テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

1枚の紙幣から…?

2018-02-18 22:11:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
 ふゥ~…はァ~…これはァ~…」
「がるる!ぐるるるっるがるるぅ!」(←訳:虎です!オリンピック疲れだぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 選手さんたちの力闘を映像で拝見すると、
 どうしても肩にチカラが入ってしまいますね。
 そこで!本日の読書タイムは、
 凝り固まった身体をほぐすべく、
 ユーモアた~っぷりなこちらの御本を、
 さあ、どうぞ~♪ 
 
  



         ―― 百万ポンド紙幣 ――



 著者はマーク・トウェインさん、2017年2月に発行されました。
 《世界ショートセレクション》シリーズ中の
 《マーク・トウェイン ショートセレクション》と題されたこの御本には、
 米国人作家マーク・トウェインさん(1835~1910)の
 短編7作品が収録されています。

 そして御本の表紙、
 7作品の各扉絵には、
 絵本『りんごかもしれない』『もうぬげない』他で大人気の
 ヨシタケ シンスケさんの可愛い絵が光ってます♪♪

「きゃわゆいィ~!」
「ぐっるるる~♪」(←訳:あったかい~♪)

 そうね、ヨシタケさんの、
 あたたかく、やわらかでやさしい描線は
 この御本にとても似合っているような気がします。

 マーク・トウェインさんの作品といえば、
 『トム・ソーヤーの冒険』、
 『ハックルベリー・フィンの冒険』が
 まず第一に挙げられるでしょうが、
 この御本では――

「ぶッとんでるのでス!」
「がるるるるぐる!」(←訳:吹き飛ばせ常識!)

 ええ、『トム・ソーヤー』とは
 ひと味もふた味も違う衝撃をもたらす7編は
 収録順に、

 『彼は生きているのか、それとも死んだのか?』
 『ギャズビーホテルに宿泊した男』
 『実話 一言一句、聞いたとおりに再現したもの』
 『天国だったか、地獄だったか?』
 『病人の話』
 『ジム・スマイリーと飛び跳ねるカエル』
 『百万ポンド紙幣』

 と、なっていて、
 この中でいちばんのおすすめを選ぶとしたら、
 もうこれしかないって感じの――

「どれッ??」
「ぐるがるるっ?」(←訳:どれですかっ?)

 『百万ポンド紙幣』!!

 ですよ、もちろん!

「やぱりィ?」
「がるる!」(←訳:表題作!)

 『百万ポンド紙幣』――
 英語原題は『The £1.000.000 Bank-Note』。

 27歳の米国人ヘンリー・アダムズくんは、
 サンフランシスコ在住の
 株式仲買店に勤務する前途有望な青年です。

 いや、でした、と言うべきでしょうか。

 とあるアクシデントがもとで、
 ヘンリーくん、
 着の身着のまま、荷物もなく、
 ポケットにたった1ドルしか入っていない状態で、
 ロンドンの路上に立ちつくす羽目になりました。

 その1ドルも、
 飲み食いしたら、無くなってしまって。

「ええッ? いちもんなしィ??」
「ぐるるるるー!」(←訳:どうしようー!)

 空腹にふらつくヘンリーくん。

 そこへ差しのべられたのは
 救いの手ならぬ……百万ポンド紙幣1枚。

「それッてェ、じょうだんでスかァ?」
「がるるぐるがるるー!」(←訳:そんな紙幣ないよー!)

 本物だから、事態はややこしくなるのよ。

 イングランド銀行発行の、
 額面100万ポンドの紙幣。

 日本風に表現すれば
 『一億円札』みたいな超高額紙幣を、
 着てるモノはボロボロ、
 髪はボサボサ、
 どう見てもミリオネアには程遠い青年が持っていたら……?

「おおさわぎィ??」
「ぐるる?」(←訳:大混乱?)

 百万ポンド紙幣を手にしたヘンリーくんの身に
 いったい何が起こるのか。

 これ以上お喋りするのは
 ネタバレになってしまいますので、
 運命の女神さまの絶妙な腕っぷし、いえ、数奇な手腕を
 活字マニアの皆さま、
 御自身の眼で、愉しんでくださいね。

 なお、この御本は
 小学生の高学年向けとして刊行されていますので、
 書店さんの児童書コーナーでぜひ♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名コレクション、来日中!

2018-02-17 22:00:50 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 きょうもォ~ふううううゥゥ~ッ!!」
「がるる!ぐるぅ~…!」(←訳:虎です!はあぁ~…!)

