第 3035回の「非正規社員」で日本をここまで悪くしたのは企業が目先の利益を追って、正社員を減ら して人件費を抑える罠に陥ったからだと書きましたが。
これを解禁したのが小泉・竹中コンビでした。最初は、専門技術を持った優秀な人が動きやすいようにと導入し たので、これは良いことかなと私も騙されました。ところが、何時の間にか派遣会社と組んで一般労働者にまで枠を 広げてしまい、それを利用して企業が派遣社員の導入し、若者の職がなくなり日本の停滞が始まったと言って良いの じゃないでしょうか。
あのコンビがいなくなって少しは変わるかと思いましたが、第 5053回の「いよいよ日本再生の始まり」でも書いたように非正規社員は2000万人を突破するま でに増えてしまっていました。
安倍さんが、ここに手を付け正規社員を増やすことをやってくれることで日本再生が可能になると書きました。
一番心配したのが、あの元凶の竹中氏をスタッフとして登用したことでした。その心配は当たったのかもしれま せん
何時ものトッテンさんがそのあたりを書いてくれています。
耕助のブログより 2013年10月28日
・・・略
アベノミクスを推進する中心人物である竹中平蔵氏は、物価が上がれば遅れて賃金が上がるというが、その保証はど こにもない。さらに安倍政権は、「雇用の弾力化」として正社員をくびにしやすい法律を制定しようとしている。正社員 を減らしてパートタイムなどの非正規雇用に置き換えれば企業はそれでコスト削減ができるのである。
安倍政権がアベノミクスで目指しているのは、規制緩和を進 め、構造改革で企業を強化することで日本経済を強くすることだという。構造改革とはまさにTPPで、すでに軽自動車 の自動車税増税の検討が始まっている。
「雇用の弾力化」により労働慣行もどんどんアメリカ化して いくだろう。アメリカは経済が回復し失業率が改善しているといわれる。しかし実際にアメリカで増えたのはパートタイ ムの仕事である。1000万人のアメリカ人は仕事が見つからず、4700万人は政府が給付するフードスタンプを受 け、500万人の住宅保有者は住宅ローンを払えない。企業がコスト削減や生産性向上で増えた利益は、労働者の手には 渡らないのである。
インフレになろうと賃金は上がらず、正規社員が減って非正 規社員が増える社会。「企業を強くする」というのはそういうことであり、企業や経営者に都合のよい、しかし労働者に とっては厳しい未来が待ち受ける、それがアベノミクスの姿なのである。
竹中氏がアベノミクス推進の中心人物であるのが本当ならば、トッテンさんが言われる通り先は暗いですね。
消費税導入に踏み切った頃から不安でしたが、まさか、非正規社員を増やすという最悪の方向に行くとは思って ませんでした。
これなら、安倍さんが中・韓に対してもう一つ腰が引けているように感じた裏に経済界の思惑があることも間違 いなさそうです。日本の企業経営者の質の低下はもうどうしようもないのでしょうか。
このトッテンさんの説がどうか読み間違いになることを望みたいですが、どうも無理のような気もします。
これが本当になれば期待した安倍さんの政権も短そうな気がします。そんなことになったら、日本の再生はもう 無理かも知れませね。
どうか予測がはずれますように!
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