孫のkohから借りている本『八月十五日の神話』(佐藤卓巳著・ちくま学芸文庫)を読了。
ところどころ斜め読みしながらではあったが、読み終えた。
kohは「おもしろい」と言ったが、たしかにある意味おもしろかった。
これまで考えもしなかった視点が示されていて少なからぬ衝撃を受けた。
そうだったのか!と。
これまで日本の終戦記念日を八月十五日と疑うことをしらなかったが、それには大いに疑義があることだと気づかされた。
事実は、
日本は八月十四日にポツダム宣言を受諾して降伏している。
そして明くる十五日は、天皇が国民にラジオでそれを知らした日。
さらに降伏文書に調印したのは九月二日。国際的にはこちらが主役。
さらに、四月二十八日にサンフランシスコ講和条約が発効したので、この日が日本の「主権回復の日」といろいろ難しい。
結論として、著者の佐藤卓巳氏はこう書いておられる。
《ひとまずは戦争責任の議論と戦没者の追悼は、その時空を切り離して行うべきだと考える。そのためには、お盆の「八月十五日の心理」を尊重しつつ、それと同時に夏休み明けの教室で「九月二日の論理」を学ぶべきだろう。》と。
内容の厚い本だった。
知らなかったことを知ったという意味では、kohの言うように非常におもしろい本だった。
ところどころ斜め読みしながらではあったが、読み終えた。
kohは「おもしろい」と言ったが、たしかにある意味おもしろかった。
これまで考えもしなかった視点が示されていて少なからぬ衝撃を受けた。
そうだったのか!と。
これまで日本の終戦記念日を八月十五日と疑うことをしらなかったが、それには大いに疑義があることだと気づかされた。
事実は、
日本は八月十四日にポツダム宣言を受諾して降伏している。
そして明くる十五日は、天皇が国民にラジオでそれを知らした日。
さらに降伏文書に調印したのは九月二日。国際的にはこちらが主役。
さらに、四月二十八日にサンフランシスコ講和条約が発効したので、この日が日本の「主権回復の日」といろいろ難しい。
結論として、著者の佐藤卓巳氏はこう書いておられる。
《ひとまずは戦争責任の議論と戦没者の追悼は、その時空を切り離して行うべきだと考える。そのためには、お盆の「八月十五日の心理」を尊重しつつ、それと同時に夏休み明けの教室で「九月二日の論理」を学ぶべきだろう。》と。
内容の厚い本だった。
知らなかったことを知ったという意味では、kohの言うように非常におもしろい本だった。