テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 配役は、お好みで ~

2020-05-11 22:32:52 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 えあこんッ、しゅつどうゥ!」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!冷房ON!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日5月11日は、2020年初の冷房稼働日となりました……
 明日以降も暑いのかなぁ?と戦々兢々としながらも、
 さあ、元気をチャージする読書タイム!
 本日は、こちらの五御本を、どうぞ~♪

  



  ―― 生物学探偵 セオ・クレイ 街の狩人 ――



 著者はアンドリュー・メインさん、
 原著は2018年に、画像の日本語版は2020年1月に発行されました。
 英語原題は『LOOKING GLASS』、
 《生物学探偵セオ・クレイ》シリーズの長編第2作目です。

 以前に御紹介しましたシリーズ第1作目
 『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』では――

「だいかつやくゥ!」
「ぐるる!」(←訳:大評判!)

 そうね、
 物語の主人公にして語り手の『わたし』こと、
 生物情報工学者のセオ・クレイさんは
 或る重大事件に巻き込まれたものの、
 結局は犯人を突き止め、
 対決する事態にまでなりました。

 それは紛れもなく”大活躍”ではありましたが、
 活躍し過ぎちゃったんでしょうか、
 ネットのネタにされ、
 TVや新聞にも名前が大きく載る羽目に……
 となると、
 いろいろ弊害も出てきます。

「きぶんはァ、どんよりィ~…」
「がるるる~…」(←訳:暗いよね~…)

 大学を離れたクレイさんの、
 新たな職場は
 某テクノロジー企業。

 この企業さんがね、
 いわゆる“いけすかない”ってヤツでねえ。

「くんくんッ! においィまス!」
「ぐるるがる!」(←訳:陰謀の匂い!)

 お給料はいいんだけれども。

 政治のダークサイド――
 権力や巨額の予算が動く軍事産業や、
 非合法な諜報活動に
 利用されているんじゃないだろうか。

 そんな疑いに苛まされ、
 屈折した心情の中にいるクレイさんのもとへ、
 ひとりの男性が訪ねてきました。

 ああ、またか……。

 男性の話を聞く前から、
 クレイさんはため息をつかずにはおれません。

「きょうもォ、やぱりィ~」
「がるるぐるる!」(←訳:誰かがSOS!)

 有名になってしまったことの、
 デメリットが、まさに、これ。

 見知らぬ誰かが、
 事件を見事に解決したクレイさんに、
 私の事件も解決して!助けてよ!と
 SOSを送って、
 いえ、SOSを送りつけてくるのです。

 その“助けて!“の量たるや、
 あまりにも膨大で、
 クレイさんの手に負えるものではなく、
 今はもう、SOSに応える気力さえ
 見出せなくなって。

「でもォ~…」
「ぐるるるがるる……?」(←訳:なんだか今日は……?)

 気の迷い、というものでしょうか。

 クレイさんは男性の話を聞き、
 調査しますと約束してしまいます。

 余計なことに
 首を突っ込まずにいる方が
 楽なのだと
 分かっていながら。

「さッそくゥ、げんちィにィ!」
「がるるぐっる!」(←訳:西海岸だって!)

 テキサス州から、
 カリフォルニア州へ。
 事件を追って、追って、追いかけて、
 クレイさんが見つけたものは……?

 推理を重要視する探偵小説とは
 やや異なって、
 どちらかというとアクション系サスペンスに近い
 《セオ・クレイ》シリーズは、
 エンタなミステリ好きさんに、
 そして映画好きな方々にもおすすめです。

 この作品を映画化するとしたら、
 キャストは?監督さんは?音楽は?
 なぁんて想像を逞しくしつつ、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 

  
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~ ここがうわさの、ゆめぎんこう ~

2020-05-10 22:14:57 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きたのォくにでェ、ごォ~るッ!なのでス!」
「がるる!ぐるるがるぐる!」(←訳:虎です!桜前線稚内到達!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日5月10日、稚内と釧路で
 サクラの開花が観測されたそうです♪
 最北の観測点にゴールしたサクラちゃんたちに
 労いの拍手を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~!