 こんにちは、ネーさです。
 ふぅ、列島がフィギュアスケート一色に染まった一日でしたね。
 いまあらためて、全力を振り絞った選手さんたち、
 スタッフさんコーチさんたちに特大の拍手を送りながら、
 さあ、週末のリラックスタイムです♪
 本日は、読書をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



         ―― 至上の印象派展 ――



 東京・六本木の国立新美術館 企画展示室1Eにて、
 2018年2月14日~5月7日(火曜休館、ただし5/1は除く)、
 『ビュールレ・コレクション』と副題が付されています。

「ふわァ~♪ これェでスねッ!」
「ぐるがるる!」(←訳:これだよね!)

 ↑上の画像の、チラシ(フライヤー)に採用されているのは
 ピエール=オーギュスト・ルノワールさんの有名な作品
 『イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)』。

  

 そして、↑こちらは、
 ポール・セザンヌさんの作品
 『赤いチョッキの少年』です。

「あれェ? じんぶつゥがァ、でスかァ?」
「ぐるるるぅ!」(←訳:珍しいよぅ!)

 珍しいのは、↓こっちも!なのよ。
 
  

 クロード・モネさんの
 『睡蓮の池、緑の反映』は、日本初公開!
 
 200×425㎝の大作です!

「だいがめんッ、でスねェ♪」
「がるぐる!」(←訳:緑の王国!)

 他にも、
 フィンセント・ファン・ゴッホさん、
 エドゥアール・マネさんなど、
 巨匠さんの代表作クラスの作品ばかりが揃っている
 《ビュールレ・コレクション》。

 ドイツに生まれてのちスイスに移住、
 チューリヒに暮らした実業家の
 エミール・ゲオルク・ビュールレさん(1890~1956)が
 およそ20年をかけて収集した個人コレクションは、
 なんと総数600点余!
 
  

「こッ、このォおかたがァ??」
「ぐるるるるー!」(←訳:大コレクター!)

 ビュールレさんの没後、
 作品が飾られていた家の一部は美術館になったものの、
 現在は閉館していて
 内部の見学は不可……。

 ですから、
 ビュールレさんのコレクション中の
 64点が出展されるこの企画展、
 とても貴重な機会なんです。

  
 
 ↑こちらは、チラシとは別に制作された
 ちょっと小ぶりな《ジュニア・ガイド》♪

  

 小学生さんにも分かりやすいよう、
 懇切丁寧に解説されたミニ・パンフ、
 大人の皆さんにも、
 ぜひ入手&一読をおすすめしますよ。

「てんらんかいィはァ、ごがつゥまでッ!」
「がるるるぐるがるるー!」(←訳:お出掛けしてみてねー!)
 



   では、ここでショコラモードなオマケ画像も!
   
   東京・稲城市のショコラティエ
   『Mon Chocolat (モン ショコラ)』さんの
   ボンボンショコラです♪
   
   今年のバレンタインで贈り物用に・自分用に、と
   私ネーさが購入したのが、
   こちらのお店のショコラでした。
   「ほッぺたァ、おちるゥ~のでス!」
   「ぐるるる~!」(←訳:美味しい~!)
   お店はJR南武線の矢野口駅近くにあります。
   ショコラマニアさんはHPを覗いてみてくださいな。

   寒気がまたまた戻ってくるようです。
   受験生さんと御家族の方々、
   お仕事に忙しい方々もオリンピック観戦に夢中の方々も、
   し~っかり風邪予防をして、
   どうか、穏やかな休日を♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

旅する16篇。

2018-02-16 22:03:59 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ふうううううゥゥ~ッ!」
「がるる!ぐるぅ~!」(←訳:虎です!ふうぅ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 えーとですね、
 冬季オリンピックの男子フィギュアSPを観てましたら……
 ふう、本当に溜め息するしかありませんでした。
 おそらく今日は日本中で
 同じような溜め息が空を満たしたことでしょうが、
 さあ、余韻に浸りつつ、ここからは読書タ~イム!
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― 短編伝説 旅路はるか ――



 編者は集英社文庫編集部の皆さん、2017年12月に発行されました。
 著者はアイオウエオ順に、
 五木寛之さん、井上ひさしさん、角田光代さん、景山民夫さん、
 川端康成さん、胡桃沢耕史さん、西村寿行さん、星新一さん、
 宮本輝さん、群ようこさん、森瑤子さん、山田正紀さん、
 山本文緒さん、唯川恵さん、夢野久作さん、夢枕獏さん、
 《旅》と《旅行》をキーワードに
 16の短編作品が収録されています。

「あはァ! あんそろじィー、でスねッ!」
「ぐるぅ~♪」(←訳:旅かぁ~♪)

 凍えるような五輪競技場の雪景色を見ていると、
 ああ闘い終えた選手さんたちを
 温泉旅行に連れて行ってあげたい、
 などと思ったりしますが。

 御本の冒頭に収録された一篇から、
 読み手の私たちは
 つくづく考えさせられます。

 《旅》とは、何だろう……?

