あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

天才と博士と数式と ⑧

2019-11-04 13:59:32 | 天才と博士と数式と

写真は 2019/6/20撮影  長野県「奈良井宿」「木曽駒高原」

写真上:奈良井宿は中山道の真ん中にある宿場町。

     街道長さは日本最長で、南北約1km、東西約200m。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   

 「韓国天才少年の数奇な半生」によると、キム・ウンヨン(金雄鎔)君が創った詩が、絵本「星に聞いてごらん」に載っています。

  ・・・

  本の中になにがあるか 字がある。

  字の中になにがあるか 宇宙がある。

  ・・・

  いま、ぼくたちの国は分数計算みたいなもの。

  いま、ぼくたちの国は少数計算みたいなもの。

  だけど分数と少数合わさって ひとつの自然数になります。

  南北統一 万歳(訳:林啓)

  ・・・

  ウンヨン君の本への親しみや星や宇宙への関心が伺えますし、3才には複雑すぎる社会問題でさえ数学的に表現するなんて、そしてまた「なるほど!」って納得させるのがすごくない?「南北統一」は当時からすでにスローガンだったのですね。

 

 

  彼はその後2回フジテレビに出演します。2年後の1969/元旦・「韓国の神童 キム・ウンヨン」では一つ年下の弟ジャンヨン、妹イエヨンと共に出ていて、日本の印象を聞かれ「日本人の考えはXの二乗で、することはXのマイナス二乗 だ」と言ったそうです。著者は「日本人の思考と行動が一致していない」ことかと想像しています。また「日本はH(水素)で韓国はO(酸素)です。水のように仲良く溶け合っていかなければいけない」とも。ううむ~昨今の状況を予測しているみたい。まあ、韓国との関係性はいつだってビミョーですが・・・。 

 

 

  そして最後となった3回目は1971/8/23・「三時のあなた」の司会をしていた女優の久我美子さんが韓国に行ってインタビューする形だったようです。久我さんは「天才から想像したネクラではなく、ハキハキと応えていた。『遊ばないの?』と聞くと『遊びは大好きで詩を作って遊ぶ』とすぐ詩を作ってくれた。詩を読んだけれど、凡人の私には理解できなかった」と話しました。

 

 

  しかしこれ以降ウンヨン君(8歳)は突然のように姿を消し、消息がわからなくなります。当然多くのメディアや幼児教育者たちはやっきになって追跡したけれど、姿も情報もつかめず、断念し、そのうち忘れられていきました。

 

 

  著者大橋氏には「情報の垂れ流しはダメ、追跡取材しよう」との思いがありました。ある日「ギネスブック 1983年版」を見ると、IQ項目にあったキム・ウンヨンの名前が消えていました。英国ギネス本部に手紙で問い合わせると、「彼の名前を削除した」とだけFAX返答があり、理由は記されていません。

 

 

  次に東京港区にある大韓民国大使館に行き、ウンヨンの消息を尋ねても「ああ、そういう子いましたね。今どこで何をしているのかわかりません」とそっけない返事です。「2000年にひとりの天才、と言われた人物の消息が、全くわからないのは不思議といえば不思議。韓国に行って探そう」と決心します。

 

   *** 続く ***

 

道路には外敵から自衛するための「鍵の手」と呼ばれるクランク形状が残る

多くの旅人で栄え「奈良井千軒」とも称された。 

当時の街並みや、二階を少しせり出した出梁(だしばり)造りなどの建築様式を残す

街道の南端にある「鎮神社」

6月に行われる「お茶壺道中」の祭りは京都から江戸にお茶を献上する大名行列。「ずいずいずっころばし・・・♪」はこの行列に由来

 

木曽駒高原は駒ヶ岳ロープウェイの反対側にあり、かなり上まで車で行けます。ひっそりと静かな高原には高原植物も多く咲き、魅力的。


天才と博士と数式と ⑦

2019-10-17 16:20:44 | 天才と博士と数式と

写真は2019/6/19 「チャツボミゴケ公園」と「野反湖(のぞりこ)」

写真上:「野反湖」周囲10kmのダム湖。300種以上という多くの高山植物が自生し、紅葉も湖面に映える。歩いていると小雨が驟雨にかわり残念ながら退散。

 

