あいよっこの旅ログ:::Part2:::

「女性のひとり旅は冒険の始まり!」

鵜戸神宮こそハネムーンのメッカの由来

2014-04-18 17:25:58 | あったかいよ~南九州**宮崎~鹿児島**

                  写真撮影日は2014/1/15~16

            写真上:亀石の小さいくぼみに「運玉」を投げ入れるのは至難の業!

   鵜戸(うど)神宮は日向灘に面する断崖に建ち、本殿は広さ約300坪という洞窟のなかに鎮座しています。ここは日向神話の舞台でもあり、神秘的雰囲気に満たされています。

 

  日向神話というのは、伝説の「浦島太郎」の続編として、海神宮から帰って来た山幸(浦島太郎)に、妊娠した海神の娘の豊玉姫が後を追ってくるというものです。

 

  海岸から広い洞窟に入った姫はそこで出産しようとしますが、山幸が命じた「鵜の羽で屋根を葺いた産屋」が間に合いません。山幸は姫が大きな鮫に変身して出産する場面を見てしまい、驚いて逃げてしまいます。

 写真:縁結び、安産の信仰を集める

  

 本殿の裏に回ると真っ暗ななかに、出産時に用いた産湯や御乳岩(おちちいわ)があります。豊玉姫は出産を夫の山幸に見られた恥ずかしさに耐えられず、海神の実家に帰るのですが、そのとき生まれたばかりの息子のために自分の乳房を岩に貼り付けたといわれているのが「御乳岩」なのです。

 

 

 

  

 写真:本殿の後ろ側は真っ暗! 御乳岩(下)や産湯跡(右)が残る

 

 

  この豊玉姫の息子が神武天皇の父親、鵜茅葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)で、鵜の羽の屋根を葺きおわる前に産まれたことから、ちょっと面白い名前がついています。

 

   

 本殿の前「亀石」と呼ばれる岩の上には、周囲を注連縄で張られた四角いくぼみがあります。この亀石は豊玉姫を運んできた亀であり、くぼみに(販売している)「運玉」を投げ入れて命中すれば、縁結びの神様のご利益があるといわれます。カップルで投げれば盛り上がること間違いなし。

 

 

 写真を撮っている横でちょうど男性ひとり、女性2人の若いグループが投げていて、みんな立て続けに「命中」しています! 思わず「うま~~い、じょうず~~!」と感心して、「野球をしているの?」と聞くと「自分はしていないけど、女性はソフトボールをやっている」とのこと。さすがだね~。うまく願いが叶いますよう。

 

            写真:大隅半島にある「神川大滝」。

 さて都井岬には野生馬がいるとのことで行って見たいけれど、時間的にかなり無理そう、「暗くなる前にホテルに到着する」という原則を守り、南郷を右折してR220を志布志市に向かいました。志布志で宿泊して明日は大隅半島を南下します。

  

 大隅半島は対岸の薩摩半島に比べ観光客が少ないですが、自然が素晴らしく、トレッキングやウォーキングにもってこいのコースが盛りだくさんでしたよ。

               ***続く*** 


侵食海岸といっても、それぞれの地域で多彩な光景

2014-04-18 11:35:55 | あったかいよ~南九州**宮崎~鹿児島**

                                      写真撮影日はすべて2014/1/15               

                       写真上:堀切峠を越え、道の駅「フェニックス」からの眺めも大パノラマ

 

   あれよあれよという間に日々は過ぎ去り、ブログの更新もないまま、すでに桜は散っています。「みなみ九州はあったかいぞ~!宮崎・鹿児島」というタイトルが季節はずれになってしまい、「この先どう書くか、書かないか」でおっくうにもなるという悪循環もあり、ついつい先延ばし。でもやはり紹介したいこともあるので時期はずれであろうと、重い腰を上げて書くのだ。

 

 

 それにしても最近のニュースでは「捏造・嘘・詐称・・・」などといったことばが多く、世の中はすでにここまで進んでいるのか?と昭和のおばさんは呆然としてしまいます。なにか言いたいけれど、またまた長い妄想が始まりそうなのでやめておこう。

 

 

 写真右:甑島のパンフレット、行きたくなるでしょう?

                                           「写真力」ってこういう感じ? 

 

 さて今回南九州に行ったのはANAのマイルの期限が迫っていたこと、偶然入手した鹿児島県薩摩川内市(さつませんだいし)甑島(こしきじま)の「超ド級大自然!」のパンフレットを見たことが大きな要因です。

 

 写真:青島の周囲に広がる「鬼の洗濯板」

 

 断崖や奇岩、渓谷や滝などがなぜだか大好きなあいよっこ、見たとたんに「ここに行こう」と決めましたが、結局今回は断念せざるを得ず、それが残念ではありました。だけど九州の海岸線も多彩で面白かったですよ。

 

   宮崎空港に到着したあと、空港近くでレンタカーを借りました。ネットで見つけたJネットレンタカーは、カローラにナビやETC付き、面積補償料込みで5泊6日¥22575というキャンペーン価格です。

 

 

 元県知事ひがしさんが「どげんかせんと!」と言っていたように、高速道路も切れ切れで、新幹線はもちろん、列車によるアクセスも良くない宮崎は「陸の孤島」とも呼ばれているようで、そのためにレンタカーが割安になっているのかもしれません。

 

  写真左:約8kmも「鬼の洗濯板」が続く 

 

  空港から日南海岸を南に向かう道路の両側にはヤシの木が並び、暖かい陽射しが降り注いでいます。海に目をやると、マリンブルーの美しい海にくっきりとした白い波。トロピカルムードが嬉しくて、思わずJR「リメンバー九州」、谷村新司さんのCMソング「♪あ~いまも~~♪」と唄っていました。

 

 

写真:鵜戸神宮の由来となった「鵜の奇岩」

 

 

  青島の周囲から日南海岸を南下し、戸崎鼻から巾着島あたりまでの約8kmに「鬼の洗濯板」と呼ばれる美しい侵食岩が続いています。地震による隆起とか、硬軟二層の岩石層とか、波の浸食とか、いろいろな要因でこんな形状になっているようですが、侵食海岸といっても、それぞれの地域で多彩な光景になるのがとっても面白いです。

  

 鵜戸(うど)神宮ではそうした侵食洞窟、鵜の形の奇岩などがまさに「聖なる信仰の対象」となっているのです。

   写真:神武天皇の父「ウガヤフキアエズノミコト」を祀る鵜戸神宮

                ***続く***