「むむゥ? そのォぎもんはァ~…」
「がるぐるる!」(←訳:奥が深い!)

 川端康成さん著『顔』。

 短編というより掌編というべきなのでしょう、
 文庫のページにして
 2頁半にも足りないほどの短い作品のうちに。

 川端さんは、
 ひとつ、ふたつ、
 いえ、幾百万の《旅》を映し出します。

 列車や飛行機に乗ることが旅、なのではない。

 荷を手に旅館やホテルを訪ねること、
 その土地ならではの何かを愉しむこと、
 日常から離れた特別な時間を持つこと、
 それがすなわち旅――なのではない。

「えッ? そうゥなのッ??」
「ぐぅるがるる??」(←訳:じゃあつまり??)

 わずか数行の中に、
 数世代の長さに及ぶ《旅》を
 川端さんは語ります。

 それは数十年か、数百年か、
 或いは数世紀をも超える《旅》。

 《旅》が始まったとき、
 もちろん列車も飛行機もなかった。
 メールも電報も手紙さえもなかった。

 そんな頃から、
 続く旅もある――

 と、この作品で教えられたら、
 ええ、先入観や既成概念から解き放たれ、
 あらためて《旅》に向かい合いましょう。

「いろいろなァ~さッかさんのッ」
「がるるるるる!」(←訳:いろいろな旅!)

 景山民夫さんの『税関にて』で、にやり。

 井上ひさしさんの
 『いとしのブリジット・ボルドー』で
 ぷふふと吹き出し。

 星新一さんの『不満』に
 うんうん、と頷き。

「どうせェたびをォするならァ~」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:宇宙の果てまで!)

 巻末に収録されている
 選者・山田裕樹さんによる『さまざまな旅、それぞれの旅』、
 西上心太さんによる解説も必読ですよ。
 旅が好き&活字が好きな皆さま、
 ぜひ、一読を♪
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 《山屋》の魂 ~

2018-02-15 22:04:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~…おわッちゃッたでスねェ~…」
「がるる!ぐるるがぅるるる……!」(←訳:虎です!さらばチョコたち……!)

 こんにちは、ネーさです。
 毎年のことではありますが、
 バレンタインデーから一夜明け、
 ショコラの季節に別れを告げねばならないのは悲しいわ……
 このヘコんだココロをリカバリーするために、
 さあ、本日の読書タイムは
 ファイティングスピリッツ溢れるこちらの御本を、どうぞ~♪

  



         ―― 蒼き山嶺(さんれい) ――



 著者は馳星周(はせ・せいしゅう)さん、2018年1月に発行されました。
 おっと、ファイティングスピリッツといっても
 ボクシングじゃなくてね、
 この御本で大きなテーマとなっているのは
 登山!です。

「ひょうしのォ、おしゃしんもォ~!」
「ぐるがるる!」(←訳:雪山だもん!)

 そう、物語が始まるのも、
 雪原の風景から。

 主人公にして語り手の《わたし》は、
 得丸志郎(とくまる・ひろし)さん。

 かつては長野県警の山岳救助隊で、
 現在は北アルプス北部地区の
 遭難対策協議会に勤めている
 筋金入りの、生粋の、
 ばりばり現役の“山屋”さんです。

「いちりゅうぅのォ、とざんかァさんッ?」
「がるるぅ!」(←訳:山男かぁ!)

 白馬村観光課の顧問も務め、
 ときには山岳ガイドとして
 日夜“山”とともに在る得丸さん――
 
 とはいえ、お仕事の入っていないオフの日、もあって。

 今日は、ちょうどそんな一日。

 白馬の鑓(やり)温泉小屋近辺の
 残雪の様子を確認後、
 さて、汗を拭いて、
 水分を補給して、と
 ひとやすみしていると。

「あッ? だれかァ、くるみたいィでスよッ?」
「ぐるるがる!」(←訳:登山者だよ!)

 下方から登ってくる登山者を一瞥し、
 得丸さんは怒りを抑えきれません。

 残雪期の後立山(うしろたてやま)連峰を
 あんなヘロヘロ足で登ろうってのか?

 服装・装備は充分だろうと、
 それで体力と技術をカバーできるってもんじゃない。

   ふざけやがって!

「とめるゥ~べきィ?」
「がるるぐる!」(←訳:止めるべき!)

