisted』。

 両書の題を意訳するなら、
 『ドンデン返し』
 『もっとドンデン返し』!

 普通はね、
 ストーリーの大詰めにドンデン返しが待ってるよ、てなことは、
 伏せたい、もしくは余り大袈裟に宣伝したくない、
 それが“作者心”かと思うんですけど、
 ディーヴァーさんたら、

「じぶんからァ、いッちゃッたァ~!」
「がるるる!」(←訳:大胆です!)

 全16作品、ことごこく罠が仕掛けてあるんだぞ!
 見破れるかな、読者諸君?

 と言わんばかりに、
 冒頭に収録された『章と節』から、
 ディーヴァーさん、飛ばします。

 3番目に収録の『ウェストファーレンの指輪』では、
 ミステリ界の或る有名なキャラクターさんをもエサにしつつ、
 さらに飛ばします。

 そして、ううむ、そう来たか!
 と唸らされた第9番目の作品『トンネル・ガール』のお次は……

「むふォゥ!まッてましたでス♪」
「ぐるぐる~!」(←訳:御大登場~!)

 ええ、出番ですよ、
 NY市警の顧問であり鑑識捜査のスペシャリスト、
 リンカーン・ライムさん!

 御本の第10番目に収録されている
 『ロカールの法則』では
 ライムさんと仲間たちが緊急事案に対処する一幕が描かれています。
 分量は短編なれど、
 密度の高さで殆ど長編に匹敵するこの作品の、
 さあ、どこに『ツイスト』は存在するのでしょうか?

「みぬけるゥかなッ?」
「がるるるぅ!」(←訳:難しいぞぅ!)

 表題作『ポーカー・レッスン』は、
 御本の後半、第14番目に収録されています。
 ここにも、やっぱり、ドンデンが……?

「たぶんッ、あるのでスゥ!」
「ぐるぐるがる~!」(←訳:無い訳が無い~!)

 16勝0敗か?
 それとも0勝16敗か?
 著者・ディーヴァーさんの高笑いが聴こえてきそうな
 ドンデン返しぎっしりの短編集、
 ミステリマニアさんは腕によりをかけてガチ読してくださいね♪
 


 
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休日に必携?

2013-11-02 21:34:36 | 美味
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みのりのォ、あきィでスゥ~♪」
「がるる!ぐるるるぐるる!」(←訳:虎です!おやつの秋だあ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今週はハロウィン週間であったためか、
 いろいろなお菓子を頂戴いたしました。
 そこで本日は読書をサボり、
 いただいたお菓子の中から珍物件を御紹介いたしましょう♪
 こちらを、どうぞ~!

  

 ↑上の画像は、
 『Nippoh』さんの《大人のプレミアムスティック モッツァレラチーズ味》!

「ぶるーでスねッ!」

  

 ↑同じく、《大人のプレミアムスティック 明太子味》!

「がっるるー!」(←訳:真っ赤だー!)

  

 ↑またも同じく、《大人のプレミアムスティック ペッパーベーコン味》!

「まッくろくろすけェ~!」

 はいっ、まとめて三つの《プレミアムスティック》を抱えてみると~…

  

「ぷはッ、おもいィ!……あれェ??」
「ぐるるるるるがるるぅ!……ぐるっ?」(←訳:大漁にも程があるぅ!……あれっ?)
「かるゥ~いッ!」
「がるるぅ!」(←訳:軽いねぇ!)

 駄菓子界の大ロングセラー『やおきん』さんの
 《うまい棒》を想わせるこちらのお菓子は、
 サクサクふかふか系のスナックです。
 ゆえに、軽~い!
 嵩(かさ)は張るのですが、片手で持つのも楽々♪なのでした。
 おみやげには良いかもしれないわね。

「うむッ! みんなでェ、わけあッてェ~」
「がるるるっ!」(←訳:食べようっ!)

 さて、ここで。

 お菓子もいいけどこっちも必携!必読!なのは……

  

「わきゃきゃッ♪ わんぴィ~!」
「ぐるぅーがるぅ!」(←訳:ルフィーだよぅ!)