  

 月刊誌『MOE』の2020年6月号……

 えーと、あのぅ、ちょっと違うんですね、
 私ネーさのお目当ては、
 ↑こちらの『MOE』誌であって『MOE』誌でなく――

「じゃあァ、こッちィでスかッ?」
「ぐるがる!」(←訳:付録です!)

  

 ↑『MOE』6月号特別付録の、
 《ピーターラビット ペーパーファイル》は、
 可愛い!とっても可愛い、んですけど、
 やっぱり違うんです。

「それならァ~…」
「がるる!」(←訳:これだ!)

 はい!そうなんです!
 お目当ては、↓こちら~!

  


 
       ―― ゆめぎんこう ――



 『MOE6月号』絵本ふろくの著者はコンドウアキさん、
 表紙を含めて36ページ、
 サイズはハガキより少し大きいくらい、の小型本です。

「ゆめェがァ、ぎんこうッ??」
「ぐるがるるる?」(←訳:夢を預けるの?)

 ゆめぎんこう――

 それはずいぶんと奇妙で不思議千万なお店です。
 扉を開ければ、
 カウンターの奥からお客さんに挨拶してくれるのは、
 いかめしい制服の行員さんではなくて、
 表紙に描かれていますね、
 まあるい顔の、『ぺんぺん』さん。

 そして、
 お客さんと『ぺんぺん』さんを
 つなぐモノとは……?

「ふァいッ! ここからァさきィはァ~…」
「がるるるぐる!」(←訳:企業秘密です!)

 ゆめぎんこう。
 そこで、いったい何が起こるのか。
 『ぺんぺん』さんのお仕事の、内容とは。

 “リラックマの生みの親”として知られる
 著者・コンドウさんが描く水彩画は、
 優しい光を湛えた宝石のようで、
 本当に惚れ惚れさせられます。
 
 『MOE』6月号の36~37ページには、
 この『ゆめぎんこう』についての特集記事があり、
 作品が出来上がるまでの裏話なども
 掲載されていますよ。

「ひッけんッ!」
「ぐる!」(←訳:必読!)

 甘やかで、切なく、
 こころに残る『ゆめぎんこう』のものがたりは、
 全活字マニアの皆さまに激おすすめです。
 どうかぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
 
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~ 札幌に、花よ咲け ~

2020-05-09 23:14:51 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きょうはァ、あいすくりィ~むゥ~♪」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!記念日だね!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日5月9日は《アイスクリームの日》!
 そうよね~アイスクリームが美味しい季節ですよね~♫♪
 次回の買い出しではどんなアイスクリームを買おうかな?
 なぁんて妄想しつつ、
 さあ、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  


  
      ―― 蜷川実花 展 ――



 北海道札幌市の札幌芸術の森美術館にて、
 会期は2020年4月25日~6月28日が予定されていましたが、
 現在は臨時休館中のため、
 開幕延期となっています。

「わふゥ! このォ、しきさいィ!」
「ぐるがるるるぅ!」(←訳:赤が効いてるぅ!)

 写真家さんであり、また、
 映画監督、デザイン、ファッションも、と
 幅広く活動している蜷川実花さんの展覧会の副題は、
 『――虚構と現実の間に――』。 

  

 展示されるのは、
 花々を撮影した『永遠の花』『桜』、
 著名人やスポーツ選手を撮影した
 《Portraits of the Times》や、
 《うつくしい日々》といった
 蜷川さんの代表作ばかり♪

 学芸員さんによるギャラリーツアー、
 ワークショップなど
 予定されていた関連イベントは
 中止になってしまったのですけれど、
 展覧会自体の会期は、
 6月28日までと
 まだまだ時間的に余裕があります。
 
 なので、もしかしたら……?

「きたいィしちゃゥ!」
「がるぐるるるがるるる!」(←訳:開幕できるといいなあ!)

 医療従事者の方々&社会インフラを支えて下さっている方々、
 そして札幌の方々にもエールを送りながら、
 どうか、一日も早く
 穏やかな日常が戻ってきますように……
 

 
 
   では、ここで驚嘆のオマケ画像も、じゃじゃ~ん!
   