 登山者に声をかけた得丸さんは
 そこで息を呑みます。

 明らかに技術不足のその登山者は、
 かつて大学の登山部で
 得丸さんとともに北アルプスを縦横に駆け抜けた
 旧友の、現在の姿……?

「うゥ~んッ? ふとッちゃッてまスねッ?」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:呼吸も乱れてます!)

 白馬岳(しろうまだけ)に登る、という友人を、
 得丸さんは放っておけません。
 いまのお前にはムリだ、
 と諭しても聞く耳もたぬ彼に付き添い、
 ガイドの役を務めることになりましたが。

 おかしい。

 買ったばかりの、ピカピカのウェア、登山靴。
 担いでいるザックは、重過ぎる、大き過ぎる。
 山についての知識を備えているはずなのに、
 こいつはなぜ、
 こんな無茶、無謀なことを?

「じじょうがァ、あるゥ??」
「がるるるぐるる?」(←訳:怖ろしい事情が?)

 得丸さんの不審と危惧は、
 程なく的中します。

 友人は、警察から追われている……!

「じゃあァ、これはッ?」
「ぐるる~??」(←訳:逃避行~??)

 天候険しい雪山という、
 異界に等しい極限の地。

 なぜ、そこへ?
 どうして、いま?

 “山屋”さんたちの胸に去来する幾万の想いに彩られた
 山岳サスペンスであり、
 ミステリー作品でもあるこの御本、
 一気読みをおすすめします!
 著者・馳さんのファンの方々も
 エンタなフィクションをお探し中の活字マニアさんも、
 どうか、ぜひ♪
 
 
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

― 和装と、玲瓏美女 ―

2018-02-14 21:38:55 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 がッかりィしたりィ~よろこんだりィ~」
「がるる!ぐるるがるぐるる!」(←訳:虎です!忙しい一日でした!)

 こんにちは、ネーさです。
 CLでは我らがユヴェントスが引き分けに終わったことに泣き、
 オリンピックでは平野選手の頂上決戦に声援を送り、
 朝からバタバタだったバレンタインデーは
 読書……をサボって、
 ↓こちらの展覧会情報を、さあ、どうぞ~♪

  



           ―― 和装の美 ――



 群馬県高崎市の高崎市タワー美術館にて、
 会期は2018年2月10日~3月21日
 (月曜休館、ただし祝日の場合は開館し、翌火曜日休館。
  会期中の休館日は2/13・19・26、3/5・12・19)。
 『松園 清方 深水を中心に』と副題が付されています。

「ふァうゥ! くらしかるゥ!」
「ぐるるがる~!」(←訳:きれい過ぎ~!)

  

 あまりにもきれいで、
 現実感が薄らいでしまうかのような
 和服の美人さん――

 ほんの数十年前の日本では
 こういった装いが普通だったのだなぁ、と思うと
 感慨深い、というか、
 呆然としてしちゃいいますね。

「まるでェ、おとぎィばなしィ?」
「がぅるるるーるぐる!」(←訳:ファンタジーの世界!)

  

 この展覧会では、
 美人を描く画家さんとして名を馳せた
 上村松園さん、
 鏑木清方さん、
 伊東深水さんを中心に、
 上方のはんなり美女さんから
 江戸のしゃっきり美人さんまで、
 日本画に於ける和装美の表現が紹介されます。

 また、江戸時代の小袖など服飾・染色作品、
 鏡台などの工芸作品も
 出展されるんですよ。

「わほッ♪ いべんともォ、ありまスゥ~!」
「ぐるるがるるる?」(←訳:扇子をデザイン?)

 3月の3日と13日には
 ワークショップ《扇子に絵を描こう♪》が開催されます。
 扇子に自分で絵を描いてオリジナル扇子を作ろう!
 という企画は(費用として¥500が必要です)、
 各回先着16名まで。
 お申込みは、美術館にお電話してくださいな。

 他に学芸員さんによるギャラリートークも予定されているので、
 美人画好きな皆さま、
 美術館HPで詳細をご参照の上、お出掛けを!

 
 


   では、ここでバレンタインデーならでは?なオマケ画像も!
   
    『チロルチョコ』さんの新作
    《桔梗信玄餅》チョコが、↑こちら!
    「むむッ!このォ、あじわいィはッ!」
    「がるるぐるるがる!」(←訳:リアル信玄餅風味!)
    ネーさ弟が箱買いしてきた変わり種チロル、
    本当に似てるんです、信玄餅のあの味に!
    山梨出身の方々は必食ですよ♪
    
    
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《もしも》で、笑顔を。

2018-02-13 22:09:15 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うきゃッ! これはァ、おなかがァすきそうゥでス!」
「がるる!ぐるがるるるるるぅ!」(←訳:虎です!お湯沸かさなくちゃ!)

