定年後、全く予想もしなかった、我が町、京田辺市の歴史に興味を抱いた。伝え語られた郷土史は、古代、中世、近世に至るまで、実に多くの著名な人物が登場するが、調べれば調べるほど、その真実性のエビデンスに乏しいのである。考古学的には、遺跡・遺物、史的には、古文書・古事録が存在しないのである。古代は、神功皇后が住み、511年に筒城宮(京田辺市)を置いた継体天皇である。特に、筒城宮の遺跡は全く見当たらない。5年前に個人で調査したときに思いついた、都ではなく、大和豪族を見張る軍事拠点のようなものがあったのではないかということが、NHK「英雄たちの選択」の番組を見て、今一度、その可能性を強くしたのである。この辺りを詳細に論理展開するものを書き上げたいと思っている。