   『ローソン』さんの
   《食べマスRilakkuma》は、
   ええっ!どうしよう!
   どこから食べたらいいの?なアート和菓子、
   プリン味のリラックマちゃんと
   イチゴ味のキイロイトリくんです!
   
   「ひゃあッ!」
   「ぐるるぅ!」
   
   「こッちもォ、にてるゥ!」
   「がっるる!」(←訳:そっくり!)
   食べちゃって……食べちゃっていいのか、これ……
   食べて……食べても……
   ええい!
   ぱくり!!
  「ぎゃああッ!」
  「がる~!」


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― 《奇》しき旅の記録 ―

2020-05-08 23:41:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふァ~…つつじィ、さきはじめましたでス!」
「がるる!ぐるるのがるる!」((←訳:虎です!派手のピンク!)

 こんにちは、ネーさです。
 フジの花がそろそろピークを越え、
 次に咲き始めたのは
 まぶしい濃ピンク色のツツジのお花ですね。
 本日の読書タイムは、
 派手ハデな色合いのツツジ花よりも
 どーんと目立つ表紙の、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  



         ―― 奇界紀行 ――



 著者は佐藤健寿(さとう・けんじ)さん、
 単行本は2015年に、画像の文庫版は2020年2月に発行されました。
 季刊誌『怪』に連載された記事を中心に、
 著者・佐藤さんが巡った《奇妙な世界》の見聞録を収録する
 フォトエッセイ集です。

「きみょうゥなァ、せかいィ?」
「ぐるるがる!」(←訳:だから奇界!)

 奇妙な世界――奇界。
 それって、例えばどこなのかしら?
 と、まずは本文の手前、
 目次を眺めてみると、
 ほほぉ、これが、《奇界》!

 台湾の貝殻回廊……

 米国の、砂漠にそびえる“神の山”……

 珍奇なものいっぱいの、タイ……

 トルコに残る、人類最古の神殿……

「とッ、とおいィ~でスゥ!」
「がるっ?ぐるるがるるるる!」(←訳:あれっ?ここは遠くないよ!)

 はるか地の果てにあって、
 容易にたどり着けない場所が《奇界》、
 なのだと思ったら、
 あらら、佐藤さんは私たちのすぐ”お隣り”にも
 《奇界》を見出します。

 そこは、都心から電車で2時間弱、
 車で3時間ほどの距離にある
 東京・奥多摩町の。

 日原(にっぱら)鍾乳洞。

 私たち多摩っ子が、
 『檜原(ひのはら)村の洞窟』
 と呼んだりする、
 都下最大の、いえ、関東でも指折りの
 巨大な地下空間です。

「まなつゥでもォ、ひんやりィ~…」
「ぐるるるるがるるぐるる!」(←訳:都心部とは完全に別世界!)

 私ネーさが個人的に、
 これは《行ってみたい奇界》だわ!と、
 目を奪われたのは、
 南米アルゼンチンの山奥にあるという、
 カピージャ・デル・モンテ。

 古くからインディヘナ(先住民)の聖地とされている
 小さな農村は、いわゆる、

 “UFOの村”!

「おおおォッ!」
「がるるぐるがる!」(←訳:それは奇界だね)

 有名なUFO目撃スポット、とは言いながら、
 滞在中、ただの一度も
 UFOを見ることができなかった佐藤さん。

 けれど、村の雰囲気は温かく、
 優しさに満たされていたと回想するのです。

 UFOを見るためではなく、
 あの村の人びとに、
 もう一度会いに行くのだ――

「うんうんッ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ステキな奇界だ!)

 そしてまた、
 水木しげるさんへの憧憬、
 漫画家の諸星大二郎さんとのパプアニューギニア旅日誌、
 澁澤龍彦さんを偲ぶイタリア巡礼記も、
 旅好きな活字マニアさんは
 羨ましくて歯ぎしりしちゃうことでしょう。

 こういう旅、してみたい!と。

「たびィ、いいなァ~…」
「がるるるるるぐる~…」(←訳:行きたいよね旅に~…)

 現状は、
 旅なんてコロナ禍のせいで無理!
 到底ムリ!に見えますが、
 いえいえいえ、
 そんなに悲観する必要はないんじゃないかしら。

 人間って、
 けっこう諦めの悪い生きものですもん、
 旅行の愉しさ&面白さを知ってしまったからには。

「かならずゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:また旅へ!)