  「博士の愛した数式」で「おやっ?」と思ったのは、博士の得意技のひとつ「相手が言った文章を即、逆さまにして返すことができる能力」に対して、家政婦の「私」が「私なんかたった3文字の言葉をひっくり返すのだって間違えます。それはギネス級の得意技です。世界びっくり人間ショーにだって出演できます」と返答したことです。

 

  「ギネス級」と「世界びっくり人間ショー」ってどこかにあったような・・・。そう「韓国天才少年の数奇な半生」(大橋義輝、共栄書房、2011)の冒頭部分に出てきたのです。

 

  内容を概略すると「1967年11月2日、日本中が興奮に包まれていました。フジテレビ『万国びっくりショー』の第一回放送に、韓国の天才少年キム・ウンヨン(金雄鎔)が出演したのです。当時わずか4歳8か月のウンヨンは、東京工大教授・矢野健太郎博士が出題した不定積分の問題を黒板に向かってさらさらと鮮やかに解いてみせ、同時に挑戦した東大生2人より数分早く正解を出した」とあります。本の表紙写真はまさにウンヨン君が黒板に数式を書いている時のものです。

 

※「万国びっくりショー」フジテレビのバラエティ番組で、第1期1967/11/2~1971/9/27、第2期1976/4/10~1976/9/25に放映された。第1期終了後に「世界びっくりスペシャルショー」や「世紀のびっくりショー」などとタイトルを変えて放映している。

 

  あいよっこはこのTV番組を全く知らなかったのですが、視聴率は35%に及び、放映後には視聴者から「どんな教育をしたのか知りたい」「成長が楽しみだ。今後も追跡して欲しい」などといった電話が殺到し、交換台がパンク状態になったそうです。

 

  こうした評判に女性週刊誌などがこぞって記事・特集を掲載し、アメリカ・タイム誌までも特集の中で「韓国のアインシュタイン」と称したのです。なぜアインシュタインなのかというと、1966/6/12にアメリカの専門家が計測した3才ウンヨンのIQが210(計測不能という注釈付き)とされ、これはギネス記録だったからです。

 

  その時のスタッフの一人だった著者は彼の印象を「当時のウンヨン君は笑顔がなく、いつもポーカーフェイスだった」とし、彼と家族がフジテレビを選んだのは担当プロプロヂューサーが「お土産替わりに神田の古書店巡りを提案した」こともあるようだ、と述懐しています。

 

  ウンヨン君は3才で韓国語、英語、ドイツ語を習得し、「星に聞いてごらん」(微分出版社:なお正確な「び」はπ→糸)という絵本を出版、内容は日記、童詩、作文、手紙、両親の「教育秘話」です。「星」というと、数式博士の「一番星を見つけ出すのが誰より早い」を思い出しますね。

 

      *** 続く ***

 

写真上下:イワカガミ 有名な高山植物でうつむき加減のピンクが愛らしい。

     「岩鏡」名前の由来は光沢のある葉を鏡に見立てたもの 

サラサドウダン とても微妙に色が変化しているよ

ミネザクラ? 花も終わりに近く、雨でうなだれているカンジ

ツマトリソウ 一輪だけ発見。葉っぱや花の縁がピンク色などで縁取られてくることに由来する。「妻をめとる」意味ではないよ。最初は「あっ、キヌガサソウ、初めてだ」と思ったけど、良く似ています。


天才と博士と数式と ⑥

2019-10-07 14:07:13 | 天才と博士と数式と

       写真は2019/6/18「尾瀬国立公園・尾瀬ヶ原」

     写真上:それにしても「はるかな尾瀬~♪遠い空♪」だったよ~。

  奈良地域からのアクセスは、ちょっと遠いけどやはり車になりました。

  自然を守るために努力・工夫されていると実感しましたが、近年はシカ・

  イノシシなどがミズバショウはじめ植物を食べて少なくなっているそうです。

  難しい問題。

 

