あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

世界遺産に暫定登録されている「佐渡金山史跡」

2012-07-11 13:40:24 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

        写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

        写真:ドンデン山から大佐渡山脈の山並み。(黄色花の名前?)<o:p></o:p>

 

  佐渡が島といえばトキの他にもうひとつ、そう言わずと知れた「金山」です。近年「佐渡金山を世界遺産に!」という動きが加速し、現在「暫定リスト」に登録されているのです。島根県「石見銀山(いわみぎんざん)」に先を越されちゃったものね~。

 

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 佐渡の金銀採掘はなんと平安時代の「今昔物語」にも登場しており、日本最古の歴史があります。そして江戸時代になると徳川家康が大々的に事業に乗り出し、巨額の富が幕府の財政を支えました。

 

 

写真:掘って、掘って、堀まくり…、山が崩れて来た。

   後ろが「道遊の割戸」。<o:p></o:p>

 

 

  最盛期の江戸時代初期には、年間約400kgとなり、これは全世界の産金量のわずか5%ではありましたが、当時は世界1の産出量であったと推測されています。

 

 

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 相川から大佐渡スカイラインに乗るとすぐに金山に関する史跡が並び、さまざまな興味深い見学コースが用意されているようですが、今回は残念ながら時間の関係でパスします。

 

 

 

写真:スカイラインを登っていくと「道遊の割戸」遠景が見える

 

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それにしても金鉱を掘ったために山がV字型に割れてしまった「道遊の割戸(どうゆうのわれと)はすごいです。ここで最初に大金鉱が発見され、人力で露天掘りが行われていました。あまりにきつい労働に、捨て身の覚悟で小船に乗って逃げ出した人も多かったようです。

 

 

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さて旅の2日目、主な目的はドンデン山トレッキングと山野草に出会うこと。あまり知らなかったのですが佐渡は「花の島」と呼ばれ、島内には15001600種あまりの花が生息しています。

 

 

 

 

 

 

 

写真上:日本最初の洋式立坑(垂直坑道)「大立堅坑(おおたてこう)

 

<o:p>写真右:堅い積雪が解けた下からフキノトウが。<o:p></o:p></o:p>

 

 

 

 

 

 

 

 

本文と写真が多くなったので、続きは明日に・・・・。

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求愛行動・繁殖行動は親から学習

2012-07-02 20:36:15 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

                  写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                  写真:繁殖ケージで「枝渡し行動」をするトキ<o:p></o:p>

 

 

   佐渡ヶ島で偶然手に取った「エスライフ」というクーポンマガジン45月号に「特集 ゆっくりトキを眺めたい!金子良則さん」という記事がありました。

 

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佐渡トキ保護センターに勤務する獣医師・金子さんは、トキの飼育にかかわってもう20年以上が経ち、最後の日本産トキ「キン」は目が見えなくなっても、金子さんのことがわかったそうです。

 

 

 

 写真:剥製になった最後の日本産トキ「キン」

 

 

 

<o:p></o:p>  トキとの長いつきあいの中では「悲しく、淋しい思い出」のほうが多いそうで、放鳥したトキを見ると「腹が減っていないか」などと心配は尽きません。日本では絶滅し、世界でも減少が続いているように、種としての絶対数が少なすぎるのは、「単に乱獲や生育環境の悪化ばかりではなく、環境の変化に順応できない不器用さも原因のひとつ」と話します。

 

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 放鳥したあと、枯れた松に営巣して「それじゃ上から丸見えなのに」とハラハラしたり、また羽の大きさのわりに体が重く、飛び上がるのも大変だったりします。でもクチバシは田んぼで餌をとるのには最適なのだそうです。つまり田んぼの餌つくりがとても大事ということになりますね。

 

 

 

 写真:野生復帰センター観察棟。

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 読売新聞2012/6/22付け「トキ 野生復帰へ前進」によると、これまでの3年半に放鳥したトキは計91羽ですが、このシーズン初めて36年ぶりに自然界でひなが誕生し、8羽すべてが無事巣立ちました。

 

 

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 やはり、というか人に育てられたトキはペアつくりが苦手な傾向が見られ、繁殖に必要な「偽交尾」や巣の材料を運んで相手に渡す「枝渡し」などの求愛行動がうまくいかないようです。

 

 

 

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写真右:センター内にある遠隔操作できるライブカメラ。 なぜかこちらを見ている。

 

 

 

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 あいよっこがトキの森公園の観察回廊で、カメラの望遠レンズ越しにかなり離れた繁殖ケージを見ていると、ちょうどこの「枝渡し」行動をしていました。オス(たぶん)が細い枝を口にくわえて何度もメスたちに近寄っていきますが、メスはいっせいに逃げ出していました。どっちに問題が?

