「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
きたさんぶらッくゥ、やりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!花道でしたー!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントスがローマに勝利し、
キタサンブラックくんが見事に花道を飾ったクリスマス・イヴは、
例年でしたら聖夜っぽいお写真をUPしているんですけど、
本日はスペシャルな読書タイムとお送りいたしましょう。
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/a9/7856c69c6bbeba6e9d2de36c3bd471d3.jpg)
―― この世の春 上 ――
著者は宮部みゆきさん、2017年8月に発行されました。
宮部さんの作家生活30周年を記念する大作ミステリの、
こちらは上巻になりますね。
「みすてりィ、でスかァ?」
「ぐるるがるるるぐる?」(←訳:表紙は時代モノだよ?)
そうね、表紙の装画と本文中の挿絵は、
こよりさんによる美しい和調の作品で、
人物像の衣服から、
ああ江戸時代のお話なのだなぁと
ページを捲る前から分かりますが。
時代小説の体裁を採りながら、
これはやはり、
宮部さんらし~い重厚なミステリ作品!
「ふむふむゥ、それでェ~?」
「がるるるぐる?」(←訳:お江戸のいつ?)
ええ、江戸時代って長いんですものね、
初期と中期と末期では
政治も文化も人の暮らしの在り様も
大きく違ってきます。
御本の冒頭で、
はっきり記されているのは、
この物語は宝永七年(1710年)の
皐月(5月)夜半の出来事――
この時、江戸のお城で将軍の座に就いているのは、
第六代の家宣(いえのぶ)さんです。
「いえのぶさんッでスかァ~…」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:綱吉さんの次代だね!)
戦国時代はもはや遠く、記憶も薄れ、
平和が行き渡っている時代です。
しかし、行き渡っている平和に、
裏も表もないのかというと、
そうとも限らないのでした。
表立って戦争が無くなったとしても、
生活の裏側で争いが、
笑顔の陰で暗闘が、
なくなったとは、限らない――
「いくさァ、でスかッ?」
「がるるぐるるっ?」(←訳:どこでどこでっ?)
下野(しもつけ)の
北見(きたみ)藩、
禄高は2万石。
この北見家で、
或る日、藩主が替わります。
六代藩主・重興(しげおき)さんから、
七代藩主・尚正(なおまさ)さんへ。
「だいがわりィ?」
「ぐるるるるがる?」(←訳:珍しくないよね?)
そう、大名家では様々な事情で
代替わりが行われます。
藩主さんの急逝や、
老齢のため子や孫に大名位を譲る、など
まさに“家それぞれ”ですが。
病気を理由にしての、
藩主押込(おしこめ)というのは、
非常に稀なことです。
押込を、現代風に言うなら
軟禁……なんですから。
「ええッ? そんなのォ、いいのッ?」
「がるるるぐぅっるる?」(←訳:閉じ込めちゃったの?)
家臣によって
君主が強制的に隠居させられ、軟禁される。
それはもちろん、
家臣さんたちが事前に幕府上部に根回しした上で
一気呵成に為された
“英断”であり
“暴挙”でもあったのでしょうけれど。
なぜ?
「ううゥ~むゥ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何故だろう?)
その疑問を、謎を、
ふりほどきにかかる上下2巻、
今回はさわりをちょこっとだけ御紹介いたしました。
次回は、もうちょっと踏み込んで
粗筋をお喋りしたしますので、
待っててくださいね~♪
きたさんぶらッくゥ、やりましたでス!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!花道でしたー!)
こんにちは、ネーさです。
ユヴェントスがローマに勝利し、
キタサンブラックくんが見事に花道を飾ったクリスマス・イヴは、
例年でしたら聖夜っぽいお写真をUPしているんですけど、
本日はスペシャルな読書タイムとお送りいたしましょう。
さあ、こちらの御本を、どうぞ~♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/a9/7856c69c6bbeba6e9d2de36c3bd471d3.jpg)
―― この世の春 上 ――
著者は宮部みゆきさん、2017年8月に発行されました。
宮部さんの作家生活30周年を記念する大作ミステリの、
こちらは上巻になりますね。
「みすてりィ、でスかァ?」
「ぐるるがるるるぐる?」(←訳:表紙は時代モノだよ?)
そうね、表紙の装画と本文中の挿絵は、
こよりさんによる美しい和調の作品で、
人物像の衣服から、
ああ江戸時代のお話なのだなぁと
ページを捲る前から分かりますが。
時代小説の体裁を採りながら、
これはやはり、
宮部さんらし~い重厚なミステリ作品!
「ふむふむゥ、それでェ~?」
「がるるるぐる?」(←訳:お江戸のいつ?)
ええ、江戸時代って長いんですものね、
初期と中期と末期では
政治も文化も人の暮らしの在り様も
大きく違ってきます。
御本の冒頭で、
はっきり記されているのは、
この物語は宝永七年(1710年)の
皐月(5月)夜半の出来事――
この時、江戸のお城で将軍の座に就いているのは、
第六代の家宣(いえのぶ)さんです。
「いえのぶさんッでスかァ~…」
「ぐるるるるがるぐる!」(←訳:綱吉さんの次代だね!)
戦国時代はもはや遠く、記憶も薄れ、
平和が行き渡っている時代です。
しかし、行き渡っている平和に、
裏も表もないのかというと、
そうとも限らないのでした。
表立って戦争が無くなったとしても、
生活の裏側で争いが、
笑顔の陰で暗闘が、
なくなったとは、限らない――
「いくさァ、でスかッ?」
「がるるぐるるっ?」(←訳:どこでどこでっ?)
下野(しもつけ)の
北見(きたみ)藩、
禄高は2万石。
この北見家で、
或る日、藩主が替わります。
六代藩主・重興(しげおき)さんから、
七代藩主・尚正(なおまさ)さんへ。
「だいがわりィ?」
「ぐるるるるがる?」(←訳:珍しくないよね?)
そう、大名家では様々な事情で
代替わりが行われます。
藩主さんの急逝や、
老齢のため子や孫に大名位を譲る、など
まさに“家それぞれ”ですが。
病気を理由にしての、
藩主押込(おしこめ)というのは、
非常に稀なことです。
押込を、現代風に言うなら
軟禁……なんですから。
「ええッ? そんなのォ、いいのッ?」
「がるるるぐぅっるる?」(←訳:閉じ込めちゃったの?)
家臣によって
君主が強制的に隠居させられ、軟禁される。
それはもちろん、
家臣さんたちが事前に幕府上部に根回しした上で
一気呵成に為された
“英断”であり
“暴挙”でもあったのでしょうけれど。
なぜ?
「ううゥ~むゥ?」
「ぐるがるる?」(←訳:何故だろう?)
その疑問を、謎を、
ふりほどきにかかる上下2巻、
今回はさわりをちょこっとだけ御紹介いたしました。
次回は、もうちょっと踏み込んで
粗筋をお喋りしたしますので、
待っててくださいね~♪