  「博士の愛した数式」(小川洋子、新潮文庫、2005)の博士は、交通事故による記憶喪失症状があり、事故以前の記憶は残っているのに、新しい記憶はきっちり80分間しか保持できません。(家政婦の)私と(息子の)ルートはさまざまな工夫や気遣いをしますが、博士の数学的な考え方は母子に影響を与え、博士自身も生まれて初めて「野球の試合観戦」に行くなど、お互いに変化していくようすが描かれています。

 

  博士は今でも数学雑誌の懸賞問題に挑戦し、一等賞を獲得したこともあります。なぜ問題が解けるのかと問われ「・・・数学のひらめきも、最初から頭に数式が浮かぶ訳ではない。まず飛び込んで来るのは数学的なイメージだ。輪郭は抽象的でも手触りは明確に感じ取れるイメージなんだ・・・」と説明します。

 

  また博士は数学だけでなく、野球が大好きで阪神の江夏投手(※1)の熱烈なファンですが、「・・・正直に言うと、野球の試合というものを、一度も見たことがない」のです。「信じられないよ。応援したこともなく、どうしてタイガースのファンになれるの?」というルートのもっともな問いには「図書館に行って新聞のスポーツ欄を読むんだ。・・・野球ほど多彩な数字で表現できるスポーツは他にないからね。阪神選手の打率や防御率のデータを分析するんだ。0.001の変化を読み取って、試合の流れを頭の中でイメージするのさ」と答えます。

 

  江夏の背番号「28」は完全数(※2)、それを背負って剛速球を投げる姿も博士のイメージを書き立てたようです。つまり博士は普通の人以上に、数字や変化そのものから感じることやイメージすることがあったのでしょう。

 

※1「江夏豊:1948年奈良県生れ。不世出の天才左腕投手と言われ。1968年401奪三振の世界新記録樹立。71年のオールスター戦での9者連続三振は今でも語り伝えられている。

※2「完全数」も珍しい数字で、「友愛数」と同じ計算をすると自分自身と同じ数字になる。28:1×28,2×14,4×7   1+2+4+7+14=28 

 

  さらに博士の得意技が紹介されます。ひとつは「相手が言った文章を即、逆さまにして返すことができる」という不思議な能力です。自分でもなぜそんな芸当ができるのかわからないようですが、「ひとつはっきりしているのは、文章を頭の中で映像にし、それを逆に読んでいるのではない、ということだった。大事なのはリズムで、絶対音感を発揮するようにして、文章のリズムを耳でつかんでしまえば、その後逆回転させるのはお安い御用らしい」と「私」は考えます。

 

  「私なんかたった3文字の言葉をひっくり返すのだって間違えます。それはギネス級の得意技です。世界びっくり人間ショーにだって出演できます」と「私」は返答するのです。

 

  そしてもうひとつは「一番星をだれより早く見つけられる才能」で「恐らくこれから夜を迎えようとする世界の中で、彼ほど敏感に一番星を見つけられる人間は他にいないだろうと思われた」のです。博士の人間性は次第に具体的・魅力的となり、まるで現実のモデルがいるように思えてきます。

 

  最後になるとなぜだか唐突な感じで博士の名前が「本屋敷錦吾」と明かされ、なぜここで必要なのかな?と思いました。それまでの博士のイメージからはぎょうぎょうしい、というかそぐわない感じがしたからでしょう。

 

  「本屋敷」は本が積まれている屋敷(部屋)で読書や勉強するイメージかな?また「錦吾」の「錦」からは「故郷に錦を飾る」ということわざを想起しますが、実際にはそうできなかったという意味なのでしょうか?

    *** 続く ***

 

     ミズバショウとリュウキンカは相棒のように一緒に咲く

  タテヤマリンドウ 淡青紫色の美しい花は存在感がある。日照時だけ咲く。

   イワツバメ 鳩待峠の売店上に巣をつくっていて、巣に使う泥を集めている

   ようです。

   朝早い時間にいろいろなポッカさんに出会えるみたい。

 


天才と博士と数式と ⑤

2019-09-16 15:59:20 | 天才と博士と数式と

       写真は2019/6/18「尾瀬国立公園・尾瀬ヶ原」

        「尾瀬ヶ原」と「尾瀬が沼」は混同しがちですが、実際はかなり離れています。

    通り抜けるコースは山小屋での泊が必要。

   写真上:「尾瀬ヶ原」の入り口。ここに到達するのに専用マイクロバスで

    「戸倉→鳩待峠」、そこから約1時間歩きます。

 

