2017年度『お茶の京都博』のイベントとして、「宇治茶世界文化遺産シンポジウム」が同志社大学で行われた。講演とトークセッションがあった。講演者は、千玄室氏(茶道裏千家15代・前家元)。ユネスコ親善大使で世界にお茶文化を伝え、世界の人々の生活に潤いをもたらそうと一生懸命である。世界文化遺産も米国脱退による資金減、中国の援助金バラマキ作戦、世界文化遺産の修復遅れが問題となっている。太平洋戦争の特攻隊出撃前に、茶を点てすすめた。戦後、自宅前で進駐軍がお茶を飲む。「お茶の力はすごい」。お茶の歴史、おもてなしとは、もってあげるということ。やかんに入れて飲むお茶の大切さ、など。日本の本来の生活(畳文化)・しつけ・情け文化を取り戻す。政治に利用されては困るが、お茶の魅力・人のこころを潤す最高の教養として世界に発信していかねばならない。格調と品、教養ある分かり易い言葉で1時間たっぷりとお話をされ、多数の参加者と握手されていた。94歳とは思えないほどのお元気で、お茶を飲んでいるからと笑顔でした。