 いつか県境を、国境を、
 空を、海を越えて
 旅に出る日を指折り数えつつ、
 摩訶不思議な《奇界》語りを
 皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね♪
 

 
  

 
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~ ゆらめきのダイアモンド ~

2020-05-07 22:44:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こんやはァ、まんげつゥでスよゥ~!」
「がるる!ぐるるーるーる!」(←訳:虎です!フラワームーン!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい! 満月は月ごとに呼び名があって、
 5月の満月は《フラワームーン》!
 ちなみに4月は《ピンクムーン》、
 6月は《ストロベリームーン》…と先ほど知りました。
 月に住む女神さまとウサギさんに
 疫病退散を祈願したあとは、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
      ―― カッティング・エッジ ――



 著者はジェフリー・ディーヴァーさん、
 原著は2018年に、日本語版は2019年10月に発行されました。
 英語原題は『THE CUTTING EDGE』、
 著者ディーヴァーさんの代名詞ともいえる
 《リンカーン・ライム》シリーズの第14作目です。

「まんはッたんにィ~かえッてきましたでス!」
「ぐるるがるる!」(←訳:ここが本拠地!)

 前作『ブラック・スクリーム』での、
 イタリアへ遠征し、
 事件を解決し、
 結婚式も挙げちゃったり、
 忙しいけれども、
 どこか祝祭を想わせる、
 インターミッション的な展開を経て。

 本拠地・ニューヨークに舞台を戻して、
 今作――
 『カッティング・エッジ』の幕が開きます。

「むむゥ! これはァ……ひどすぎるゥでスよゥ!」
「がるるる!」(←訳:悲劇的だ!)

 NY市警からの依頼を受け、
 科学捜査の達人リンカーン・ライムさんが
 捜査に当たることになった事件は、
 怖ろしいものでした。

 ダイアモンドを専門に扱う店に強盗が入り、
 そこに居合わせたお客さん二人と
 店のオーナーさんは……。

「きんきゅうゥてはいィッ!」
「ぐるがるるる!」(←訳:すぐ捕まえて!)

 ええ、市警もライムさんも
 もちろんそのつもりでいるわ。

 しかし、鑑識作業を進めるにつれ、
 どうやらこれは単なる強盗ではないと
 判明してゆきます。

 犯人は、あまりにも用意周到すぎる……
 それに、盗んでいったモノってヤツが……

「ほんのォ、ちょッぴりィ!」
「がるるぐぅっるる!」(←訳:特別なちょっぴり!)

 店の奥の、金庫の中には
 たくさんのダイアモンドの原石が
 手つかずで残されていたんです。
 
 平凡なクズ石を見棄てて、
 超逸品の石数個を選んで持ち去ったんでしょうか、
 犯人は?
 いったいなぜ、そんなややこしい行動を?

 ライムさんたち捜査陣は、
 怪しみつつも、
 微細な証拠ひとつひとつから
 犯人像を割り出してゆきますが、
 その矢先……!

「またしてもォ、じけんッ?」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:ダイアモンド狙いの!)

 先月中はたびたび
 アーサー・コナン・ドイルさんの
 短編傑作集を御紹介いたしましたが、
 ドイルさんの生み出した名探偵ホームズさんの
 現代に於ける最も正統な後継者は誰かと言えば、
 リンカーン・ライムさんであることに間違いありません。

 この御本の中でも、
 著者・ディーヴァーさん(と探偵ライムさん自身)も
 その点を意識しているのか、
 ちらほらとホームズさんの名前が出て来ます。

 のみならず、
 作品の構成にも
 ドイルさんの作品へのオマージュが
 感じられるような気がしますよ。

 犯人が過去を回想するシーンは、
 ホームズさんのデビュー作品である
 『緋色の研究』さながら、なんですから。

「それじゃあァ、はんにんッ、つかまえましょゥッ!」
「がーるるるるぐるるがるるるる!」(←訳:ホームズさんばりの鮮やかさで!)