 出ましたね、『ONE PIECE』最新刊!
 皆さま、連休は麦わら一味と楽しくお過ごしください~♪


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名を背負う《色》たち。

2013-11-01 21:46:04 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪こよみのォうえではァ、のべんばァ~♪」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!11月だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 もう11月になのね~と少々感慨にふけっちゃう本日の読書タイムは、
 晩秋の街に華をもたらしてくれるこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~!

  



 
              ―― イタリアの色 ――



 編者はコロナ・ブックス編集部の皆さん、2013年9月に発行されました。
 『Colori d'Italia』とイタリア語題が付されています。

「あはァ! いたりあァよォいえばァ~」
「ぐるぐる!」(←訳:色彩王国!)

 そうね、よく言いますでしょ、
 “あざやかなイタリアンカラー”
 “目に眩しいイタリアンカラー”
 という具合にね。

 この御本は、
 イタリアでよく使われている色と、
 そのイタリア語名、
 色の名の由来、
 などをコンパクトにまとめた、
 《伊太利版色辞典》なのですが……

 軽い気持ちで読んだら火傷するぜ!

「むむッ? きけんッでスかッ??」
「がるるるぐるるっ?」(←訳:ヤバいのですかっ?)

 危険、っていうより、
 カルチャーショック、ですね。

 色に関するイタリアの常識と、
 日本の常識。
 その差の大きさに、けっこうダメージ受けちゃったりします。

 例を挙げますと、
 そう、イタリアには『さくら色』という概念は
 たぶん無いであろうことは予想できますよね。

 私たち日本人が桜の花と『さくら色』に抱く想い&思い入れは、
 他国にはないだろうからなぁ~…。

「うむうむゥ~!」
「ぐるるっ!」(←訳:だよねっ!)

 けれど反対に、イタリアでは、
 私たち日本人にとって意外な、
 まさかこの花の名が?というような色も
 存在するようなのです。

 その色とは……ヒナゲシの花の色!

「ひなげしィ? ええとォ~…」
「がるーぐる?」(←訳:ポピーかな?)

 雛罌粟(ヒナゲシ)の赤色――Rosso Rosolaccio(ロッソ・ロゾラーチィオ)。

 欧州原産のケシ科の一年草ヒナゲシの花の色からとられた強い赤の名。
 花が咲くのは5月が中心。
 はて?
 色に特定の花の名をつける理由は?と考えて、
 ああ、思い当たりましたよ。

 確か、聖書にたびたび登場するんですよね、
 ヒナゲシ、って。
 そして、イタリアはいわばバチカンのお膝元ですから……。

「ふむむゥ~、そうかァ!」
「ぐるるがるぐるるる!」(←訳:神話や伝説つながり!)

 イタリアの方々は赤い色がお好きらしく、
 様々な赤の色名が解説されています。

「ふぇらーりィのォ、あかッ!」
「がるるぐるるるぐるー!」(←訳:名車のシンボルカラー!)

 そして青!
 イタリア代表のスポーツ選手たちのユニフォームは
 殆どが青――AZZURRO(アッヅッロ)ですね。

 アッヅッロとは晴れた日の空や海の色、
 貴重で高価な鉱物の色の総称、と本文に記されてしますが……

「すッごォ~いィッ!」
「ぐるるがるるるるがっるっる!」(←訳:なんてたくさんのアッズッロ!)

 赤もオレンジも黄色も緑も紫も、
 日本の色とは一味どころか二味も三味も違います。
 とりわけ、優雅さを感じさせるのは茶色――BRUNO(ブルーノ)の
 バリエーションでしょうか。
 古楽器の、ヴァイオリンの色、と形容すれば
 分かりやすいかしら?

「しぶゥいィ!」
「がるぐる!」(←訳:格好いい!)

 解説の文章はもちろん、
 写真の美しさ楽しさにも感激の色辞典は
 活字マニアさんに、
 そしてアート好きさんにもおすすめです。
 イタリアの赤に、緑に、青に、
 ぜひ見入ってくださいね~♪



 
 
 
 
 
コメント
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