 こんにちは、ネーさです。
 連休が終わってしまって、しょんぼり……な方々に、
 はい、本日の読書タイムは、
 食欲とは別の意味合いでお腹を抱えてしまうこと必至の、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



  ―― もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら ――



 著者は神田桂一(かんだ・けいいち)さん、菊池良(きくち・りょう)さん、
 2017年6月に発行されました。
 ええ、活字マニアの皆さまは御存知でしょう、
 '17年の読書界で話題を読んで笑いを誘った異色作、
 《カップ焼きそば》好きさんには天国のような
 パスティーシュ本です。

「じょうだんッ、かとォおもいましたでス!」
「ぐるがる!」(←訳:最初はね!)

 おそらく当初は本当に冗談気分だったのでしょう。

 作家・村上春樹さんの文体をお借りして、
 インターネット上で発表した、

   《1973年のカップ焼きそば》。

「うそつきィ!……なんだけどォ!」
「がるぐるるる~!」(←訳:面白可笑しい~!)

 パスティーシュで読み手を笑わせる、というのは
 既に前例があります、が。

 《カップ焼きそば》をネタに、いえ、テーマに、
 ここまで情熱を注ぎまくってパスティーシュ集を作った、のは
 なかなかにレアじゃないかしら♪

 本文は、まず、
 太宰治さん風の《焼きそば失格》でスタートを切り、
 次の、
 《もし手塚治虫が太宰治を描いたら…を田中圭一が描いたら》で
 早くもトップスピードに乗ります。

 そして息をもつかせぬまま、
 村上春樹さん風の《1973年のカップ焼きそば》、
 コナン・ドイルさん風の《湯切りの研究》と続きます。

「おこッちゃだめェ、でスよゥ~!」
「ぐるぐる♪」(←訳:くすくす♪)

 著者の神田さん菊池さんに
 遠慮という概念はないようです。
 それとも、炎上狙いなのでしょうか。

 星野源さんも(《焼きそば恥だが役に立つ》)、
 志賀直哉さんも(《焼蕎麦行路》)、
 レイモンド・チャンドラーさんも(《ロング・カップ焼きそば》)
 引っ張り出されて、
 焼きそばの作りかたを語る羽目になりました。

「あッ? これッてェ、ぶんごうゥさんッ?」
「がるるぐるがるー!」(←訳:議論の余地ありー!)

 故人となった作家さん、だけではなく。

 現役の作家さん、ミュージシャンさん、
 漫画家さんに評論家さん、
 お笑いの芸人さん、
 さらには
 週刊プレイボーイさん、
 読売新聞さんのコラム、
 ヒップホップの作詞風に、と
 手当たり次第に
 《もしもの世界》が拓けてゆきます。

 ……これ、御本人さんの許可いただいてるのかなぁ?
 いえ、いただいてるワケないわよね、
 コナン・ドイルさんもチャンドラーさんも
 そもそもインスタント食品の焼きそばなんて
 見たことも聞いたこともないでしょうから。

「あぶないィでスゥ~♪」
「ぐるるるるる!」(←訳:いろんな点で!)

 私ネーさが大笑いしてしまったのは
 三島由紀夫さん風の《仮面の焼きそば》、
 沢木耕太郎さん風の《深夜焼きそば特急》、
 石野卓球さん風の
 《俺の焼きそばはどれをとっても機械だぜ》。

 そしてあまりのクオリティの高さに
 これはパスティーシュじゃなくて
 本物の鳥山明さんや本宮ひろ志さんが
 描いてるのでは?と疑念さえおぼえてしまう
 田中圭一さんによるパスティーシュ画は
 素晴らしい!の一言に尽きます。

「ぶらぼォ~!」
「がるる!!」(←訳:大拍手!!)

 さあ、貴方の好きな文豪さん……の文体は、画調は、
 この御本のどこかで見つかるでしょうか?

 頁を捲るたび、
 なぜか元気と笑顔が湧いて(沸いて?)くる楽しい一冊を、
 皆さまも、ぜひ♪

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

~ 永遠の三角形 ~

2018-02-12 22:15:06 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かーにばるゥ!」
「がるる!ぐーるるる!」(←訳:虎です!カーニバル!)

 こんにちは、ネーさです。
 いま、世界各国の観光地でカーニバルが盛り上がっています。
 南半球のブラジルでは華やかにパレードも開催されていて、
 ……一方、日本では。

「おおゆきィ?」
「ぐるるー!」(←訳:寒波だー!)

