沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

中田島砂丘を守る人たち

2009-09-28 | 浜松の海
砂丘は、小さな砂が積もって出来ています。
強い西風が吹くと、風に舞い、東側に運ばれます。
海からの砂の補給が無ければ、砂丘はどんどん東へ移動して行ってしまいます。

それを食い止めようとするのが、堆砂垣(たいさがき)です。
簡素な垣根ですが、風が垣根に当たると風速が衰え、垣根のあるところに小高く砂が積もるという原理です。
堆砂垣をうまく作れば、必要なところに、砂丘を作り出すことができるかもしれません。

海岸近くに住む地元の人が、長年かけて、大きさ、構造、向きなどを工夫しながら堆砂垣を作ってきました。

遠くに小さく人が見えますが、さっきまで海が、堆砂垣のすぐ近くにまで迫っていたことが、わかります。
少し黒くなった、打ち上げられた線が写真中央に出来ています。

数年前、台風の高波のときに、波が砂丘を乗り越え、入り口近くにまで侵入し、大きな池を作ったことがありました。
砂丘の大切さと、堆砂垣の必要性が、強く認識されました。

一番上の写真は、海辺に住む人たちが行政に働きかけ、取り組んでいるものです。
砂のバケツリレーを始めたのも、「海岸侵食災害より住民を守る会」の方々が動いたからでした。
中田島砂丘のバケツリレー - 浜松沖縄横浜での暮らし
今年の春、中心人物だった方が病に倒れ、お亡くなりになったと聞きました。
ご尽力に感謝します。合掌。