あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

後醍醐天皇って、「GO-DIE-GO(死んでのち進む)」、そして「GOD-EGO(神の利己主義)!?

2009-12-14 21:30:59 | *南朝から後南朝の舞台に思いめぐらせ*吉

  

  

                   写真:金峯山寺の国宝「仁王門」は、裏側も美しい。

             今回の写真は紅葉の大放出ですよ! 

 

    かつて日本歴史上、ただ一度だけ2つの朝廷が並立した時代がありました。1333年に鎌倉幕府が滅びた後、後醍醐天皇は公家と武士を統一した、天皇中心の政治「建武の新政」(1334)を始めます。しかしそれに不満を持つ足利尊氏らは反乱を起こして京都を占領し、新しく光明天皇を擁立します。 

 

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後醍醐天皇はやむなく吉野に逃れ政治を続けようとします。これが「南朝」あるいは「吉野朝廷」とされ、日本全国にその足跡があるのですが、特に奈良県南部の<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="吉野町" AddressList="29:吉野町;">吉野町</st1:MSNCTYST>はじめ、<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="天川村" AddressList="29:天川村;">天川村</st1:MSNCTYST>~賀名生(あのう:<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="五條市" AddressList="29:奈良県五條市;">五條市</st1:MSNCTYST>)一帯にたくさんの史跡・戦跡、お墓・文化資産などが残っているのです。

 

 

<o:p>写真:もみじの飾りでちょっと優しげな仁王さま。</o:p>

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1340年に後醍醐天皇が52才で死去(病死とされる)した後、1348年に吉野行宮(あんぐう:仮の宮)も陥落し、後村上天皇ら南朝一行は賀名生に逃れます。しかし勢力は衰え、1392年ついに北朝に3種の神器を譲渡し、南朝が消滅する形で南北朝が合一されました(明徳の和解)。

 

 

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この1336年から1392年までの56年間が「南北朝時代」とされています。

参考文献:<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="『吉野町" AddressList="29:『吉野町;">『吉野町</st1:MSNCTYST>名所案内』(桐井雅行、平成元年、<st1:MSNCTYST w:st="on" Address="吉野町" AddressList="29:吉野町;">吉野町</st1:MSNCTYST>経済観光課) その他 

 

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遠い昔の日本史授業を思い出しているところです。南朝について調べていると、この後醍醐天皇という人物、おそらく当時は神様だったでしょうが、の権力志向やリーダーシップ、強い個性が伝わってきます。その一方、多くの優れた和歌も残っており、単に強さだけでなく感情や表現力も豊かだったのでしょう。 

 

写真:後醍醐天皇ゆかりの如意輪寺で。

   「♪まっ赤だな~ まっ赤だな~

    南天の実がまっ赤だな

    もみじのはっぱもまっ赤だな♪」

 

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そしてお馴染み「ゴダイゴ」というバンドグループまで結成されています! これは関係ないか? でもネット検索してみると、確かに後醍醐天皇に由来しているようで、グループリーダーのミッキー吉野さん(吉野さんも芸名?)は「ゴダイゴという語感が好きだったことと、『GO-DIE-GO:行って、死んで、また生き返る』という意味も良かった」と話しているようです。さらに「醍醐は『如来の真実で最高の教え』であり、『GOD-EGO』と英語で書くと『神の利己主義』となり、日本語と同じ意味になる」そうで、国・言語を超越した面白くてありがたい名前なのですね。

 

それはともかく、後醍醐天皇はおそらく人格的にも人を惹きつける魅力的な人だったのでしょう。だからこそ有能で従順な家来を持ち、吉野はじめ逃れた先では僧兵・村兵を味方につけ、村人たちは誇りに思って大切にかくまったに違いありません。 

 

 <o:p>写真:如意輪寺宝物館の後醍   醐天皇。気品があります。</o:p>

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一般に南朝の歴史観としては、「南朝哀史」「悲劇」「最後の末路」などという暗いイメージでとらわれがちですが、これは後醍醐天皇の「自らの不幸をなげく和歌」が多いことも一因かも知れません。 歌の中ではポロッと本音を出すあたり、とっても人間的な感じで、ますます興味を持ってしまいます。<o:p></o:p>