写真上:十二湖の中でも人気ナンバー1「青池」の深いコバルトブルー
太陽の光が舞台を照らすライトのよう・・・。
「十和田湖」周辺の河川は、前日までの長雨のためか茶色に濁っていて心配でした。だけど十和田湖は静かに鏡のように澄んでいて、もちろん湖から流れ出ている「奥入瀬渓流」も清流です。とっても不思議!
十和田火山の噴火によるこのカルデラ湖は、湖岸が断崖に囲まれ、奇岩・巨岩も多いので変化に富んだ景観です。周囲には原生林が生い茂っていて、さすが「世界に類を見ない美しい自然が守られている」地域です。
奥入瀬渓流に沿って全長14kmの遊歩道があるので、湖の出水口から下流に向かいます。ブナの自然林の中、白いしぶきを上げる激しい流れや多様な岸壁、そして各所に特徴ある滝も続き、見飽きることなく、すがすがしい気持ちで満たされます。近年は新しいムーブメントの「苔ブーム」が勃発しているようで、こちらも興味津々です。
竜飛崎から中泊に向かう約20kmの国道339号を「竜泊(たつどまり)ライン」と呼び、海岸線ドライブが楽しめます。だけどここも(海岸沿いにもかかわらず)冬季閉鎖となるらしいです。
七段の岩肌を流れ落ちる「七ツ滝(ななつだき)」が道路沿いに見えてきました。海からの強風で水が飛沫になって舞い上がるという、神秘的情景を一度見たいものです。次に大きな断層の山肌が現れて急停車! 少し前に中国でスケールの大きな山や断層構造を見たこともあり、「わぁ、日本にもこんなのがあるんだな!」と嬉しくなってしまいました。
よく見ると「みちのく松陰道」の道しるべがあり、ここから算用師峠を経て算用師まで約11kmをつないでいます。明治維新に大きな影響を与えた吉田松陰が歩いたとされているのです。近くに「吉田松陰記念碑」「松陰くぐり」などもあります。
その他に「源の義経龍神塔」「静御前龍神塔」といった石碑もあり、昔の人たちってこんなに遠いところまで基本的には馬とか歩いて来た、ってことでしょう?すごい力ですね~。
写真上下:地球を実感できる断層
七ツ滝:海岸線にとっても近く、海水でも浸食された。
手前の山の陰がかかってちょっと残念。
写真上下:「源の義経龍神塔」「静御前龍神塔」とある石碑と周辺
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