喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「竹中郁と神戸の詩人たち」

2017-11-15 18:53:01 | 足立巻一先生
H美さんから戴いた杉山先生の遺品の中の『書標』を読んでいる。


足立先生が書かれた「竹中郁と神戸の詩人たち」が興味深い。


前半にご自身が編集して出された『竹中郁少年詩集』について書きながら、竹中郁の人格の素晴らしさを書いておられる。
そして後半に自著『親友記』について書かかれた文章は胸を打つ。

《わたしの仲間は無名で人生を終えようとしている。それだけではない。わたしたちの仲間はすべて貧困と不幸とを背負い、戦争に痛めつけられ、ある者は「神戸詩人事件」といわれる弾圧事件に連座してデッチ上げの罪に問われ、生活を根底から破壊された。(略)だれひとりとして外遊した者はない。そして、竹中郁の詩業を継ぐ者はひとりも出なかった。しかし、わたしを含めてこれら無名詩人の人生と詩とにも深い愛情を持つ。才能貧しく品性卑小であっても、その人生と詩とにはかけがえがなく、やはりそれぞれに真実を宿しているからである。わたしはその事実を神戸の生活・文化の一断面として『親友記』に書き残したかった。山頂のような竹中さんの詩業を尊敬し顕彰することと、日陰の無名詩人たちの人生を大切にすることとは、わたしにとっては同様に義務なのである。》

足立先生らしい、情のこもった文章である。義務とまで書いておられる。無名のわたしも大切にされたのを忘れてはいない。
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昭和50年代の切り抜きなど

2017-11-15 16:19:55 | 杉山平一先生
ある人から戴いた。

杉山平一先生の遺品。
小磯良平が描いた竹中郁のスケッチ画が表紙になっている『書標』や、梅田画廊が出していた美術雑誌『木』3冊。
そして昭和50年代の新聞などからの切り抜き多数。
いずれも足立巻一先生や宮崎修二朗先生が書いておられるもの。
わたしが興味を持つと思って持ってきてくださったのだ。
ゆっくりと読ませていただきます。H美さん、ありがとうございました。

別の話。
郵便局に用事があって行く途中の信号待ちで見たマンホールのふた。

きれいなカラー。
西宮はだいたい甲子園球場などの図柄のものだが、これは初めて見る。
ずっと有ったのだろうがわたしが気づかなかっただけなのでしょう。
消防車用のマンホールですね。
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日馬富士の事件だが

2017-11-15 08:36:10 | 新聞記事
日馬富士の事件だが、一言。
今朝の「デイリースポーツ」の見出しに「引退勧告も」とある。
それはおかしいのでは?
逮捕、そして解雇でしょ。
そして、モンゴル人力士の懇親会があったとは驚き。
だいたい真剣勝負の世界で、同国人だけのグループを作って酒席を継続的に持つというのもおかしな話。
コメント (2)
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