 寒波の中の本日の読書タイムは、
 さあ、雪の世界を想わせるこちらの御本を、どうぞ~♪
 
  



        ―― ものがたり 白鳥の湖 ――



 著者は ものがたり白鳥の湖編集室の皆さん、イラストはガブリエル・パチェコさん、
 底本となったパチェコさんによる原著作品は2009年に、
 日本語版は2017年12月に発行されました。
 
「あはァ! ばれえェ、でスねッ!」
「がるるるぐるるがる!」(←訳:バレエといえばこれ!)

 ピュートル・チャイコフスキーさん作の“三大バレエ”のうち、
 最も人口に膾炙しているあのメロディは、
 そもそもどのような物語のために創られたのでしょうか。

「げんさくゥ、でスかァ?」
「ぐるる……がーる?」(←訳:それは……えーと?)

 『白鳥の湖』の原作とされるのは
 ドイツの作家ヨハン・カール・アウグスト・ムゼーウスさん著
 『奪われたヴェール』。

 それを脚色したバレエ作品は1876年に完成したものの、
 ボリショイ劇場での初演では好評を得られませんでした。

 あらためて『白鳥の湖』が評価されるようになったのは、
 1895年――初演より20年近くの時が経過していました。

 いまはもう、バレエの代名詞であるとも言える
 『白鳥の湖』ですが……

「これはァ、おおいにィ~びッくりィ!」
「がるるっるぐるぅ!」(←訳:そうだったのかぁ!)

 オデット姫は、
 昼間は白鳥になってしまう呪いをかけられている――

 という点は、
 バレエに詳しくなくても多くの方々が知っていますよね。

「ふァいッ! きほんッでス!」
「ぐるるるがるぅ!」(←訳:基礎知識だよぅ!)

 その呪いは、誰がかけたものなのか。
 なぜ、かけたのか。

 そんな基本中の基本を、
 恥ずかしながら私ネーさ、知りませんでした。
 この御本を読んで、初めて理解しました。
 パチェコさんが描く“白鳥湖譚”とは。
 
   オデット姫が呪いをかけられたのは
   悪魔ロットバルトからの
   求愛を拒んだがため。

   怒り狂ったロットバルトが
   昼間は白鳥の姿に変わるよう
   姫を呪ったことが
   物語の始まり――

 ……そうか、そうだったのか!!!

 『白鳥の湖』は、
 悪魔ロットバルトの失恋話だったのか!!!

「ええッ? そッそうなのッ??」
「がーるぐるがるるる!」(←訳:ネーさ暴走してるよ!)

 あ、はい、そうね、
 私のこの観方、
 うがったもの、というか、偏ってるもの、ではありましょうが。

 悪魔ロットバルトと、
 王子と姫のものがたり。

 ふと、『オペラ座の怪人』を連想してしまいます。

 報われぬ恋と、
 成就する恋の哀切な対比。

 恋する者たちの、永遠の三角形……。

「じゃあァ、ろッとばるとォはァ~?」
「ぐるるるるがるぐる?」(←訳:オペラ座の怪人なの?)

 森に棲む悪魔ロットバルトと
 オペラ座を支配する怪人エリック。

 ええ、もちろん、
 パチェコさんの絵に
 『オペラ座の怪人』の面影を読み取るのは無理が過ぎます。
 ふたつの物語は、まったく別のもの。

 でも、ちょっと気に懸かったなら。

 本屋さんの児童書/絵本のコーナーで、
 この御本を、探してみてくださいね。
 大判の、
 淡いグレーの色合いが美しい表紙の一冊を、
 皆さま、ぜひ。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな《ヒト》たち。

2018-02-11 22:00:24 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 しゅくじつゥ~でス!」
「がるる!ぐるるるるる~!」(←訳:虎です!建国記念の日~!)

 こんにちは、ネーさです。
 冬の嵐もひと休み?となった祝日の読書タイムは、
 硬派でシリアス、
 かつ面白さMAX!なノンフィクション作品を御紹介しますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪
 
  



       ―― 我々はなぜ我々だけなのか ――



 著者は川端裕人(かわばた・ひろと)さん、
 監修は海部陽介(かいふ・ようすけ)さん、2017年12月に発行されました。
 『アジアから消えた多様な《人類》たち』と副題が付されています。

 《我々はどこから来たのか/我々は何者なのか/我々はどこへ行くのか》

 といえば、
 ゴーギャンさんの有名な作品の題名ですけれど、
 この御本のテーマは美術ではありません。

「てーまはァ、じんるいィ!」
「ぐるがるる!」(←訳:進化人類学!)

