沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

備瀬崎養殖所(ウニ・海ぶどう・アオサ・チャンバラ貝)

2010-04-01 | 本部町
美ら海水族館のすぐ近く、フクギで囲まれた備瀬の集落内にアオサで有名な備瀬崎養殖所があります。
先日もアオサを段ボール箱で配達してもらったので顔を出してみましたが、誰もいません。
「不在の場合は電話を。」とあるので電話すると、目の前の部屋で電話が鳴ってます。
海に出てるのかなあ、と海岸まで行くと、オジサン浜辺で仕事してるのが見えました。
貝の標本館を見せてもらおうかな、とウロウロしてたら、オジサンが現れました。

「電話したら、家の中で鳴ってましたよ。」
「意味ないんだよね。」「ウニ、食べていくかい。」
「千円なら安いよね。」とか言ったら、オジサンさっそく支度を始めた。
手さばきがいいね。おしゃべりしながら、あっという間に出来上がり。

伊江島とサンゴ礁の海が素晴らしい、オジサンとっておきの休憩所まで移動。
ウニと海ぶどうの盛り合わせ、それに茹でたチャンバラ貝です。

殻に付いたウニをスプーンですくって、海ブドウを混ぜていただきます。
これは美味です!!
海がきれいで、風が心地よく、景色も素晴らしく、新鮮な海の幸が美味しい。
オジサン、この素晴らしさを、味わってほしかったんだなあ。

こちらは、アオサにゴマだれドレッシングをかけたもの。
サラダ菜などの青菜で包んでいただきます。これも、オイシイ!お勧めの食べ方ですね。
オジサンも、ご満悦です。

チャンバラ貝は、楊枝を入れてくるくる回しながら、切れないように慎重に取り出します。
巻貝の蓋の部分が、刀の様に見えるのでチャンバラというらしい。
きれいに取れるとなんだか嬉しい。オジサンも喜んでくれます。

食べている間も、楽しい話を次々と絶え間なく語りかけて、楽しませてくれるオジサン。
35年前の海洋博覧会の頃は、会場の建築の仕事をしていたそうです。
還暦近いのに体は鍛えられていて、筋肉モリモリ、それでいて読書好き。ダジャレで人を楽しませるのが好き。

アオサと海ブドウとチャンバラ貝、それにオジサンがチャンバラ貝で作った箸置きがお土産です。
「お食事」は電話予約制のようですが、オジサンに、会えたらいいですね。
そして新鮮な海の幸をいただけたら、最高ですね。いかがですか。