第 4751回でぶどうの皮やピーナッツの渋皮にソラマメの皮と殆どの人が食べない皮を食べるよう になったと書きました。皮を食べるようになって良いことは、皮をむかなくても良くなったのでゴミがでなく なったことです。それまでピーナッツの皮なんかあちこち飛び散らかって後で掃除しないとダメだったのが全部 腹の中に入ってしまうので周りはきれいなものです。
食べてみれば、今まで無理だろうと思っていたものでも案外食べれるものです。とは言いながら、さすがに バナナの皮だけは未だに食べる気になれません。あれを食べることができたら後片付けがいらなくて良いんです けどね。
その利用価値のなさそうなバナナの皮からプラスチックを作ることに成功したそうです。それも、又、第 5048回で 取り上げた電池のいらない懐中電灯を発明したのと同じように女の子だそうです。
国際ニュー ス : AFPBB Newsより 2013年06月28日
【6月28日 AFP】石油を原料とするプラスチックの代替品として、バナナの皮からバイオプラスチックを製造することに成功したトルコ・イスタンブールの女子高校生、 エリフ・ビルギン(Elif Bilgin)さん(16)が米専門誌の科学賞を受賞した。
米科学誌「サイエンティ フィック・アメリカン(Scientific American)」は27日、「実用科学(Science in Action)」賞にビルギンさんの発明を選出した。ビルギンさんは賞金5万ドル(約490万円)に加え、米カリフォルニア(California)で9 月に開かれる10代の若き発明家たちの登竜門コンテスト「グーグル・サイエンスフェア(Google Science Fair)」の出場資格を得た。
ビルギンさんは、本来な らただ廃棄されるだけのバナナの皮から環境に優しいバイオプラスチックを開発する研究に取り組み、成功するまで に2年間を費やした。将来的にはケーブル用の電気絶縁材などに応用できるという。
「科学は私の天職」と話す ビルギンさん。マンゴーの皮といった食品廃棄物のでんぷんやセルロースからバイオプラスチックを作ることができ るなら、バナナの皮でも同じだとの確信から研究に取り組んだという。
「サイエンティフィック・ アメリカン」のウェブサイトに掲載されたインタビューで、ビルギンさんは「石油を原料とするプラスチックが原因 となっている大気汚染問題の解決に、私の研究が貢献できるかもしれない」と述べた。
ビルギンさんは、ノーベ ル(Nobel)賞受賞物理学者のマリー・キュリー(Marie Curie)氏を最も尊敬しているという。
「世界を変える私のプロセ スは、もう始まっているということ。もう今から成功者になった気分です」
こうなると捨てるものはなくなりそ うですね。しかし、バナナの消費は個人が多そうなので皮の収集が問題になるかもしれませんね。それともバナナの 加工で大量に皮の出るものってあるんでしょうか。
どうやら懐中電灯の子と同じGoogle Science Fairに残った15 組のファイナリストの2人だそうです。何だか女の子が元気ですね。最終的にどちらかが選ばれるのでしょうか。どちらも応援したいところです。尤も強敵はま だ13組あるんですね。
発想が意表を突 いているような!
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