 御本冒頭の『はじめに』で、
 著者・川端さんはこう記しています。

   1990年代から2000年代にかけて
   人類の起源をめぐる大論争があって、
   アフリカで生まれたホモ・サピエンスが全世界に広がったという
   《アフリカ単一起源説》が
   定説になった――

「ふむふむゥ、きいたことォありまスゥ!」
「がるるぐる!」(←訳:人類の誕生!)

 しかし。

 学者さんたちの探究やチャレンジが
 そこで終わってしまったわけではありません。

 耳にした憶えがありますよね、
 ジャワ原人、北京原人。
 彼らはどうなってしまったのか、
 いえ、今はどんな扱いを受けているのか?

 そしてまた、
 新たな発見が相次いでいます。

 他ならぬ、ここアジアの地で。

「へェ~?」
「ぐるるがるるっ?」(←訳:どこでどこでっ?)

 御本の本文は
 第1章『人類進化を俯瞰する』
 第2章『ジャワ原人をめぐる冒険』
 第3章『ジャワ原人を科学する現場』
 第4章『フローレス原人の衝撃』
 第5章『ソア盆地での大発見』
 第6章『台湾の海底から』
 終章『我々はなぜ我々だけなのか』
 の各章から構成されています。

 読んでいて特に唸らされたのが
 第4章でした。

 インドネシアの、フローレス島。
 リャン・プア洞窟。
 
 そこで発見された人類化石は……

 身長1メートルあまり。

「ふァ~…いちィめーとるゥ??」
「がるるるぅ?」(←訳:ホントにぃ?)

 本当だったから
 世界中の学者さんたちが仰天したんです。

 見つかった化石は
 1万8000年から3万8000年前のもの。
 身長1メートル余で、小柄。
 島という、特殊な環境も重要。

 小柄であるがゆえに
 《ホビット》と通称を奉られた、と聞けば、
 『指輪物語』ッファンの方々は
 ドキドキしちゃいますよね。

 ホビットたちのような
 “小さなひと”が本当に存在したのか?と。

「いたのッ??」
「ぐる!」(←訳:わお!)

 《ホビット》ことフローレス原人の真の姿とは?
 さらに、台湾で発見された原人とは?
 なぜ、アジアで発見が続くのか?

 かつて確かに存在していたはずの彼らは
 どこへ行ってしまったのか。
 なぜ、ここには“我々”しかいないのか――
 現在進行形の《進化の謎》に迫るノンフィクション作品は、
 理系さんにも文系さんにもおすすめです。

 《ヒト》の来た道に思い馳せつつ、
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね♪
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美人画、ずら~り♪

2018-02-10 21:45:47 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 またまたァ~はるのォいろあいィ!」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!目を惹くよね!)

 こんにちは、ネーさです。
 お花屋さんの店頭で、
 パステルカラーのスイートピーたちの横に現れたのは、
 くっきりした色合いのアネモネ!
 明るい春の兆しが嬉しくなっちゃう連休は、
 さあ、読書をちょこっとばかりサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  



         ―― Hokusai Beauty ――



 東京・墨田区の すみだ北斎美術館にて、
 会期は2018年2月14日~4月8日(月曜休館)、
 『華やぐ江戸の女たち』と副題が付されています。

「むゥ? びじんがァ、でスかッ?」
「ぐるるがるるぐぅるるる?」(←訳:富士や波の絵じゃなくて?)

  

 現在、葛飾北斎さんの名を聞いて、
 多くの方々が思い浮かべるのは
 《冨嶽三十六景》の
 青い波しぶきが画面を席巻する絶景であったり、
 朱赤に染まった富士の山肌であったりするのでしょうが、
 存命時の北斎さん、
 こんな風に呼ばれたこともあったそうです。

  《美人画の北斎》―― 

「ほわわァ? それはァ~」
「がる~!」(←訳:意外~!)
 
  

 春信さんや歌麿さんとは趣を異にする
 北斎さん&北斎さん一門の描く美人画の特徴は、
 顔貌の造作よりも……

 ↓このテキスタイルにあり?

  

 チラシ(フライヤー)表面の
 北斎さん作『枕草子を読む娘』は、
 振袖、帯、半衿の柄模様と配色、
 どれも凝りに凝ってます。
 
「もしかァしたらァ~…?」
「ぐるるがるぅるるぐる?」(←訳:主役は人じゃなく着物?)

