インドネシアの新幹線だけでなく、6月 1日 (水)、第 6086回の「中 南米で路頭に迷う中国鉄道事業」でも取り上げたように、逆風にさらされている中国ですが、とうとう、アメリ カか らも見放されたようです。
と言うか、最初から中国と一緒にやろうとすること自体が狂っていたのですから、やっと、目が覚めてきたのかも知れま せ ん。
日経電子版より 2016/6 /9
米 社、中国との合弁解消 ロス―ラスベガスの高速鉄道
【ニューヨーク=稲井創一】米西部ネバダ州ラスベガスとカリフォルニア州ロサンゼルスを結ぶ高速鉄道の建設を計画している米民間企業エクスプレス・ウエ ストは8日、中国企業連合との合弁を解消すると発表した。エクスプレス社は別のパートナーを募り、鉄道計画を進めるとし てい る。
エクスプレス社は発表文の中で、合弁解消の理由について、中国側の要因で計画推進に必要な認可取得が厳しくなり、計画 通り 工事を進めることが難しい点を指摘している。一方、新華社電は「エクスプレス社が一方的に計画中断を通告してきた」として、 中国側は詳細な説明を求めていると報じている。
同路線は昨年9月の習近平国家主席の訪米直前に、エクスプレス社と中国国有鉄道会社「中国鉄道総公司」が率いる中国企 業連 合との合弁事業として推進することが明らかになっていた。計画では今年9月にも着工する予定だった。
最近は、中国よりアメリカの大統領選挙に力を込めている宮崎さんが取り上げてくれています。
「宮崎正弘の国 際ニュース・早読み」より 平成28年(2016)6月11日(土曜日) 通算第4932号
宮 崎正 弘の国際ニュース・早読み
中国がオファーしたロス ←→ ラス・ベガス新幹線は白紙に
米エクスプレス・ウェストが「実現は無理」とプロジェクトを撤回
2015年九月だった。
米国鉄道企業大手「エクスプレス・ウェスト」社は、中国国有企業の「中国鉄道建設公司」(CRI)と企業連合を組ん で、ロ スアンジェルス ― ラスベガス間に新幹線を建設することで合意したと発表した。
さきにもインドネシアでジャカルターバンドン間の新幹線プロジェクトを中国は、決まりかけていた日本の横合いからかっ さ らって受注した「実績」がある。
ところがインドネシア新幹線の仕様書や詳細の評価など中国語でしか書かれていないため、インドネシア政府が白紙に戻し た。
メキシコでも中国が持ちかけて、一旦は中国が受注した新幹線は大統領汚職とからみ、白紙に戻った。
エクスプレス・ウェスト社幹部は、世界各地での中国の新幹線受注問題を横目に、このプロジェクトのフィージビリティス タ ディ(商業化可能性調査)を続けてきたが、企業連合のアナウンスから九ケ月を経過して、「やっぱり無理だからあのプロジェク トは解消する」とした。
表向きの理由は「プロジェクトの多くはレールから車両、信号系統などを米国製にしなければならない」という連邦政府の 規則 があり、この条件をクリアしなければ政府の予算もおりない」とした。しかし誰もそれが本当の理由とは考えていない。
現在、米国のマスコミを賑わせている問題は中国企業がクリントン陣営に「法外」な基部をしていたことが暴露され、ヒラ リー・クリントン陣営に大きな衝撃を運んでいる折から、スキャンダルが舞台裏では囁かれていた。
なるほど、これも、大統領選挙に繋がっているのですね。もし本当だって、明らかになったら面白いことになりますね。 是 非、露になって、トランプ大統領を実現させてもらいたいものです。
それにしても、経済新聞と比べると、宮崎さんとの違いに日本のマスコミは何の役にも立たないことが良くわかります ね。と 言うか、日経は、日本の産業界を煽って中国に進出させた張本人だけに、中国を貶めるような記事を書けないのかも知れないです ね。
やはり、日本のマスコミは役に 立た ない!
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