高菜という野菜の名前を初めて聞いたのは何時頃だったでしょうか。確か、テレビなどで高菜の漬物をラーメンに入れたり、和歌山の目張り寿しを見たのが最初だったからそう古い話ではありません。とは言っても10年以上は経っていると思います。
ですから、その高菜がどんな野菜なのかも全く知りませんでした。と言って、調べようともしませんでしたが、最近、職場で地元の料理の話になって「まんば」とか「ひゃっか」と呼んでいる野菜が同じもので、それどころか「高菜」と同じだという話になりました。「え~っ!本当ですか。それは知らんかったなぁ」とあわててサーチしてみました。
まずは「まんば」と「ひゃっか」で調べてみました。この二つはやはり同じものでした。同じ香川県でも東と西で全く違った名前です。それどころか同じ坂出市でも東と西で同じように違っています。もしかしたら坂出が日本における岐阜や名古屋と同じような香川における境界線でしょうか。
あ!みぃつけたより
地元では有名な「まんばのけんちゃん」です。まんばとは高松付近の方言で、高菜(大からし菜)のことです。けんちゃんとは「けんちん」のことで、油で炒めた野菜をくずした豆腐と一緒に煮たもののことです。また、まんばのことを西讃では「ひゃっか」といい、くずした豆腐を雪に見立てて「ひゃっかの雪花」と呼んでいます。・・・以下略
もうひとつ
まんばは、タカナ類の一種で有色野菜の少ない冬に大きな暗紫色の葉を伸ばし、葉を外側から取っていっても次々芽をふくことから万葉、千葉、百貫といわれ、西讃では「ひゃっか」と呼び、百貫がなまったようです。東讃では「まんば」と呼ばれています。
けんちゃんは、細切り野菜の油炒めに豆腐を入れて炒めたしっぽく料理のけんちんがなまったようです。・・・中略
西讃では豆腐を雪の舞っているように見立てて「ひゃっかの雪花」とも言う。・・・以下略
「雪花」なんて粋な名前じゃないですか。やはり坂出は日本の中心かも。
参照: http://ja.wikipedia.org/wiki/めはりずし
http://ja.wikipedia.org/wiki/タカナ
やはり、高菜と同じもののようです。いや~、知らないということは恐ろしいものです。それにしても物の名前は地方によってこんなにも違うんですね。交通機関が無く歩くしかない昔の人間の狭い行動半径の中で言葉が使われていたのが方言だと言うことが良く分かりますね。
何だか昨日に続いて方言の話になりましたが、行動範囲の広がった今の時代に方言が失われていくのは自然なことなのでしょうね。しかし、エネルギー問題で行動範囲や経済圏が狭くなると又昔の方言が復活するなんてことが起こるのでしょうか。尤も、移動はなくなってもテレビはともかくインターネットが無くなることはなさそうに思える(私の希望的観測あり)のでそんなことは起こらないかもしれません。
さてどうなるでしょう!
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