 ヴィクトリア朝のロンドンと同じく、
 世界の富が集中する現代のニューヨーク。

 《名探偵》と犯人の熾烈な攻防に 
 終始ハラハラさせられる快作ミステリは、
 ミステリ好きさん&エンタ好きな活字マニアさんに
 激おすすめの一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 

 
 
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~ ドクトル、アートを愛す ~

2020-05-06 22:13:04 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ばらのォきせつゥ、なのでスよゥ~♪」
「がるる!ぐるがるるぐるっるる!」(←訳:虎です!今が最高の咲きっぷり!)

 こんにちは、ネーさです。
 うんしょこらしょと食料を買い出しするついでに、
 うっとり見惚れてしまうのは、
 赤や白、橙色のバラの花……
 家々のお庭がバラ園のようだわ♪
 紫のフジやクレマチスにも目を奪われつつ、
 さあ、本日は読書をサボり、
 こちらの展覧会情報を、どうぞ~!

  



    ―― 式場隆三郎 《腦室反射鏡》 ――



 広島県広島市の広島市現代美術館にて、
 会期は2020年3月14日~5月17日……の予定でしたが、
 広島市現代美術館は5月17日まで臨時休館となっています
 (5月19日以降のスケジュールについては
  あらためて美術館HP上で発表されるようです)。

「ふゥ~…やぱりィ~…」
「ぐるるがるぐるるる……」(←訳:ここも休館なんだね……)

 ええ、休館中ではあるんですけれども、
 スルーしてしまうには
 あまりに惜しい意欲的な企画展です!

 式場隆三郎(しきば・りゅうざぶろう)さん(1898~1965)は、
 現在の新潟県五泉市に生まれました。
 
 精神科を専門とする医師さんであり、
 また、民藝運動に初期から参加し、
 ゴッホさんの研究者としても知られ、
 山下清さんの後援者でもあって、
 草間彌生さんを支援し、
 国立西洋美術館の設立に尽力し、
 あ、そうそう、
 スイスの精神病院を参考に
 病院にバラ園を造成したこともあるんですよ。

「ふわわァ~! ふしぎなァ、どくとるゥ!」
「がるぐるる!」(←訳:多才なんだ!)
 
  

 柳宗悦さん、河井寛次郎さん、
 バーナード・リーチさん、
 岸田劉生さん、三島由紀夫さん……
 錚々たる面々と親交のあった式場さんが
 現代美術にもたらした功績を
 約200点の資料を通じて辿る……はずであったこの展覧会、
 残念ながら今後のスケジュールは未定ですが、
 広島市現代美術館では
 展覧会図録のWEB販売なども行っていますので、
 詳しくは美術館HPをご参照くださいね。

「ほォーむぺェーじィ、おもしろいィでス!」
「ぐるるがっるる!」(←訳:工夫がいっぱい!)

 特設サイト『おうちで式場展』を開けば、
 コンテンツ内では
 バーチャル展覧会もやってます。
 アート好きな方々は、ぜひ、閲覧を~♪




    では、ここでオマケ画像も……じゃ~ん!
   
    『ローソン』さんの人気スイーツ、
    《バスチー》を、ぱくり。
    「ちいさいィけどォ、ずッしりィ!」
    「がる~!」(←訳:美味~!)
    
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― ファンタジックな、レトロ横濱 ―

2020-05-05 23:29:50 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪なつゥがァきたァ~♪」
「がるる!ぐるがる!」(←訳:虎です!立夏だよ!)

 こんにちは、、ネーさです。
 今日5月5日は、こどもの日であり、
 立夏でもありますね。
 夏物の衣料をあっちから引っ張り出し、
 こっちから掘り起こしながら、
 はい、その合間には読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♫

  



    ―― シトロン坂を登ったら ――



 著者は白鷺あおい さん、2020年2月に発行されました。
 『大正浪漫 横濱魔女学校1』と副題……というか、
 シリーズ名が付されています。

「ふァ? まじょッ??」
「ぐるっるがる?」(←訳:魔女ってあの?)

