団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

失われる 米国市場の代替輸出仕向け地は「上海協力機構」加盟国?

2018年07月02日 | 中国

  中国がG7にぶつけてきた上海協力機構に、プーチンや印度のモディさんが参加したことに、何とも嫌な思いをしました。どんな意味があるのか理解出来ませんでした。

  何時もの、宮崎さんが、これを分り易く解説してくれています。何と、アメリカへの輸出を補う目的があったのだそうです。なる程、思いつきもしませんでした。しかし、そう上手く行くのでしょうか。

 宮崎正弘の国際ニュー ス・ 早読みより   平成30年(2018年)6月22日(金曜日) 通巻第5731号  <前日発行>

 失われる 米国市場の代替輸出仕向け地は「上海協力機構」加盟国?
  最悪のシナリオに備える中国、しかしうまくいくのかな?

 2001年6月22日、江沢民の肝いりで「上海協力機構」(SCO)が設立された。
このときの加盟は中国、ロシアにカザフスタン、タジキスタン、キルギスタン、ウズベキスタンの六か国でしかなく、しかも目的 はテロ対策に置かれた。もともとは1996年に結成がよびかけられた「上海ファイブ」の延長線上から生まれたもので、前掲加 盟国からウズベキスタンが抜けていた。

 当初の目的はテロリスト、分裂主義者、そして過激派の監視と取り締まり対策を協議しあう地域連合的な組織が標榜され、当時 の江沢民政権はしゃにむにテロリズム対策をもくろんだのだ。
 裏の目的はウィグルの独立分子を弾圧する合法性を得ることだったともいえる。

 そして17年の歳月が流れ、状況は劇的に変化した。
 第一に加盟国が増え、インドとパキスタンが同時加盟。そのうえイランも加わった。アフガニスタンもオブザーバーとして参加 したため、一枚岩の政治的目標は雲散霧消したとみてよいだろう。

 第二にロシアと中国の主導権争いは表面的には落ち着いているものの、機構の目的は「経済協力」に重点がシフトした。

 第三に中国は、2006年から「シルクロード構想」を唱え始め、これらの加盟国にプロジェクトを熱烈に働きかけ始める。つ まりテロ対策から経済重視、そしてBRI(BELT,ROAD INITIATIV)との連携を強める。SCOの性格が変転 し、目的も変節しているのである。

 第四に2009年のリーマンショックから始まった金融危機への対応で中国は無理な財政支出を敢行し、内需拡大のアクセルを 踏んだが、在庫処理を含めて陸続きのユーラシアの市場にも食い込む緊急性に迫られた。

 第五にこの中国の方針転換に影響をもろにうけるのがプーチンだった。そもそも中央アジアという旧ソ連の傘下の国々に中国が ファイナンスならびにプロジェクト導入によるインフラ構築などは、ロシアにとって不愉快なことでしかなく、ロシアは明瞭に SCOとの距離をあけ始める。

 第六にインドはむしろ加盟することで中国のBRIとのリンクを強くけん制する。ロシアの国益にも悪影響が出るが、インドの 懸念は南アジアにおける中国の覇権を警戒する意図がありありだ。

 かくして2018年の青島SCOは会議を終えて長い長い声明文を発表したが、2017年の「アスタナ宣言」より「青島宣 言」は、曖昧で、広範な文章が採択された。
声明の特徴的な色彩は中国カラーが希薄となって、結果にほくそ笑んだのはインドとロシアだったのだ。

 ▼慌てた中国はBRIとEAEUとの結合、合併を模索し始める

 ロシア主導の経済同盟はEAEU(ユーラシア経済ユニオン)である。
 EAEUは関税同盟の性格が濃厚で、本部はモスクワではなくベラルーシのミンスクに置かれ、非加盟国からの輸入品には課税 して国内産業を保護するという前提に立つ。
しかし同時に労働力不足に悩むロシアにとってはカザフスタンとキルギスからの労働者を優遇しており、他方、キルギスからみて も、GDPの25%がこのロシアなどへの出稼ぎの送金で成り立っている。

 またEAEUは友好国としてベトナム、モルドバ、ウズベキスタンからの輸入品にも同率の関税を適用しているほか、イランと もEAEUがFTA(自由貿易協定)を締結している。つまり、このロシア主導型のEU、まだまだ目的とした機能を発揮してい るとは言えず、中国が狙うようなBRIとの合併など絵に描いた餅のごとくである。
 
 直近の動きでも中国はEAEUとの間に、鉄道、道路、インフラ建設の分野のみでの協力が合意されたが、ほかには分野別の法 律のすり合わせ、協力の上限などを話し合う。

 中国としては米国との高関税をかけあう貿易戦争の勃発で、上海の株式が下落したように、相当の悪影響を覚悟し、失われるで あろう米国市場の代替を模索するのだが、ユーラシア大陸内の市場性、商業可能調査など、問題点だらけ、前途はますます多難と いうことが分かった。

 中国の目標であるBRIとEAEUとの合体は机上の空論といえるだろう。

  なる程、ロシアもインドもちゃんと思惑があって参加しているんですね。やはり、世界は腹黒い。しかし、対中国は腹黒くないと付き合えないでしょう。
  それにしても、中国は世界中に害悪を垂れ流していますね。存在自体が悪です。やはり何があっても、一日も早く崩壊させないと世界はボロボロにされることは間違い無いでしょう。

  ここは、トランプさんの決断に頼るしか無さそうですが、やはり、何があっても自分の国は自分で守る独立が必要ですね。
  それが、反日売国左翼・在日共の全力を挙げた阻止活動によって前途が危うくなってしまっています。これも、特亜3国の必死の指令なのでしょう。
  本当に、「日本に住んで日本国籍を持ち、日本語を話すけれど日本人でない者」を放置しすぎた付けです。

やはり、トランプさん頼りしかない! 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