詩集『恒子抄』だが、奥付にこれまでに作った著作物を並べた。
全部で30冊。←クリック。
ところが忘れていたのがあった。
『つきひ』という詩集Ⅰ~Ⅲ。
和書風手作り冊子。たしか詩友の今は亡き堀川さんから頂いた彼女手製の冊子。
これにわたしが手書きしている。
すべて家族のことを書いたもの。悪筆です。とても人様には見せられない。
冒頭の詩は「今日が終わって」。1981年1月の作。41年前だ。
そして巻末の詩は2004年作の「恒子」。
因みに「つきひ」とは、わたしたち家族四人の名前の頭文字を並べたもの。
「つねこ」「きんじ」「きよ」「ひとし」ということで、「き」が二人いるが。
「今日が終わって」
夕刻より妻は公民館へ出かけている
二人の子どもは もう二階へ上がって寝ている
衣服が脱いだままの姿で散らかっている
冷蔵庫がかすかに地虫のような声を立てている
ストーブにかけられたやかんが
ちんちんと
独り言をつぶやいている
その上に吊るされた日めくりごよみが
かさかさとささやいている
時おり明日の日付が顔を出す
外は少し風が出てきた様子
明日は寒くなりそうである。
何の創意もない初期の作品だが、懐かしい。
『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。
全部で30冊。←クリック。
ところが忘れていたのがあった。
『つきひ』という詩集Ⅰ~Ⅲ。
和書風手作り冊子。たしか詩友の今は亡き堀川さんから頂いた彼女手製の冊子。
これにわたしが手書きしている。
すべて家族のことを書いたもの。悪筆です。とても人様には見せられない。
冒頭の詩は「今日が終わって」。1981年1月の作。41年前だ。
そして巻末の詩は2004年作の「恒子」。
因みに「つきひ」とは、わたしたち家族四人の名前の頭文字を並べたもの。
「つねこ」「きんじ」「きよ」「ひとし」ということで、「き」が二人いるが。
「今日が終わって」
夕刻より妻は公民館へ出かけている
二人の子どもは もう二階へ上がって寝ている
衣服が脱いだままの姿で散らかっている
冷蔵庫がかすかに地虫のような声を立てている
ストーブにかけられたやかんが
ちんちんと
独り言をつぶやいている
その上に吊るされた日めくりごよみが
かさかさとささやいている
時おり明日の日付が顔を出す
外は少し風が出てきた様子
明日は寒くなりそうである。
何の創意もない初期の作品だが、懐かしい。
『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。