沖縄での一人暮らし

延べ8年間、沖縄で一人暮らしをしました。歴史・自然・文化を伝えます。

サキシマスオウノキ

2010-04-04 | やんばる4村(国頭・今帰仁・大宜見・東)
東村の天然記念物、サキシマスオウノキ(先島蘇芳の木)です。
アオギリ科の湿地性の樹木ですが、樹高18mの大木です。
特徴的なのは、何といっても板根(ばんこん)。波打つように12本あります。

板根が発達する理由はいろいろ考えられますが、ここの地形・地質が湿地性で岩盤が近くにあることから判断すると、地中深く根が張れないため、大木を支えるために大きな根が必要なこと、地中の空気が摂れないためマングローブの様に気根が必要なこと、かな。
折れ曲がった根を上からのぞいてみると、実生が出ていました。これは育つのが大変です。

こっちの実生から育った樹木は、まだ若い木ですが、板根がもう出来ていました。
向かって右側に板根がたくさんできています。
左側に傾斜する倒れやすい方向なので、この場合は樹木を支えるためなのかな。

周囲の風景です。大切に保存したいですね。