 

 

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 ともあれ野生生物は、小さいときに親の行動を見て学習することの重要さがわかります。でも繁殖率も低く、生存率は4-5割、つまり巣立った8羽が生き残るのは3-4羽、という現状においては、まだまだ人の手による保護が必要といえます。

 

 

 

写真:外海府の海岸線は魅力的。後ろは「二つ亀」。

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佐渡トキ保護センター・トキの森公園に隣接する「野性復帰ステーション」は公開されていませんが、観察棟という木作りの塔から観察することができます。実は遠すぎて内部はまったく見えないのですが、飼育中を撮影しているライブカメラからの映像は興味深いです。

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佐渡トキファンクラブ」トキの野生復帰のサポーターで、入会会費は無料、トキの最新情報がメール配信されます。<o:p></o:p>

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写真:ドンデン山「エゾエンゴサク」

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祝!トキの赤ちゃん大空を舞う

2012-06-06 20:07:11 | 朱鷺色の空 【佐渡ヶ島と上越を巡る】

 

 

                     写真撮影日は2012/5/2023、佐渡ヶ島です<o:p></o:p>

                     写真:ドンデン山のドンデン池に残る雪<o:p></o:p>

  

  

527日、新潟県佐渡ヶ島でトキの幼鳥3羽の巣立ちが確認されました。自然環境下においては初めて孵化と巣立ちに成功したということで、長い間難航していた自然繁殖がステップアップしました。とっても嬉しい!

 

 

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 あいよっこは実際にトキを見たことはなかったのですが(当然?)、日本産最後のトキ「キンの物語」や美しい色や姿に憧れ、自分の編集工房を「朱鷺色工房」と名づけています。

 

 

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写真:直江津港から大型フェリーに乗って。

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Nipponia Nippon ニッポニア・ニッポン」という学名にもかかわらず、肝心の日本で絶滅してしまったのは本当に残念でしたが、中国からのトキたちがいつの日か大空を自由に飛びまわる日を楽しみにしています。

 

 

 

写真:「佐渡トキ保護センター」では入場者にポストカード。<o:p></o:p>

 

 

 

   環境省が提供している「放鳥トキ 子育てライブ」を毎日飽きることなく見て、「あっ! ヒナが3羽いるみたい」「親がいないけど、大丈夫?」とかハラハラしていました。【注意】でも現在映っているのは空になった巣だけですよ。それを見て「やはりここで育っていたヒナたちが巣立ったのだなあ」となんだか(自分も見守っていたような)特別な気持ちです。

 

 

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 ところで「朱鷺色」というのはウィキペディアでは薄いピンク色ですが、実際のTV報道や写真では、かなりオレンがかっているように見えます。個体差とか全体にどう見えるのか、などでまた違うのかもしれませんが、誰が決めたのかなあとちょっと気になります・・・。

 

 

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トキの一部の羽の色<o:p></o:p>

 

 

                 

そして「どんな環境で育っているのかだけでもこの目で見たい」と、52023日に佐渡ヶ島に行きました。車で行ったので、ついでに52426日には新潟県西部の妙高高原やひすい渓谷などを巡り、「日曜日に出て、土曜日に帰る」という「休日ETC割引利用コース」としました。

 

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写真:トキの里では餌場つくりに取り組んでいる

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渡る当日、世の中は次の日の「金環日食」、さらに次の日の「東京スカイツリー開業」ニュースで持ちきりで、いわば反対方向でもある佐渡ヶ島に行く人は少なかったです。ネット検索で佐渡汽船の乗用車往復運賃特別割引」を知り、島でレンタカーを借りるのとそれほど違わないので久々フェリーで移動しました。

 

 

                           写真:撮影していると「なにかいますか?」と、多くの人が停車する。<o:p></o:p>

 

 

 

特別割引は「平成24518()及び平成24519日(土)~78()までの土日祝日出発限定(復路はいつでもOK)」で、通常料金の半額になります。今日同社のHPを見ると、あらら、以前よりアピール度が低くなっているようです。幼鳥の巣立ちで観光客の増加が見込めるからかな?

ちなみに新潟・直江津港→佐渡ヶ島・小木港の往復料金は、(車運搬料¥7900+乗船料2等¥2530)×2=¥20860

 

 

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さてこの時期日本海側では、1000m級高地でもまだまだ雪が残っていて、雪解けのようすが見られ、そこから咲き始めた可愛い野草たちが満開です。「ここではこれから遅い春が来るんだなあ~」。日本の気候って本当に多様性に富み、豊かです。

 

写真:咲き始めた名物のトビシマカンゾウ

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