団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

クモの糸

2014年07月20日 | 日本再生

  第 5005回の「クモの糸」でバイオベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)が、クモの糸を人 工的に合成して産業用に量産する技術を世界で初めて確立したことを取り上げました。 
  今度は遺伝子組み換えで蚕がクモの糸を出すのという記事がありました。これはアメリカの企業です。どんなものか興味 があります。

  WIRED.jpよ り  2014.7.12 SAT

  遺 伝子組み換え蚕が生み出すクモの糸「モンスターシルク」

  クモの糸は、抜群の強さと軽さを誇る「スーパー繊維」だが、量産が難しかった。米 国のKBL社は、蚕にクモの遺伝子を導入し、クモの糸 を量産できる「モンスターシルク」技術の商品化に近づいた。

  クモの糸は、あらゆる繊維素材の中でも抜群の強さと軽さを誇る「スーパー繊維」 (強度は、同じ太さの鋼鉄の5倍、伸縮率はナイロンの2倍 ある)だが、クモはまとめて飼うのが難しく、量産には向かなかった(日本語版記事)。

  米国ミシガン州に本拠を置くKraig Biocraft LaboratoriesKBL社は、この状況を変えようとし ている。

  KBL社は79日 (米国時間)、同社の「モンスターシルク」(Monster Silk) の生産量倍増に成功したと発表した。これによって同社は、商品の研究開発段階から、さらに一歩市場へと近づいたこと になる。

  KBL社のモンスターシルクは、蚕の染色体に、ク モの特定の遺伝子を導入することによってつくられる。遺伝子組み換えを施された蚕が、クモの糸とほぼ同じ性質を持っ た絹糸を産出するのだ。糸の柔軟性、強度、靱性は、DNAの塩基配列(シーク エンス)を操作することで変えられるという。

  クモの糸は強度が非常に優れているので、ボディアーマーや医療用の縫合糸などに使 われる可能性がある。

  一方、米軍は、絹製アンダーウェアの実験を行っている。絹が燃えにくく、燃えた場 合でもナイロンのように 融けず、皮膚に貼り付かないという点に注目しているのだ。絹は繊維が非常に細かいため、砂や塵などの小さな異物の貫 通も防ぎ、負傷した場合にも傷口を清潔 に保つことができるという利点もあるという。KBL社 のモンスターシル クは、こうした「軍用アンダーウェア」にも応用できるかもしれない。

  現在、KBL社が生産する糸の大 部分は、防護服や耐火衣服などを専門とする特殊繊維製品メーカー、Warwick Mills社へと出荷されている。モンスターシルクで織り上げた 最初の布地はこのWarwick Mills社で作られており、市 販化は早ければ来年にも実現するという。

  経済的に有望と思われる市場は、やはり医療用と軍用で、この分野には人命を救うと いう社会貢献の意味もある。ただし、これらの市場では、食品医薬品局(FDA) や軍の承認プロセスに時間がかかり、商品化には何年もの時間が必要だ。より早く商品化が可能な分野として、KBL社 はドレスシャツやネクタイにも関心を示している。伝統的な絹製衣料品の市場規模は、年間売上で50億 ドルに達する。

  こちらは蚕で日本は合成、果たしてどちらが実用化に成功するのでしょうか。蚕と言えば、富岡製糸場が世界遺産登録決 で明治初期の日本の絹糸が話題に なっていますが、このモンスターシルクでもう一度日本の養蚕業が復活なんてことにならないでしょうか。そうなると、クモ の糸はどちらにしても日本の特産品 なんてことになるかもしれません。
  いずれにしても、クモの糸で新しい産業が生まれると面白いですね。量産化で第 5006回の「クモの糸のバリアー」で日本を覆って、核ミサイルを防御するなんてことが現実になれば、核が どうのこうのと騒ぐこともなくなるので世界は平和になりそう。

  いよいよ日本の出番かも!


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