物事の成就、成功には、徹底した集中取り組みが重要なキーファクターであることを認識し、そう行動し、まあまあの成果を得てきた。そのことを裏付けるような情報が目に留まった。野球でまちを活性化しようとしている阿南市。明治時代から野球が盛んな土地柄で、少年~古希野球チームが90もあるという。今年プロ野球公式戦が開催できるグランドが完成し、「野球のまち阿南構想」を打ち出し、野球を軸とした地域活性化を狙っている。9年前に、市産業部に野球のまち推進課を作り、徹底した推進を図る。球場設備、審判員、アナウンス、スコアーボード、応援チアガール、など、野球を盛り立てる策・作戦には、選手に満足感や他に味わえない喜びを与えるだけでなく、観戦ツアーも企画し、全国から、野球をするなら・観るなら阿南市への思いを実らせつつある。まさに、地域活性化には、まちのビジョン・アイデンティティ・推進ストーリーを明確にし、行政、市民、事業主・経営者が一体となった取り組みが必要である。もう一つ、忘れてはならないのが、命を懸けて取り組む推進リーダーの存在とその人物が大きな役割を果たしていることである。この秋も市の文化・スポーツ・市民祭・産業祭などのイベントを見てきたが、例年通り淡々とした取組みで、いつもながら盛り上がりに欠ける。イベントを本当に大成功に導くための熱意ある徹底した話し合い、工夫を凝らしたアクション、新たな京田辺を創造する意気込みが欲しいものである。