  前回書いた「数字や数式に少し興味・関心を持った頃」に上映されたのが「博士が愛した数式」(2006/1/21公開)です。さっそく見に行きましたが、博士の寺尾聡さんと「家政婦の私」の深津絵里さんの好演が印象深く、数式の具体的内容はあまり記憶に残らなかったです。まあ知らないことは残らないですよね。

 

  そこで図書館で「博士の愛した数式」(小川洋子、新潮文庫、2005)、そして「韓国天才少年の数奇な半生」(大橋義輝、共栄書房、2011)、「ぼくには数字が風景に見える」(ダニエル・タメット、講談社、2007)を借りてきました。後でウィキペディアを見ると「博士の愛した数式」の博士は「放浪の天才数学者エルデシュ」のエルデシュがモデルともいわれるらしく、またこれも読んでみたいです。

 

  さてここからはこれらの本を参考にしながら、個人的推測、想像、妄想が入るかもしれないですが、決して著者に反論したり、意見したりするつもりは全くありません。ですからひとつの気楽なミステリーと捉えていただけると嬉しいです。

 

                        

   

  博士は「私」の息子を、頭のてっぺんの形から「ルート」と呼び、「√を使えば無限の数字にも、目に見えない数字にも、ちゃんとした身分を与えることができる」と話します。「えっそうなの?あの煙たい√にそんな力があったんだ」と発見です。

 

  また文中にはたくさんの数字・数列がでてきて、古今東西、数字に強い思いを感じ、意味付けをする人たちが多くいたと知りました。特に「えっ?」と思ったのは、「家政婦の私」の誕生日2月20日「220」と、博士が大学時代に得た学長賞の副賞の腕時計番号No.「284」が「友愛数の関係」と説明していることです。

 

  そういえば「220は孫娘の誕生日だし、284はあいよっこ誕生日と順番がひとつ違いだ~」と気づき、「そうなんだ、私たちは友愛数(的?)関係なのね」と嬉しくなりました。

 

  この友愛数をどうやって出すかというと、220の約数「1×220、2×110、4×55、5×44、10×22、11×20」で自分自身(220)を除いた総和、つまり「1+2+110+4+55+5+44+10+22+11+20=284」となる関係です。284も同様に計算すると220になります。

 

  ここで「なんでそのような計算をするの?」と疑問を持つのは無用です。数学では受け入れることが好きになる秘訣らしい、と学びましたよね~。おそらく数字に関心を持つ、(ちょっと暇な人たちが?)あれこれ計算しているうちに発見したのかもしれないです。

 

  なにしろ「友愛数」はピュタゴラス時代、つまり紀元前6世紀からすでに知られていて、最小組が「220と284」であり、次の組み合わせは「1184と1210」だそう。数字を愛する博士は「数は人間が出現する以前から、いや、この世が出現する前からもう存在していた。・・・数の誕生の過程を目にしたものは一人もいない。気がついたときにはもう存在していたんだ」と話します。

 

  確かに数字って全世界の共通語、共通認識だから普遍的で、文字なんかよりず~っと前に「そこにあった」とも思えます。文字以上に数字を愛する人たちがいるのは当然なのかな?

  この「友愛数」といい、また同書のイラスト装丁をされた人は妹の名前と似ていて、なんだか不思議なつながりを感じてしまいました。

 

   *** 続く ***

 

      ニリンソウ:高山植物としてはおなじみで、湿った森の中などに多い

           オオバタチツボスミレ:尾瀬が南限と言われる 

 

      写真上:リュウキンカ:黄色い五枚の花弁に見えるのは「がく片」

         ミズバショウと一緒に咲き、相棒的存在

     写真下:斑入りミズバショウ:葉っぱの模様が面白くて美しい

 

 

 

 