 世界的なベストセラーとなった
 《ハリー・ポッター》シリーズのおかげで、
 多くの少年少女の憧れのまととなったのは、
 強大な魔法を揮う魔法使いたちよりも、
 “魔法学校”であった、と言えましょうか。

 自分と同じ魔法の才能を持つ者たちと、
 ともに魔法を習い、
 呪文や魔法の歴史を学び、
 箒に乗って速さを競い合い、
 ときに扱い難いドラゴンの世話をする羽目になったり、
 可愛いフクロウが寮に手紙を届けてくれたり。

 この物語で描かれる《魔女学校》も、、
 魔法の技術を教えてくれる学校なのですが、
 えーと、その、まあやはり、
 魔女学校だぞ!と、
 門に掲げる訳にはゆかなくて。

「かんばんにはァ~…」
「がるるぐる!」(←訳:仏語の学校!)

 横濱女子仏語塾。

 というのが、
 物語の語り手である
 花見堂小春(はなみどう・こはる)さんが通う
 《魔女学校》の表看板です。

 西洋世界で謂う“魔女“――
 『マクベス』に出てくるような怖~い魔女と違って、
 小春さんと同級生さんたちは、
 横浜の山手にある小さな女学校で、
 フランス語や薬草学、
 水晶玉の透視、カード占い、
 ダンス、そして飛行術と、
 明るく品行方正な学生生活を送っています。

「そこへェ、しのびィよるゥ~…」
「ぐるるるる!」(←訳:四つ足の影!)

 化け猫、横濱に出没。

 いえ、調べてみると、
 それは猫ではなくて……豹?

「ひょうゥ?!?」
「がるぐるる?」(←訳:豹が日本に?)

 いくらなんでも、動植物の輸出入に
 頓着しなかった大正時代とはいえ、
 横浜の街路を大型肉食獣が
 のこのこ歩いているとは思えません。
 
 この不自然な出来事が示すものは?
 化け猫ならぬ化け豹は実在するのか?

 小春さんと仲間たちは、
 調査に取り掛かるものの、
 豹なんて、図鑑でしか見たことがないし……?

「どうやッてェ、さがそうゥ??」
「ぐるるるるるがるるる?」(←訳:どこらへんにいるかな?)

 “読む楽しさ”を奪ってしまいたくないので、
 ストーリーの詳細について
 これ以上は記せませんが、
 海老茶の袴、
 結った髪にはリボン、
 足元は洋風の編み上げ靴の女学生さんたちが
 大いに活躍する物語は、
 ファンタジー好きな方々、
 ミステリ好きな活字マニアさんにもおすすめです。

 三部作の第一作にあたるこの御本から、
 はたして第二作は
 どんな展開に?

 次巻を心待ちにしつつ、
 まずは、この『シトロン坂を登ったら』を、
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪


 
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~ これぞ、笑いの魔法 ~

2020-05-04 23:32:42 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こなァ~んッ!」
「がるる!ぐる~!」(←訳:虎です!ラナ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 前回記事でもお伝えしましたように、
 宮崎駿さん監督作品『未来少年コナン』の再放送が始まりました♪
 次は民放局のどこかで
 『アルプスの少女ハイジ』を放送してくれないかなぁ~と
 淡い期待を抱きながら、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらのヴィンテージ・ミステリを、どうぞ~!

  



      ―― お楽しみの埋葬 ――



 著者はエドマンド・クリスピンさん、
 原著は1948年に、画像の日本語版は1979年に発行されました。
 英語原題は『BURIED FOR PLEASURE』、
 えー、実はですね、
 現在この御本はいわゆる絶版状態で、
 おそらく入手困難なのですけれど、
 もしも!
 古書店さんなどで見つけたら、即買いしちゃってください!

「はちゃめちゃァ、なのでスゥ!」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:お腹がよじれるう!)

 英国の作家エドマンド・クリスピンさん(1921~1978)。

 クリスピンさんがその生涯に著した作品は、
 短編長編、いずれの作品にも
 或る共通点があります。
 それは……

 笑い!

「ぷふふッ! へんてこォでス!」
「がるるぐるるるるる!」(←訳:真剣にふざけてます!)