 着物に劣らず注目したいのはヘアスタイル。

 この展覧会には、
 北斎さんと一門さんの描いた美人画、
 結髪雛型や装身具・化粧道具など江戸風俗を伝える
 ポーラ文化研究所所蔵の資料など、
 約130点が出展されます。

 また、講演会やスライドトーク等のイベントもあり、
 前期(2/14~3/11)と
 後期(3/13~4/8)で
 一部展示入替えがありますので、
 北斎さんマニアの方々は
 詳細を美術館HPで確認してから、
 お出掛けしてくださいね♪

「さくらのォきせつゥにィ、おでかけッ!」
「がるるるぐる!」(←訳:おすすめです!)
 



    さて、連休のオマケ画像は……はい、こちらで♪
   
    桃の節句が近付いたので、
    『日本橋菓房』さんの
    《不二家ネクター ピーチもち》が
    一年ぶりに帰ってきました。
   「もちもちィ!」
   「ぐっるる!」(←訳:ふっくら!)
    来週はまた寒波が……
    パリは大雪だし……
    でも春はもうすぐそこさ!と夢見つつ、
    皆さま、どうか穏やかな休日を♪
    
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お菓子に、歴史あり。

2018-02-09 22:21:48 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでッス!
 ふァ~、おりんぴッくゥ?」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!応援するよー!)

 こんにちは、ネーさです。
 いよいよ始まった冬季オリンピック、
 日本の選手さんはもちろんのこと、
 いまだ余震が続いているという台湾の選手さんたちに
 全力で声援を送りたい!
 いえ、全選手さんがケガなく実力を発揮できるよう祈りながら、
 さあ、文科系で運動オンチな私ネーさ、
 読書タイムをガンバります♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
 
  



       ―― 歴史をつくった洋菓子たち ――



 著者は長尾健二(ながお・けんじ)さん、2017年12月に発行されました。
 『キリスト教、シェイクスピアからナポレオンまで』と副題が付されています。

「もうすぐゥ~ばれんたいんでいィ~♪♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:お菓子LOVE!)

 2月14日のバレンタインデー直近の週末ですから、
 チョコレートショップさんはもとより、
 洋菓子屋さん、和菓子屋さんでも
 チョコレートを使ったお菓子やケーキがショーケースを彩り、
 私たちのような甘いモノ好きを苦しめます。

 ああ、全部欲しい。全部食べたい。

「それはァ、ちょッとォ~…」
「がる~!」(←訳:無理~!)

 かくも私たちを魅了する“美味しいもの”。

 当然のことではありましょうが、
 先人さんたちもまた、
 甘く美味しいお菓子の虜(とりこ)となり、
 新たなお菓子の開発にいそしんできました。

 30年に渡って 
 (社)日本洋菓子協会連合会にて
 洋菓子専門月刊誌『ガトー(GATEAUX)』の編集に携わったという 
 著者・長尾さんも
 いうなれば《お菓子の世界のひと》です。

 ただ、長尾さんの好奇心を掴んだのは、
 お菓子の“歴史”だったのですけれどね。

「おかしィにもォ、れきしィ、ありッ!」
「ぐるるるる!」(←訳:伝説もだよ!)

 フランス料理やイタリア料理の世界に
 巨匠を讃えられる料理人さんがいるのと同様、
 洋菓子の分野にも偉大なシェフが存在します。

 パティシエの王様と呼ぶべき
 アントナン・カレームさん。

 フィユタージュ生地の発明者とされる
 クロード・ジュレさん。

 そして、
 シェフさんたちが発明したお菓子を
 世に広めていったのは、
 権力者たちや貴族たち、
 詩人さんや作家さん、
 街頭の売り子さんたち――

「しょうせつかァさんとォ、おかしィ!」
「がるぐるるるる!」(←訳:相性いいんです!)

 プルーストさんのマドレーヌについては
 あらためて申すまでもありませんが。

 副題からもお分かりのように、
 シェイクスピアさんも作品のあちこちに
 ショートケーキ(注・日本のショートケーキとは別物です)、
 ビスケットなどの言葉をちりばめ。

 エドモン・ロスタンさんは
 『シラノ・ド・ベルジュラック』の中で
 ブリオシュ、パン・デピス、アンゼリカ、クリーム、と
 お菓子用語を連呼する。

 どうもね、大作家さんほど
 甘いものがお好きみたいですわね。

「ずのうゥろうどうゥにはァ、ひつうようゥでス♪」
「ぐるるる!」(←訳:お菓子が!)
 
 お菓子が生まれてきた経緯を探る
 歴史ノンフィクションであり、
 お菓子の生みの親さんと
 お菓子を愛好する文化人さんについての
 評伝でもあるこの御本、
 中世~近代の欧州史に興味をお持ちの活字マニアさんにも
 おすすめです。
 お菓子好きさんは、ぜひ、一読を♪
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする