第 5009回の「パイプ式架台」を開発したLooopが相 変わらず面白いことやってます。なかなかチャレンジ精神旺盛ですね。農業との共存やパイプ架台などもっと他 の企業も取り組んでもらいたいものですが、強度や価格など何か問題があるのでしょうか。そういうところに挑 戦して、コストダウンを促進して太陽光発電をもっと広げるなんてのは甘いのかな。
良いアイデアで消費者に役立つような商品を提供してくれるのなら頑張って生き残ってもらいたいもので す。
スマート ジャパンより 2013年10月02日
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地上設置型の太陽光発電システムを 販売するLooopは、 2013年10月から宮崎大学と共同研究を開始した。研究の目的は農業と太陽光発電システムの共存、ソー ラーシェアリングだ。
農地には光を遮るものが少ない。この ため、地面に柱を立てて太陽電池モジュールを設置し、地面で植物を育て、上部で発電することが可能かどうかを調 べる取り組みが続いてきた*1)。2013年4月には農林水産省が「支 柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて」という文書を公 開(関連記事)。いよいよ共存が現実的になってきた。
「(文書公開後)農業経営者からソラ ―シェアリングにかかわる照会が多い。ソラ―シェアリングを実施した場合、農作物への影響を問われることも多 い。ソーラーシェアリングの普及のためには、それに適した作物や栽培方法の研究が不可欠だ」(Looop)。
宮崎大学農学部の霧村雅昭助教は、地 域の未利用資源の有効活用と植物生産の完全制御をテーマとした研究を進めている*2)。ソーラーシェアリングについて同大学側に研究の意向があったことから、今 回の共同研究につながったという。…以下略
もう一つ、これは意表を突かれたア イデアを発表していました。
2013年09月27日
その 手があったか太陽光発電、一見無駄に見える太陽電池が1.4倍の差を生む (1/2)
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Looopの考え方は明快だ。太陽電池モジュールの合計出力が49.5kWを超 えた場合は、パワーコンディショナーが内蔵するピークカット機能が働いて、系統への出力は低圧契約の範囲内 に抑えられる。従って、太陽電池モジュールの合計出力が72kWであっても、50kWのシステムと同様に運 用できる。これだけでは電力が無駄になるだけだが、太陽の高度が低い場合でも、50kWのシステムよりも出 力が大きくなるという利点がある。
切り捨てられる電力と、より多く得ら れる電力のどちらが大きくなるのか、これがLooopの問題意識だ。
新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)が公開している日照量のデータを当てはめて計算すると、 ピークカットにより失われる発電量は意外に少ないという。仙台市ではピークカットによって失われる量は総発 電量の2.3%となった。甲府市では1.85%、宮崎県都城市では0.57%、茨城県笠間市では0.38% と少ない。このため、一般的な50kWのシステムと比べて年間発電量が約1.4倍に高まるという。1kW当 たり37.8円で売電した場合、年間売電量は仙台市で約311万円、笠間市で約298万円となる計算だ。… 以下略
何だか余った電力を捨てるのに忍び ないものがありますが、現行の電力会社の買い取りに規制がある以上こうしたアイデアで対抗するのも仕方ないかも しれませんね。
確かに、パワーコンディショナーの能力が契約以上の発電を許さない今までのシステムでは最大を設置ワッ ト数に合わせるしかなかったのですが、それは一年で本の数時間あるかないかの電池の能力一杯の数値ですか ら。後は常に制限ワット数以下でしか稼働していないことを考えるとパワーコンディショナーが内蔵するピーク カット機能を使って、制限内で目一杯発電することは有意義かもしれません。
本当に意表を突かれました。こうやってアイデアに挑戦するのは大したものです。
是非、頑張っ て!
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