 笑いとおふざけ、といっても、
 クリスピンさんの作品から湧き出るのは、
 英国らしいひねりの利いたユーモアです。
 
 そして、殆どの作品で、
 笑いの渦の中心にいるのが、
 ジャーヴァス・フェン教授。

「ほんもののォ、きょうじゅゥさんッ!」
「ぐるるがっるるるぅーるる!」(←訳:しかもオックスフォードの!)

 オックスフォード大学の、
 英文学の教授であるフェンさん、
 今回は何に巻き込まれたのかというと、
 いえ、
 何を巻き起こしたのかというと……

 選挙に出馬?

「くすくすッ♪」
「がるるるるる~!」(←訳:似合わないよ~!)

 自分自身にも説明のつきかねる気まぐれで、
 立候補の届け出をしてしまったフェン教授、
 投票日のわずか1週間前に、
 来たこともない選挙区へ 
 ようやくやって来て、
 選挙運動を開始、しようとしますが。

 折よく、
 いえ、折悪しく、
 事件が発生してしまったから
 タイヘンです。

「へェ~んしんッ!」
「がるっ!」(←訳:とうっ!)

 素人探偵でもあるフェン教授、
 興味と関心は、
 自然と事件調査の方向へ。

 教授の脇を固めるサブキャラさんたちも
 なかなかにスットンキョ―で
 規格外な人物ばかりで、
 いったい事件は、選挙は、
 どうなっちゃうんでしょうか……?

「いいねッ、へんてこッ!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:楽しいよヘンテコ!)

 モンティパイソン好きな方々、
 英国ミステリ好きな方々に
 おすすめのこの御本、
 ええ、笑いに目を奪われがちですが、
 本格ミステリとしても一級品なんです。

 書店さんでの入手は難しいかもしれませんが、
 自粛期間が終了したら、
 図書館にリクエストして、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 
 
 
 
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― 《未来少年コナン》が、来る! ― 

2020-05-03 22:14:00 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 とくほうゥ~ッ!でスよゥ~!!」
「がるる!ぐっるるる!」(←訳:虎です!やったねえ!)

 こんにちは、ネーさです。
 厳しくつらい自粛生活の中にも、
 たまには明るいニュースがあってもいいわよね♪
 ということで、
 本日は読書をすっぽかし、
 ↓こちらの楽しい《特報!》を、さあ、どうぞ~♫

  


 
   ―― 『未来少年コナン』NHKで放送開始! ――



 放送の時刻は、
 毎週月曜日の0時10分から、
 つまり日曜深夜24時10分ですから、
 活字マニアさんも映像マニアさんも、
 はい、今すぐ! 今すぐ録画の予約を!

「こなんッといえばァ~…」
「ぐるるがぅるるぐるるる!」(←訳:名探偵じゃなく未来少年!)

 ええ、私ネーさにとって、
 『コナン』といえば
 本当は高校生だけど今は小学生の探偵コナンくんではなく、
 米国のSF作家ハワードさんの冒険児《コナン》シリーズでもなく、
 宮崎駿さんの初監督作品である
 『未来少年コナン』!

  

 『未来少年コナン』は、
 1978年の4月から10月にかけて
 NHKで放送された作品です。

 宮崎駿さんの監督デビュー作品となった
 このTVアニメには、
 宮崎さんの盟友・高畑勲さん&大塚康生さん、
 のちに《ガンダム》シリーズを生み出した富野由悠季さん他、
 ”日本アニメ界の英傑”さんたちによって作られました。

「それはァ、はるかなァみらいィ~…ではァなくてッ!」
「がるぐる?!?」(←訳:ほぼ現代?!?)

 それは、
 西暦2008年7月のこと。

 人類は絶滅の危機に直面していました。
 核兵器を遙かに越える超兵器が、
 世界の半分を一瞬にして
 消滅させてしまったのです。

 地球は大地震に襲われ、
 地軸はねじ曲がり、
 五つの大陸はことごとく引き裂かれ、
 海に沈んでしまいました……。
 
  

 原作はアレグザンダー・ケイさん著
 『のこされた人々』。

 ……ではあるんですけど、
 これはもう気にしなくていいんです。
 宮崎さんは、超兵器使用後の地球、という
 原作の設定を借りた程度で、
 その他は自由に、大胆に、斬新に、
 物語を織り上げてゆきました。

 大地震の後、
 奇跡的に残った大陸の一部――
 『のこされ島』が
 第一話の舞台です。

「だいぼうけんのォ、はじまりィはじまりィ~!」
「ぐるるがるる~!」(←訳:みんな見てね~!)