天才と博士と数式と ④

2019-09-02 11:13:31 | 天才と博士と数式と

   写真は2019/6/18「尾瀬国立公園・尾瀬ヶ原」

   尾瀬ヶ原:「燧ヶ岳(ひうちがだけ)」と「至仏山(しぶつさん)」の

   百名山ほかの山々に囲まれた本州最大の高層湿原。標高約1400mの広大な

   湿原には池塘(ちとう)と呼ぶ澄んだ池があり、美しい景観を作っている。

 

 

  最近カメラからの写真をPCに保存しようとすると「メモリー残量が少ない」との警告が出るようになり、ついに起動できなくなってしまいました。家電店では「Windows10を動かすだけで2GBくらい使うので、余裕を持って8GB以上のPCに買い替えを・・・」とのこと。Winndous7のサポートも終了が近く、やっぱなにかと買い替えを促す作戦があるんだわ。さらに増税も目前で、今家電店は景気が良さそうに見えます。

 

  だけどどれを選ぶのか、また出費も痛いし、なにより新しいPCはめんどうだ~!保存している写真を移動したり、整理したりで時間がかかってしまったよ・・・と言い訳。今回の写真は2019/6/18「尾瀬国立公園・尾瀬ヶ原」ですが、写真が順不同になりそうです。

 

 

  さて前回「文科系学生は統計学に悩まされる」と書きました。当時参考書として使っていた「-文系学生のための-社会統計学のたしなみ」(天野徹、1999、学文社)を本棚から探し出し、読み返してみると、その前文に興味深い部分があります。

 

  「文科系の学生たちには、数学が苦手で、たとえばΣ(シグマ※総和)という記号を見ただけでアレルギー反応を示す人も多い。統計学が、関数や幾何とは異なり、一種独特な性格を持っている(※前回書きましたね~)ことも、彼らの理解を阻むものであろう・・・。(中略)・・・高等学校の生徒たちには、『定理』を受け入れてその使い方を学ぶことに抵抗を感じないひと達は数学に『上達』し理系の道を選択できるが、『定理』そのものを疑ってかかるひと達はいつまでたっても数学が『上達』せず、文化系の道を選ぶという傾向があるらしい・・・。(中略)文科系の学生は、自分が納得・理解できないと前に進めない場合が多い」という説明があります。

 

  へえ~っ、論理的、理屈的だとかえって数学が苦手ってことなん?違うか?数字や数学は間違いのない定理に従って正確な答えを導き出す、と信じていたのに、それは初耳だ~。

 

  たとえば近年学力を表すとき使われる「標準偏差値Ti」の数式は・・・

              

  と書きかけたけど、数式はうまく書けないし、ネットからコピーしても

  「貼り付け」ができないよ。 残念だけど、断念!   

 

  ともかく、確かに∑や√がついただけで見るも恐ろし気になってきますね。だけど統計学の授業で学び、実際のデータを丁寧に数式に当てはめて計算していくと意外や意外、数式の意味や使い方がわかってくるのですよ。Σ(シグマ:総和・繰り返し足し算する)は、たとえばn個までの数値を足していけばOKだし、√(ルート)は分散でデータを2乗して計算したので、理解しやすくするために元に戻すものだったりします。あ~そうなんだ!

 

  計算しているうちに「これって昔々、高校時代に『数Ⅱ』だったか、こんな数式が出て、ほんお手上げ状態だった」ことを思い出しました。こんな目的のために使うものだったんだ、と初めて数式に意味があることを知ったのですよ。

 

  あ~あ、あの時代にきちんと意味から理解でき、お知り合いになっていたら、もう少し数学さまとお近づきになっていたかも? ま、当時「統計学の検定」とか教えられてもやっぱわからんかったかな? いずれにしても心理学で数字、数式、数学に新たな興味・関心を持つことができたのは嬉しいことでした。

 

     *** 続く ***

   荷物を運ぶ「山の鉄人 歩荷(ぽっか)」さん。すべて人力で自然を

   守る。

  シラネアオイ ピンクでやや大型の花は日本固有種 鹿よけ?の囲いがある

   シロバナエンレイソウ:普通のエンレイソウも咲いているけど、

   シロバナは初めて。

   ミズバショウ:すでに咲き終わっていると思っていたけど、まだ残っていて

   嬉しい