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愕然とした田辺城の手水鉢に水道管、これで良いのでしょうか?

2015-12-18 12:38:06 | つつきはっけん

最近、友人に刺激されて城郭、城館址、特にやまじろの資料を調べたり、現地に連れてもらい、その面白さが徐々にわかってきた。豪華絢爛たる、天守閣のある安土桃山時代以降のひらじろのお城ではなく、山を切り開き、土塁、堀切、壕、の中に、郭がある軍事拠点、並びに住居址である。建物自体はほとんど残っていないが、そこから、当時の武将の戦略、戦術、生き方、などを考えるのが非常に面白い。まさに、歴史のロマンの醍醐味を感じることができる。今日も、ほとんどない出土物の中で、田辺城址の『手水鉢』が、体育館から多目的運動場への階段に設置されていると知り、早速訪れた。わかりやすい場所に、設置されていたので、すぐに分かったのだが、その手水鉢には水道蛇口と配管が注がれている。愕然である!! 説明板には、「戦国の世の生活がうかがわれる遺物」とあり、いにしえの文化財保護の気持ちと同時に便利に使用できればという一石二鳥との思いがあるのだろうが、これでは、戦国の暮らしというものを想像し、考える機会を自らが壊してしまう行為である。文化とは文化振興、産業振興とが問われている京田辺市として、今一度、市民の暮らしを真に高めるこころ豊かにつながるしっかりしたビジョン、具体的な実行計画を示してほしいものである。文化とは、伝えるもの、伝わるものが明確であることである。そのためには、市民の日々のコミュニケーションを大切にしたいものである。その行為そのものが文化である。




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