沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

海岸浸食(2)

2006-01-28 | 浜松の海
遠州灘沿岸浸食対策検討会の資料を見ていて、不思議なことに気付いた。

渚から沖に少しずつ深くなるハズなのに、馬込川河口部はポリープのように地形が歪んでいる。この砂の台地は本来馬込川の右岸に漂着するものなのに、沖合いに飛ばされている。また、えぐられたように急激に深くなった部分があり、これが激しい侵食を起こしている。

「冬場の西よりの波による卓越漂砂、北西の風による飛砂が原因」と分析しているけど、馬込川の河口部から放流される大量の河川水と導流堤(海に突き出した堤防)が原因ではないか。

河川水と導流堤によって潮流の方向が変わり、砂のポリープ台地が出来たところに、台風の大雨時に馬込川河口からの大量の水流がぶつかる。行き場をなくした河川水が深く砂をえぐったり、水圧が高まり逆流した河川水が右岸川の海岸を浸食しているのではないか。

「河口閉塞は起こしていない」というけれど、水が流れやすいようマウンドを浚渫することで、馬込川右岸の海岸侵食を緩和できないか、と思う。

今日は、中学時代を思い出して、立体地形図を作ってみました。地形図を眺めていると様々な考えが浮かんでくる。導流堤を除去すると左岸側の侵食が進むというけれど、右岸側への影響を十分検討して欲しい。

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