 『未来少年コナン』を知らない世のお父さんお母さんたちは、
 チビッ子ちゃんたちと一緒に
 少年コナンくんの大冒険活劇をご覧になってくださいな。
 もちろん、中高生さんたち大学生さんたち、
 そしてすべての大人の方々にも
 激おすすめですよ。

 先ずはしっかり録画して、
 夜更かし派さんはリアルタイムで、
 皆さま、『未来少年コナン』の世界へ、ぜひ~♪
 
 
 
 
 
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~ いつだって、アートと ~

2020-05-02 22:15:51 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ねッちゅうゥしょうゥ、ちゅうゥいィ~なのでス!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!水分摂ろう!)

 こんにちは、ネーさです。
 熱中症・熱射病対策として、
 スポーツドリンクを冷蔵庫に準備し、
 エアコンのお掃除を済ませたあとは、
 はい、読書……をサボって、
 本日は、こちらの展覧会情報を、どうぞ~♪

  



     ―― 法隆寺 金堂壁画と百済観音 ――



 東京・上野の東京国立博物館本館 特別4室特別5室にて、
 会期は2020年3月13日~5月10日の予定でしたが、
 現在は臨時休館になっています。

 見仏マニアの皆さまは、
 ゴールデンウイーク明けに開館したら!
 と胸躍らせていたでしょうに……。

「……あううゥ~!」
「……ぐるぅ~!」

 ええ、私ネーさもガックリ来ています……
 国立西洋美術館の『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』、
 トーハク平成館の『特別展 きもの KIMONO』、
 国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』も、
 自粛期間が延長という事態になったら、
 おそらく、このまま閉幕してしまうのでしょう……

「しかたァないィのでスゥ!」
「がるぐるるがるるぐる!」(←訳:皆の健康と安全のため!)

 そうね、そうなのよね。
 そこで!
 各ミュージアムのスタッフさんたちは
 考えました!

  

 図録とグッズ、
 販売しちゃいましょう~!!

「びゅーてィふるゥなァ、かたろぐゥ!」
「ぐるるるーるるがる!」(←訳:ポストカードや文具!)

 そうよそうよ!
 死蔵しちゃうとか廃棄とか、
 そんなのトンでもないわ!
 観に来てくださるはずだった方々に
 オンライン販売しましょ!

 という次第で、
 いくつかのアートグッズショップさんでは、
 展覧会の図録、公式グッズの販売が
 開始されています。
 
  

 『ほぼ日刊イトイ新聞』さんの運営する
 《ほぼ日カルちゃんWEBショップ》では、
 この『法隆寺金堂壁画と百済観音展』や、
 『古代×現代2020―時空を超える日本のアート展』、
 『ピーター・ドイグ展』、
 『特別展 和食』、
 『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』の
 図録とグッズの販売が始まっています。

 また、
 『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』と、
 東京都美術館の
 『ハマスホイとデンマーク絵画展』は
 特設オンラインミュージアムショップが
 開設されています。

 各ミュージアムごとに
 販売の窓口が異なっているようなので、
 詳細は展覧会の公式サイト上で
 ご確認くださいね。

「いつかァ、ぜッたいィ!」
「がるるるぐるる!」(←訳:美術館へ行くぞ!)

 なお、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』は、
 7月から大阪の美術館へ巡回が予定されています。
 関西のアート好きな皆さまが、
 無事に名画たちを対面できますよう、
 全力で祈ってますよ!



 
 
   ではここで、オマケ画像も~!
   
   『西洋菓子 鹿鳴館』さんの
   《ローズパレット》は、
   小さな花型チョコレートの詰め合わせです♪
   
   「みているゥだけでェ~」
   「ぐる~!」(←訳:和む~!)
   ステイホーム&エンジョイホームで、
   皆さま、穏やかな黄金週間を♫


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